今日現在、日本プロ野球の日本シリーズが行われているが、セリーグ側のヤクルトスワローズの試合がなぜか東京ドームで代替開催が行われている。
各所で報道されていることだが、昨年から今年に東京オリンピックが1年延期され。その影響でプロ野球の開催日程が通常年より遅くなり、日本シリーズもこの時期になった。
ところがヤクルトスワローズの本来の本拠地の神宮球場は、この時期にあらかじめ決まっていた学生野球が行われていて使えない状況となり、東京ドームでの開催となったようだ。
ところでその東京ドームについて、ラジオで野球解説者の岩本勉さんが、日本ハム二軍の拠点であるファイターズ鎌ヶ谷スタジアム(略称:鎌スタ)は東京ドームとグラウンド面積がほぼ同じだと話していた。
「へえそうなのかな?」
日本ハム球団は2004年に札幌に本拠地を移転する前は東京ドームに本拠地を置いていたので1997年に完成した鎌スタは、1軍と同じ広さであることを目指したのだろう。
さて、その同じ広さであるかどうかを検証すべく、以前「甲子園が日本一広いは誤解?航空写真で比較してみた。」で比較したようにグーグルマップの機能を使って面積を比較してみた。
もちろん、手作業であり航空写真をもとにした計測なので誤差は承知の上である。
また東京ドームのグラウンド面積はマップ図上の計測なので正確さを欠き、そのあたりを承知の上で比較する。
そして計測した結果が、下記の写真である。
面積だけを抜き出すと
東京ドーム 12395平方メートル
鎌ヶ谷スタジアム 13227平方メートル
となり、なんと鎌スタの方が若干広いようだ。
東京ドームのフェアグラウンドの面積計測ができないので、比較できないが、外野の形状も似ていることから、アナウンス通りにほぼ同じ面積のようである。
ただ外野フェンスの高さには差があり、東京ドームは4.24mに対して、鎌スタは目測ではあるが3m前後のようでやや低い。
まあ1・2軍の球場の広さを合わせるというのは外野守備の練習のためでありホームランに関しては特にこだわらなかったということだろう。
このように1軍に球場を合わせて作られた鎌スタだが、1軍はご存じの通り2004年に札幌ドームへ移転したため、札幌ドームは東京ドームより遥かに広く、1・2軍の球場の広さは揃わなくなってしまった。
ところが、再来年の2023年に新球場の「エスコンフィール北海道」へ移転することが決まった。
この新球場の完成図を見ると、両翼のみ100mでセンター方向の距離は公表されていないが、右中間・左中間の膨らみがなく直線で、東京ドームに似たようなグラウンド形状となっている。
ひょっとすると鎌スタの練習環境の結果がそのまま生きるように近い形状が採用されたのかもしれないという気もする。
つまり新球場は東京ドームの形状に似せているのかもしれない。
ただ、細かく見ると新球場は左右非対称であり、直線ラインなどそこまで似ているわけでもない。
ひょっとすると鎌スタのほうが今後に新球場に合せて改造される可能性もあるのではないか?
とにもかくにも来季は新庄ビッグボスの下で北海道日本ハムファイターズは札幌ドーム最終年を迎える。
近いうちに日本シリーズがまた北海道で行われることを祈りたい。