上海でも日本同様に監視カメラが増えており、特に交通管理のための監視カメラが非常に多い。
まあこの監視カメラの設置云々の是非に関しては、行政当局の方針であるため外国人が口を出すような部分でもないのだが、このカメラの設置に関して最近気がついたことがある。
それは、都心部のような電線その他が地中化されたような場所でも、公安警察の監視カメラの部分だけは配線がむき出しになって設置されている場所が多々あるのである。
近年非常に発展した上海といえども、いまだ再開発が行われていない古い市街地などを歩くと建物の外側に電線とも電話線ともつかぬ黒い配線が大量に張り巡らされているところを見かけることは少なくない。
しかし、そうではない新しく整備された街路などは電線が地中化されているのか、電信柱や電線を見かけない場所も増えて来ている。
電線のない場所は非常に空がすっきりして気持ちがいいのであるが、そういった場所でも、交通警察用の監視カメラだけは配線がむき出しになり、昔そのまま電線の設置が行われているケースが多いのである。
恐らく街路が整備された後に設置された監視カメラであるからこういった状況に陥っているのだろうと思うが、どうにも格好悪くスマートではない。
監視カメラそのものに是非は問わないが、できればもっとスマートに・・・例えば無線発信や太陽電池パネルを活用して、むき出しの配線のない設置は可能だろうにと思う。
こういったアンバランスなところが、電線地中化の意識が出てきている街づくりの中で非常に残念な点である。