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中国人は火事より泥棒が怖い?

 中国に来たての日本人にとって、中国の住宅地域を歩いていると目に入ってくるのが、各家の窓枠にはめられた鉄格子である。

鉄格子のつけられた中国の住宅

鉄格子のつけられた中国の住宅

 これは当然防犯用に作られているわけで、外部からの侵入を防ぐために設置されており、どの窓も頑丈にガードされ、まるで檻のようである。

 日本人的感覚で言えば1階や2階の低層階だけならこの警戒心も分からないではないが、5階や6階の部屋まで同様の鉄格子がはめられ防犯対策が行われているのにはちょっと驚く。

 恐らく中国ではスパイダーマンのようにビルを外壁から登る泥棒も少なくないと見え、高層階でもこのような鉄格子がはめられるのだろう。

 しかし、よく考えるとこの鉄格子は防犯対策として外からの侵入を防ぐのに有効だとしても、一方で防災対策としては非常にまずい対応だという気がする。

 つまり外から容易に入れないということは、逆に中からも容易に出られないことを意味し、万が一の火災の際などには素早く逃げられないということを意味している。

 また地震の無い上海とは言われるが、万が一地震が起きた際には、やはりこの鉄格子は脱出を難しくするだろう。

準備中の鉄格子

準備中の鉄格子

 少なくとも日本の建築基準から言えばこの鉄格子は消防法的にアウトで撤去を求められる気がするし、そういった法律がなくても日本人は火災や地震などの災害を意識して生活するので、万が一の際に脱出するのが不可能な構造の家屋に生活するのは非常に嫌がるであろうに思われる。

 まあそこがお国柄というか生活習慣の違いで、木造家屋文化の中で生きてきた日本人と違い、中国人の生活文化は昔から石造りの住宅の文化であり、家の中で火災が起きるリスクと言うものをあまり感じずに生活しているのだろうかと思われる。

 或いは火災など起すはずがないなどという自信もあるのかもしれない。

 地震に対する意識も同様で、常日頃地震と向き合っている日本人と違って、滅多に地震の来ない中国、特に上海では地震に対する心構えなどが全くないようである。

 故に鉄格子のなかにいても脱出できないというリスクを感じていないような気がするのである。

 寧ろそんな災害より中国人達が恐れるのは、やはり自分たちの財産をつけ狙う泥棒であり、よく家を長時間空けるの怖いと言う中国人がいるように、火災などの災害より泥棒と言う人間の方を恐れているのが中国人の実態ということになるかもしれない。

 まあこういった中国人達の泥棒に対する警戒心はよくわかるが、一方でガス爆発や火災で逃げ遅れる人のニュースも時々目にするようになり、鉄格子はやはり両刃の刃であるような気がする。

 しかし、やはり彼らは鉄格子をつけたがる。

 何が生活の一番の脅威か、日本と中国で同じように暮らしている市民であっても、その考え方の基準がだいぶ違うようである。

中国人はモダンアート好き?

 現在世界中で美術品の価格が上昇傾向にあるらしい。その理由というのが中国人の金持ちが世界の美術品を買い漁っているのが理由とのことだ。
 今の中国経済の勢いにはあきれるばかりだが、彼らは古典的な作品よりもモダンアートの作品を好んで買うらしいと評論家の山田五郎さんがラジオで言っていた。

 4千年もの歴史を持つ中国人は古いものにそれほど価値を感じないのかと思ったら実はそうではないらしい。
 モダンアート、つまり現在生きている人の作品ならば偽者を掴まされる可能性が低いというのがその理由らしい。古い作品は贋作が多く騙されやすいので買いたくないとのことだ。いかにも偽物天国の中国人らしい発想である。

 まあ偽物が嫌だという発想は、評価額的な金額的な価値や本物を持っているというステータスで満足させられているのであって、つまり絵をそれ自体の美術性で評価しているではないことになる。
 モダンかクラシックかという選択は、本来個人的な趣向による選択であるはずなのに、そこに金銭的安全性の理由が介在してしまうところが、いかにも今の中国の成金的コレクターの性質というような気がする。

 私なんか絵なんぞ買うような身分ではないが、もし買うとしても気に入ったものを納得する金額で買えれば本物だろうが偽物だろうが、あまり関係ないと思っている。
 相田みつをじゃないが「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」のであって他人の評価で物の価値を決めたくないなぁといつも思っている。