誤っているワードプレス信仰

 私もこのブログを書くのにワードプレス(WordPress)を使っているので、決してワードプレスそのものを悪く言うつもりはないし、否定するものではないと思っている。

 しかしながら、一部には「ワードプレスは素晴らしい」といった信仰心のような機能を越えた過剰評価を抱いている人も時々見かける。

 以前「2013年08月08日 知ったかぶりの上司」でもちょっと触れたが、ワードプレスと言うのはPHP言語で書かれた「CMS」(コンテンツマネージメントシステム)であり、CMSとしては大変コンパクトに機能がまとまっているシステムとなっている。

 よくSEO(サーチエンジンオピティマイゼーション)に強いと言われることがあり、実際にそういった傾向があるのは確かだが、ただ何もワードプレスそのものに魔法のような機能があるからSEOに強いわけではない。

 じゃあ何故ワードプレスはSEOに強いと言われるのかと言えば、ワードプレスでは一般的GoogleのSEO対策に必要とされる基本要件を、コンパクトに概ね漏れなく施してシステムを構築してあるからSEOに強くなるだけであり、ゼロからサイトを構築する際には見逃しがちなこれらのSEO強化要件が最初からカバーしてあるだけなのである。

 それ故に、実はワードプレスを使わなくても、きちんとSEOに必要に要件を分かっている人ならば、PHP言語でSEO対策を施したサイトは十分構築できるし、ワードプレスとほぼ同等あるいはそれ以上のコンテンツ機能・SEO能力を持ったサイトは十分構築可能なのである。
 逆に結局ワードプレスを使ったシステムではシステム規制要件が足かせになり、思うように拡張できなかったり、個別構築するより手間がかかってしまう場合も出てくる訳で、ワードプレスを使っていること自体に不便さを感じる場合も出てくる。
 
 とはいえ、個人のブログを構築する程度であれば、予め多くも仕組みが用意されているワードプレスは非常に楽であり、それほど神経質なSEOなども必要なければ十分すぎるくらいの機能であり、それ故に私もこのように利用させていただいている。

 しかし、やはりある一定程度以上のSEOを必要とするポータルサイトなどでは、ワードプレスの導入が必ずしも絶対的力を発揮するとは限らない。
 つまり規模の大きなサイトを構築する際にはサイト体系をよく勘案したうえで、ワードプレスを導入するのか、そうでない物を使うのかをよく考えないと、ワードプレス信仰心に流されたばっかりに、パッとしない仕上がりになってしまう場合もありえるのである。

 さらに言えば、ワードプレスであろうと他の自己構築サイトであろうと、WEBサイトは構築しただけで、何か素晴らしい力を生むものではないのであって、WEBサイトを通じて情報ややりとりされる中身に本当の価値があるのであり、そこを忘れてワードプレスを導入しただけで何かが変わるなどと思うのはやはり愚の骨頂だという気がする。

 こういったシステムの問題は、外国語学習などと同じような面があり「どうやって伝えるか」は二次的な問題であり、第一次的に必要なのは「何を伝えるか」だという事であり、そこを忘れて英語信仰・ワードプレス信仰に走るのはやはり誤ったツール信仰にほかならないという気がするのである。



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