「間違える」と「間違う」の混同は間違い

 先日、知り合いの中国人に「間違います」と「間違えます」はどう違うかと質問されて答えに窮した。

am900_an061

 単なる「え」と「い」の発音の違いだけのように感じていたが、それだけで説明しようとするとどうも説明しきれず、使用方法に明確な違いがあって同じようには使えないことに気が付いた。

 「ええと、どう違うのかな」と回答できなくなってしまった。

 そこでネットで検索してみると、回答があった。

 それによると「間違えます」は「間違える」が基本形、「間違います」は「間違う」が基本形となっていてそれぞれ違う動詞であることが分かった、と書いてもこのままでは分かり難い。

 そこでさらに詳しく説明すると「間違える」は目的の選択の誤りを示す他動詞であり、必ず目的語を取る動詞となっていて、例えば「私が相手を間違える」のように使うが、目的語を省いて「私が間違える」とすると、口語の省略形では成立するように聞こえても、実際文章としては成立しないのである。
 (否定文にすればもっとわかりやすいかもしれない)

 これに対して「間違う」は、正しくない行動をするという意味で使われ、自動詞・他動詞ともに成立可能で「私が答えを間違う」でも「私が間違う」という目的語を省いた形でも文章として成立するのが大きな違いとなっているとのこと。

 このように動詞としても意味が違うため、活用方法も「間違える」が下一段活用に対して、「間違う」はワ行五段活用となっている。

 また動詞が別の言葉となっているためそこから転成する名詞の「間違い」「間違え」はやはり意味が違い使用方法が違うこととなり、これを混同して使うのは「間違い」だということになる。

 とはいえ、最近は混用も多くますます混乱しているのが実情のようだ。

 このように普段何気なく無自覚的に使っている言葉も、外国人に理屈を持って説明するのは結構大変であり、中国人たちに相対するたびに日本語の奥深さを知る毎日である。

 まあ書いていてこちらも混乱しているので、もし「間違い」があったら是非指摘してください!(笑)

原文



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA




Booking.com