日本語を勉強しているという中国人の女の子に「草食系男子とはなんですか?」と質問された。
まあ事は男女の肉体関係に絡む内容であるだけに、いたいけな真面目そうな女の子に質問されちょっと答えにくい部分はあったのだが何とか説明を試みた。
中国語で説明しようとすると、恥ずかしいから日本語でお願いしますと言われ、日本語の説明に切り替えたが、日本語で説明するのは今度はこっちが恥ずかしい。
周囲に日本人もいる環境だったからだ。
しかも相手のボキャブラリーも少ないからどうしても直接的な表現しか理解してもらえず、それがまた照れ臭さを上乗せする。
それでも何とか説明すると、彼女は日本の状況にちょっと驚いたようだったが、何とか理解したようだ。
そして、続けて質問が来た。
「ドMとドSって何ですか?」と来た。
うっ、さらに答えにくい質問である。
まあこれもなんとか苦労しながら説明しきったが、日本のテレビやドラマに氾濫するこれらの言葉、とても辞書には載せられないような言葉である。
スラングとも言えないが、ネイティブはほとんどの人が知っているのに辞書には載せられない、それでも日本では一般的に使われているし、それを理解できないと会話が理解できない言葉だ。
そうすると彼女たちは生身の日本人に尋ねるしかない。
しかし、そんな言葉を尋ねられたこっちが照れてしまう。
そんな言葉が氾濫するのが、実は今の中国人から見た日本の日本語である。