時差ボケと戦うサッカー選手

日本代表のサッカー選手と言うのはつくづく過酷な役割だなと思う。

 先日完敗したブラジル戦に関して、長時間の移動が影響したなどという記事をチラホラ見かけるが、まあそれも一因かもしれないが、時差ボケも大いに影響しているように思うのである。

 我々のような一般的なテレビ観戦者は、テレビをつければ試合を見ることが出来るが、スポーツ選手の大半は日々試合会場を求めて移動を行なっているのがテレビの向こう側の実情である。

 野球でもサッカーでも同じだが、球場でのテレビカメラアングルはどこのスタジアムでも大体一緒なので、ついついゲームのデザイン変更オプション程度の印象でしか物を見なくなるが、彼らは毎試合ごとに東奔西走であちこち遠征しているのが現状なのである。

 それでも国内リーグの場合は、同一国内で行われるので、時差もなく移動や気候変動による疲労だけを気にしていればいいが、国際試合を行なうサッカー選手はそこに時差ボケという敵も加わってくるから厄介だ。

 例えば今回の日本代表の移動スケジュールを見ると、6月4日の埼玉スタジアムから11日のイラク戦の行なわれたドーハとの時差は6時間あり、試合開始時間も日本時間ベースで考えると19時半から23時半への変更で時差が4時間あった。

 まあこのくらいは許容範囲であろう。

 しかしコンフェデレーションズカップの15日のブラジル戦の行なわれたブラジルとイラクの時差は6時間で日本との差は12時間、つまり地球の裏側である。

 そして試合開始は日本時間の朝4時で時差は8時間半となり、幾ら現地では昼間の時間であっても選手にとっては日本時間4時の体内時計から幾らか調整されたに過ぎず、僅か10日余りので12時間の時差を克服するのはいかに屈強なサッカー選手と言えども大変だろう。

 午前4時と言えば観戦していた我々も感じていた通り、起きているだけでも辛い時間帯である。

 そんなコンディションの中で90分間フルタイムで走り続けてサッカーをやるのは、身体のコンディションから言って無謀に近いというほかない気がする。

 しかも相手ははるかに格上の、かつ準備万端のブラジルであった。

 希望的観測でものを言うのは良くないかもしれないが、ここまでのコンディションの悪条件が無ければ、日本代表はもう少しまともな試合が行えたかも知れないという気がする。

 故に徐々に時差ボケが解消される2試合目、3試合目は徐々にコンディションが上がってくることが期待されるが、それにしても試合の度に時差ボケと戦わなくてはならないサッカー選手はつくづく過酷だなぁと思う。

 そう思いつつ、サッカーの国際試合の行なわれる時期は一緒になって時差ボケになっている私である。





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