パンドラの箱を開けた民主党

 まもなく政権交代から100日目を迎える民主党政権だが、どうも想像以上にばたばたしている。

 確かに自民党時代に遺された負の遺産やブラックボックスは多いのだが、そんなにいっぺんに開封しなくてもいいじゃないかなと思うくらいパンドラの箱を次々に開けている。

 八場ダムから始まって、JAL問題、関空問題、普天間基地問題、国債問題など、箱を開けたはいいが、どうにも収集がつかなくどっちらけになっている。

 挙句の果てに、今度は天皇陛下の問題にまで手をつけてしまっていよいよ収集がつかなくなってきた。

 天皇制の問題は、日本の政治の中でも伝統的に一番デリケートな問題であり、迂闊に手を触れるとどんな風に日本が転がるか誰も分からないので、いろんな議論はあれど戦後そのままの形態がずっと続いてきた。

 もちろん今後の時代の流れによってはいずれ議論を必要とするときが来るかもしれないが、今こんな時期に議論の火をつける必要も無いお蔵入りさせておくべき最も恐ろしいパンドラの箱であったはずである。
 それを意図的ではないにしろ、今回蓋を開ける形になってしまったかもしれないのである。

 さあ与野党内外からいろんな意見が紛糾し始めた。

 ここまでくると私もこの政権がこの先どう動くか全く見えなくなった。普天間問題くらいまでなら、民主党の政権がそう簡単に揺らぐとも思えなかったが、天皇陛下の扱いまで手を触れてしまったとなるとこの国の歴史上の経験から言えば、何が起きてもおかしくない状況であり、民主党政権が果たしてこのまま普通に存続できるのか、それをはっきり言える自信がなくなった。

 今の民主党政権が開けるにはあのパンドラの箱は大きすぎる気がする。



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