中国のネット上には日本より多くのウィルスがうようよしており、その衛生状態(?)は実は現実の食の安全性より深刻な状態のようである。
当然PCユーザーはウィルスソフトなどを入れてそれなりの対策をしているのだが、それでも撲滅には至らなく時々感染しているようである。
実はこのセキュリティソフトというものが曲者であり、実はその性能が各社マチマチであることに皆お気づきであろうか?
日本の量販店でPCソフトコーナーを覗けば二千円程度のソフトから1万円以上のものまで「セキュリティ対策」をうたったソフトが並ぶ。日本的感覚からするとどれも五十歩百歩でどれを買っても変わらないであろうという気がして、つい安いものに手を出しがちだがこれが大きな間違いである。
実はソフトによって、まずウィルスの検出率に大きな違いがあり、必ずしも値段と検出率が比例するわけではないが五千円を切るソフトとそれ以上のソフトでは倍ぐらいの差があるようである。つまり良いソフトの半分ほどのウィルスは検出できず侵入されている可能性があるの
である。
それとカバー範囲の問題である。ウィルスの侵入経路も複雑かつ広範囲になっており、メッセンジャー対策やファイアーウォールの設定などが必要になってきており、事実私も最近メッセンジャーで危ないファイルを送りつけられそうになった例もある。
私は中国に来る前に今のノートパソコンを買ったのだが、プリインストールされているソフトを過信せず、いろいろ比較した結果、マカフィーを選択した。買った時はちょっと値段が高いかなと思ってお金を払ったが、中国に来てから毎日のようにスキャンをする度に数件の怪しいファイルが検出されており、他社のソフトや、中国系の海賊版ソフトを入れたPCが時々ダウンし、再インストールやデータ消滅などで苦労している様子を見ると、来中以来、一度もウィルスダウンしていないので、いい買い物をしたなと今は思っている。
日本にいた時は多くはプロバイダー自体が、ウィルス対策を実施しているので、大手のプロバイダ経由ならばスパムメールさえあまり入ってこない。しかし中国のネット上は、そんな保護は全くなく、いわば野ざらし状態であり、何が潜んでいるか分からない世界である。
中国でネットに繋ぐ方は、プリインストール版のソフトを過信せず、セキュリティソフト選びは慎重に行なうことをオススメする。