A380ようやくSQ社に初号機引渡し、ブームは来るか?

延びに延びになっていたエアバス社の一号機がようやくシンガポール航空に引渡しされることになった。ヨーロッパの雄エアバス社が社運をかけたA380がようやく日の目を見ることになり、その実力が世界にさらされる日がやってきた。航空機ファンにとっても待望の機体である。
A380は、F・B・Eの3クラス制の仕様ならば、555人の収容能力を持つ超大型旅客機であり、そのメインデッキの床面積はジャンボ機と呼ばれるボーイング社の747-400の約1.5倍もあり、座席数も35%多くなっている。さらにこのメインデッキのほかに複数通路座席の客室が総二階建となっており、これまでの旅客機の常識を打ち破るような巨大さだ。また床下フロアには休憩所、ビジネス・センター、バーなどをはじめ乗客が楽しめるスペースをオプションとして確保することもでき、さながら空の豪華客船の様相を呈しており、より快適でより魅力的な空の旅を期待できる機体となっている。

 この1号機は今月28日からシンガポール-シドニー線で営業を開始する予定で、その実力が果たして看板通りに機能するか、その活躍を見守りたいところではある。こちら中国では中国南方航空が5機を発注しており広州-上海や広州―北京など多客が期待される路線に導入が期待され、中国に住む我々の方が日本より一足先にこの巨大機体を体験できるかもしれない。中国の経済発展においては13億の人口と広大な国土を網羅するには航空ネットワークの不可欠であるのだが、現在の中国の航空業界は過密な航空ダイヤに悩まされているといわれ、こういった大容量の航空機の登場は中国の航空業界にとっても朗報ではないかと思われる。南方航空や導入航空会社での評価が上がってくれば、中国での導入が増える可能性は大いにある。
 なお、残念ながら小型分散化を図る日本の航空業界での導入計画は発表されていないが、
A380には日本の最先端技術が多数導入されており、A380の成功は日本のハイテク業界にも間接的に成功を与える存在であるため、ジャンボ機登場のときのようなブームの到来を是非願いたい。





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