先日バス停でバスを待っていた時に、運行表示情報板の中の到着予定時刻表示の脇に小さなマークがついているのを見つけた。
よく見てみると人型のマークと車椅子のマークである。
このうち車椅子のマークというのはおそらくそのバス車両は車椅子対応のバスという意味であろうと容易に想像できた。
しかしさてそのもう一つの人型のマークは何であろうか?
その意味を調べるためによーく案内情報板の全体を眺めて見てみると、どうやらバスの車内の混雑情報を示したマークのようである。
三段階の表示があるようで人型マークが増えるにつれて混雑度が増すようである。
つまり次に来るバスはつまり車椅子対応かどうか?そして混んでいるのかいないのかが分かるようである。
私が利用していたそのバス停の情報掲示板は次のバスとその次のバスまでの到着時間が記されているので、恐らく混んでいる場合はそのバスを避けて次のバスを選んでもらうことが出来るような情報として表示されているようである。
或いは現在は新型コロナへの警戒が続いている時期なので、そのための防疫情報としても流しているのか知れない。
車両設備はともかく、バス内の混雑情報をどのように判定しているかは定かではないが、こういった情報があると、ゆっくり座って帰りたい或いは座れないまでも混んでいる車両は避けたいと思う場合には 、一便待って次のバスを利用するということができるようである。
このようにいろんなところで上海では IT情報の利用が進んできているのを感じる。
地下鉄でも似たような情報提供は一昨年から始まっていたように記憶している。
日本でこういったバス車内の混雑情報まで知らせるシステムが稼働している現場は見たことがなかったものであり、上海で初めて見たシステムである。
果たして日本がこういった情報に追いつけているのかについてインターネットで調べてみたところ、日本でも昨年あたりから混雑情報の提供或いは実験が始まっているようであるが、数の上ではまだ少ないような印象である。
両国とも恐らく技術の進歩とコロナ禍の警戒感がこういった情報技術の導入を後押ししたものと思われるが、必要な情報技術の進歩においては日本でも中国でも導入速度に差はなくなっているようである。