血液型と性格に関連は本当にないか?

 先日のニュースで日本で言われる血液型性格の関連について、九州大学の縄田健悟講師(社会心理学)が関連がないということを発表したということがニュースになっている。

 ニュースによれば日米1万人以上を対象に生活上の好き嫌いなどを訪ねた意識調査を行ない、血液型によるその差異がほとんど見られなかったことから、血液型による性格の差はないとの結論に至ったとされている。

 私はこの報道を見て、九州大学の講師にしてはあまりにも稚拙な調査だなという印象に感じた。

 結論から言えば私は血液型性格傾向の肯定派だが、それは別にしても、この講師の調査では血液型に関する傾向の考え方の否定も肯定も出来るものではないという気がするのである。

 この調査で一番稚拙なのが、質問項目の設定である。

 「楽しみは後に取っておきたい」「ギャンブルはすべきではない」などの質問を行なったと言うが、これは思考の結論部分だけを取り上げた質問であり、血液型が関連する性格の部分とは何ら関係がない設問である。

 一般的に血液型によって差異が生まれるのは、結論に達するための思考パターンというか、結論の導き方に差異があると言われるのであって、結論の差異にその差が現われるわけではないものである。

 つまり「A型は規範に従って判断する」「B型は観察分析によって自己判断する」「O型は直感的に判断する」「AB型はA+Bの思考パターン」のような分類で一般的に言われており、その思考パターンの傾向と結論とはまた別モノなのであるから、思考パターンは別でも結局結論の傾向は同じだというのが現実のところではないかと思う。

 そういった一般的に言われている仮説に対して、この講師の設問は結論だけを問うていて、結論に至る思考パターンを問うておらず、ほとんど意味がない設問になっている。

写真はイメージ

 もし、血液型に関する性格の違いを否定したい調査をするのであれば、回答者が何故その結論に結びついたのかという、もう一段或いは二段掘り下げた設問を用意すべきであろう。

 例えば「ギャンブルはすべきではない」という設問に対しては、結論だけでなく何故そう思うのかを問えば「禁止されているから」「儲からないから」など回答理由にばらつきが生まれてくるという気がするのである。

 まあ私は科学的分析で血液型行動パターンの否定が実証されるなら、それはそれで一向に構わないが、今回の調査は従来の血液型仮説を否定するにはあまりにも理解不足で、それ故の稚拙な調査だというのが私の見立てである。



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