引き継ぎの責任の80%は前任者

 どんな仕事でも、一人で仕事を行なって一人で仕事を完結するのでない限り、引き継ぎというものが発生する。

 しかしながら、同じポジションを引き継いだにも関わらず、同じ業務が実施されないということは世の中にままあることである。

 ただ、引き継ぎがうまく行かない原因のおよそ80%は前任者側にあるような気がする。

 何故ならばたいていの場合は、前任者の伝達不足によるもので、後任者は基本的には前任者が伝えなければ全てを知り得ないから手抜かりが起きるわけで、前任者と後任者の能力差などによるミスというのはケースとして非常に少ないと思える。

写真はイメージ

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 とはいえ、定期的なローテーションや前任者の昇格などによる交代ならともかく、交代しなければならない事情が前任者にある場合、その事情が無ければ交代する必要がなかったかもしれないと考えれば、能力不足が前任者側に有った故の交代の可能性は否めない。

 つまりそんな能力不足な人からの引き継ぎがまともであるわけがないと考えるのが普通で、100%の業務が引き継がれない可能性があるということになる。

 それゆえに何らかの仕事を引き受けることになった後任者は、前任者から教育を受ける期間が長期に設けられているような特別な場合を除いて、引き継ぎ不足を覚悟して引き受けなければならない。

 この点で今自分がやっている仕事を振り返ってみれば、前任者からきちんとしたマニュアルなどを通して引き継いだ仕事は数えるほどしかなく、今やっている仕事の大半は、前任者が投げ出したり無責任にほったらかしにした仕事をフォローする業務が大半を占め、その仕事をやらなければ体外的信用を失ってしまうため、成行き上その業務をやっているものが非常に多い。

 故に当然まともな引き継ぎなどをやっていない。

 つまり正確に言えば、本来ポジション的に何も引き継いでいるわけではないのだが、無責任な人の穴を埋めるために結果的に引き継いでいるよう格好になっている。

 それゆえ、その部分に関して責任を追及されるのは本来は心外で、追及されるべきは逃げた前任者であるのだが、世の中はどうもそういう評価にはならない。

 まあこれまでの自分の人生を振り返ると、私は生来あまり前任者に恵まれず苦労するのが性分という気もするが、それはそれとしてももう少し無責任な人間を糾弾できる世の中であってほしいという気がする。

 とはいえかつて自分が日本で引き渡した仕事も、一応3ケ月という特別な引き継ぎ期間をもらってきっちり引き継いだとはずだが、後任者からみれば漏れはあったはずで苦労はかけているだろうと思う。



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