プラネタリウムはプラネット(惑星)+リウムだったという発見

 上海にこの6月に大きなプラネタリウムができるというニュースを目にした。

 上海中のことを全て知りえているわけはないが、上海でプラネタリウムには行ったことはなく、見かけたこともないので恐らく本格的なものは上海で初めてではないのかなと察する。
(北京にはあるらしい)

 まあその真偽はさておき、天体ネタは小さいころから興味があり、小学生の頃には地元の図書館に小さなプラネタリウムがあり、夏休みなどによく通っていた。

 今はなくなってしまった東京渋谷の五島プラネタリウムにも何度か行ったことがある。
 残念ながら、東京スカイツリーのプラネタリウムはそばまで行ったが入ったことはない。

 ところで、このプラネタリウムの名称だが、幼い頃から馴染んでいた言葉だっただけに、その意味や成り立ちなどは考えたことがなかった。
 プラネタリウム=あの空間だったからであり、疑問など持たなかったのである。

 しかし、今回上記の上海のプラネタリウム(上海天文館)のニュースを目にした際に、改めて語源がちょっと気になった。

 まずネットで調べてみると英語表記は「planetarium」であり、今回初めて知った。(笑)

 よく見ると「Planet+arium」と分けられそうである。

 プラネタリウムは「Planet(プラネット)=惑星」+「アリウム」という成り立ちらしく、あの空間は惑星をイメージしたものだったということのようである。

 プラネタリウムに最初に通ってから何十年かを経て初めて知った情報である。

 「arium(アリウム)」というのは接尾語で「~に関する場所」、 「~に関する空間」といった意味らしく、プラネタリウムは総じて「惑星的な空間」ということになる。

しかしよく考えて見えると、あの空間で見る星の光は、基本的に太陽のような恒星の光で、惑星の光ではないような気がする。
もちろん、プラネタリウムのプログラムの中には惑星を扱ったものもあるが、私が見たのは星座の話が主だった気がする。

ちなみに、恒星は「star」であるが、あの空間はスターリウムとはまず呼ばれない。

ウィキペディアで調べてみたが、星を映し出す機械であるのような話が出ているだけで、名前の由来まではさすがに書かれていなかった。

そこで自分なりに仮説を立ててみた。

 そもそもプラネタリウムとは星占いを行う空間ではなかったのか?

 星占いでは遠くの恒星を組み合わせた星座を利用するもの、その主役となるのは常に動く太陽系の惑星たちである。

 そして占い師はその動きと組み合わせによって、占いを行うのであり、惑星の位置や角度は非常に重要なものとなっている。

これらを正確に表示し、動きを確かめる空間が、惑星の空間、つまりプラネタリウムと呼ばれ、それが発展してできたのが惑星や恒星の投影機だったのでは?そんな気がする。

 故にスターリウムとは呼ばれないのではないか。

 そう考えるとプラネタリウムがこれまで以上に神秘的な空間に感じてくる。

  プラネタリウムの名前の成り立ちについてはまだ疑問は解けないが、とりあえずこの夏に上海に大きなプラネタリウムがやってくるので、ぜひ楽しみにしたい。