新型コロナウィルスの拡大ピークは過ぎつつある?

 日々の報道で新型コロナウィルスの感染状況が刻々と発表されているが、知り合いの中でその数字をこまめに拾っている人がいた。
 その人によると、相変わらず湖北省の患者数は増え続けているが、12日に湖北省以外の患者総数が初めて前日を下回ったという。

 具体的にいうと、感染が確定した総数から治癒した人と亡くなった人を差し引いた総患者数が前日より3名ほど下回ったとのこと。
 ただ、この中には亡くなったことで患者ではなくなった方の数字も含まれているので、素直に喜ぶわけにはいかない。
 しかしながら、拡大ペースが止まりつつあるのは確かのようで一つの朗報ではある。

 まあこの数値は公式発表ベースなので、その数字がどれだけ実態と一致しているのかは懐疑的ではあるが、湖北省の封鎖や移動制限、外出制限などの対策が効果を出しているのは確かであろう。

 しかし残念ながら湖北省と武漢市の感染確定数の増加は止まっていない。

 そういった意味では、この新型コロナウィルスの感染が収束しつつあるとは言えないのだが、ただこの武漢の連日の数字増加には理由があると考えられる。
 すなわち、現地湖北省の医療機関体制が脆弱なため、実体の把握自体が追い付いていないがゆえに、いまだに日々増えているように見えてしまっているのではないかということ。

 報道によると、数日前にようやく全ての重篤患者の病院収用が完了したような状況であり、医療キャパが追い付かないために症状が軽い患者の診察や診断が後回しにされている実態があるようだ

 故にそういった後回しにされた患者が、段階的に順番に診察を受けて連日の患者増加報告に繋がっているような実態があるのだろうと察する。

 そうすると、連日増えている確定報告数ではあるが、実際の感染状況としては拡大が止まっている可能性もあり得ることになる。

 もちろん、逆に拡大スペースが上がっていることもあり得なくはないが、武漢市を始め湖北省では移動制限や自宅待機が徹底されており、湖北省以外の感染速度が低下している状況と併せて考えると、武漢市でも実際の感染拡大が止まりつつあると考えるほうが自然ではないだろうか。

 ただ湖北省で実際に感染拡大ペースが低下しているかどうかは、正確な実態把握が必要となるため、残念ながら実態把握が進むにつれ感染確定者の実数は増えてしまうので、今しばらくは感染拡大が止まっているようには見えない状況が続いてしまうだろうとは思われる。

 一応懐疑的でありながらも湖北省以外での感染拡大が止まりつつあるであろうという状況が見えたのはやはり朗報であり、まだまだ長いトンネルは続くとは思うが、出口の光を発見したくらいの希望は見えてきたのではないだろうか?





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