中国の広告を見てていつも感じることだが、料理の写真があまり美味そうに映っていない。
例えば、地下鉄駅にあったKFCの写真の広告だが、ご飯が四角い型にパカッとはめられ、皿に乗せられた状態になっている。
日本人にとっては、この型にはまったような形がまず安っぽく映り、うまそうではない。
そして冷凍食品をそのまま揚げて乗っけただけのような白身フライ?の写真も安っぽい。
更にこの白い皿と言うのが、本当にこの料理に合うのかどうか、などなど中国人がこの写真に食欲をそそられるのかどうか一度聞いてみたい気がする。
どうも中国の習慣では料理あるいはその写真は、うまそうに見えるかより、形が整っているかにその重きが置かれているような気がしてならない。
同じKFCでも日本のKFCは実に美味しそうな広告を作り、街を歩いていても広告によってお店に飛び込んでみたくなる衝動に駆られるが、中国ではそんな衝動に駆られた経験はほとんどなく、KFCに限らず実際料理もコストが抑えられているのかあまり美味しいと思うものにも出会えたことがない。
そこは中国広告クリエイターの質の差なのか、単に中国の料理がまずいだけなのか分からないが、せめて写真くらいは美味しそうに撮って欲しいと思うのだが、中国にいる人たちにとってはどうもその常識が違うらしい。
料理の写真は形より美味しく撮ってナンボという気がするのを教えてやりたい気がするが、その根底の食欲をそそるポイントが違うのだろうか?