浅い川はやかましく、深い川は静かである

「浅い川はやかましく、深い川は静かである」

これ、ラジオで聞いた、ある本に書いてある言葉らしいのだが実に名言である。

 当然、人間の資質を例えた言葉なのだが、考えの浅い人間ほど多くを語りたがり、深く考えている人を多くを語らず静かであるというのである。

 確かに頭の回転が速く口が達者な人は周りに大勢いいるが、どうも思慮を欠いているなと思うわせるようなケースが多々ある。思慮の浅い人間はそれを補うために、どんどん語りたがるということであろう。

 逆に、思慮深い人は語り過ぎることの浅はかさを知っているから、そう易々とは語らず深く思慮する。故に周りから見ると静かな印象をもたれてしまう。

 でも、それは何も考えていないからではなく、思慮深く、慎み深い証拠なのである。

 周りで目立たないような人が当然重い言葉を吐くことがあるというのはこういうところなのかもしれない。

 もっとも、何も考えていない人も何も語らないので、そのあたりは見分ける必要がある。

 人生、実に奥が深い。。。。





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