地下鉄と言いながら一切地下を走らない地下鉄3号線だが、混雑解消のための路線再編により、分断され運行されると2年前に報道された。
当初の再編予定では来年2015年にも分断実行となる予定だったようだが、未だにその気配は見えない状況である。
2年前に計画された報道では、3・4号線が軌道を供用運用している宝山路~虹橋路間を4号線専用にして、3号線は宝山路~上海火車站に複線を増設するものの南北に分断し、江楊北路~上海火車站と宜山路~上海南站の区間運転に分断するという計画で決定したように聞いていた。
確かにこの方式であれば、軌道共用の弊害を受けることなくそれぞれの区間に目いっぱい列車を詰め込むことが出来る。
しかしこの方式では3号線の南部区間はほとんど無駄になるし、逆に北部区間から上海火車站駅に流れてきた客流をどう裁こうというのだろうか?
恐らく接続する1号線で市内へ流そうといことなのだろうが、ご存知の方も多い思うが1号線と3・4号線の上海火車站駅は、鉄道駅を挟んで南北に数百メートルも離れており、同一駅を名乗っているものの、とても乗換至便の駅とは言い難いのである。
朝夕のラッシュ時にあの通路を通して人を流そうというのは、現場を知らないとても無謀な計画のように思えるのである。
そう考えると、3号線の列車本数を増やして最大限に旅客を運んできても、途中から捌け口が無い状況になるのがかの2年前の計画だった。
こういった瑕疵の計画に気づいたのか、他の事情が生じたのか分からないが、本来行われはずだった宝山路~上海火車站の複々線化工事は未だ行われている様子はなく、2015年には間に合いそうにない状況になっている。
さてさて3号線は本当に分断されてしまうのであろうか?
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