先日、地下鉄2号線に乗った際、車内に設置されているモニターが進化していることに気が付いた。
どう進化したのかと言えば、その列車の行先駅と現在停車駅が表示されるようになったのである。
このモニター自体は運行開始当時からあったのだが、基本的には広告と、マナー案内のような公共広告が表示されていただけで、乗客向けの情報発信はほとんど行われてこなかったのである。
そのため、これまでは列車に乗っていても現在どのあたりを走っているのかは、駅へ着くたびにホームの表示を、目を凝らして確認しなければならなかった。
空いている時はそれほど問題にならないが、混んでいる時は車外が見通しにくいので座っている時は席を離れて確認する必要があった。
それゆえに間違えて降りてしまったような経験も私自身何度もしてきた。
また複数の行先の異なる列車が走っている路線では、間違って乗ってしまい分岐駅まで折り返して乗り換えなおさなければないような時もあった。
それが今回のような案内表示が行われることにより解消されることになる。
このあたり、以前も広告優先であるということは指摘したが、ようやくサービス向上のための対応がとられたようである。
日本では新型の電車には軒並み取り入れられているこういった車内情報サービスであるが、上海ではほぼ初めて見た気がする。
日本への旅行で見た来た人が地下鉄の運営会社に進言したのかもしれないが、上海の地下鉄徐々に便利になったなと感じるこの案内表示である。