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北京の飲食店は怒らないのか?

 ニュースを見ていたら北京で消費者に不利とされる慣習が禁止になる通達が出たとの内容を目にした。

 それによれば、例えばレストランでは一般的に飲み物の持込みは禁止されているが、これは消費者が不当に高い料金を取られる恐れがあり、これは消費者の選択を認めない覇王約款(一方的に店に有利な不平等ルール)だということで、そのルールは禁止されるというのだ。

 もしこれに違反している店を発見した場合、通報されて罰金200万元とかなんとか膨大な額を科せられるらしい。

 まあ、このニュースを見て非常に驚いた。

 確かに一般的なレストランでは、飲料が外部の市販価格に比べ結構高い金額に設定してあるケースをよく見かけ、やや高いなという印象を受けるが、だからと言って持込みOKなどといったら今度は被害者になるのは店側だという気がするのである。

 例えば客にビール1ケース持ち込まれて、つまみの注文はそこそこで店で大宴会などやられた日には、店としては利益減少どころか営業妨害もいいところになるわけで商売あがったりとなる。

 故に行政機関が無理やり飲料持込みOKとするというのはいささかかやりすぎだという気がする。

 さらに、今回の通達では個室利用における最低消費額の設定の禁止や、「店内での手荷物の紛失は各自の責任で保管し、店側は一切責任を負いません」という表示も禁止されるというのだ。

 これとて利用する側から考えると、最低消費額などはやや足かせだという気はするものの、店側からすれば幾らも注文しないのに個室を独占する客を防ぐためだったりするわけであり、別に店側がボッタクリのためにだけ定めているルールというわけではない気がする。

 ましてや遺失物の紛失責任など、店側で紛失したものかどうかも分からないのに責任を負わされるという発想はどう考えてもおかしい。

 今回の通達では、これらの伝統的慣習は消費者に一方的なルールだと決めつけられているが、これは寧ろとんでもない迷惑客やクレーマー客を防ぐための店側の防衛策であり、商売をする側として利益を守ることを考えたら当然の対応だという気がする。

 もし飲食店の飲料の料金が不当に高いと言うなら、店舗の家賃相場をどこでも一律にするべきであり、料金が高いと思うなら最初からその店の利用を諦めればいいだけの話で、持込み禁止は駄目なんて通達は寧ろ、世の中のサービスの低下を招くだけのような気がするのである。

 とにもかくにも、今回の通知はどうもバランスを欠いた極端な対応だという気がする。

サービスは提供する側にならないと儲からない

 上海でもここ数年日本並みに便利になってきて、どんどん便利になるのを実感するのと同時に、そういった新サービスのニュースを聞くたびに逆に悔しい思いも感じてしまう。
 どういうことかというと、サービスというのは消費者として提供を受けている側でいる限りは、お金を払う側でしかなく、そのサービスを受けることによって儲けられるというわけではないからだ。

 もちろん直接の払う、払われるの関係だけでなく、ビジネスの面で言えば、そのサービスをいち早く提供するという意味の競争において完全に負けてしまっていることを意味する。

 実はこれが結構悔しい。相手が自分ひとりではとても競争も出来ないような巨大な企業や、今の仕事の業界と全く関係ない内容であってもやっぱり悔しさは一緒である。

 普段から、こうすれば便利とか、ああすれば儲かりそうだと色んなアイデアはもっているのだが、自分に直接関係ない業種だったり、自分の会社や私自身の人脈と能力ではどうにもならないことがほとんどで、結局アイデアの99.9%はお蔵入りしてしまい、誰かがそのアイデアを実現したのを見つけがっかりすることになる。

 まあ、世の中の多くのサービス業に同時に首を突っ込むこと自体も現実的ではないので、結局自分がターゲットを絞ったほんの狭いジャンルでしか具体的なアイデアは出せないので結局目の前の仕事で成果を目指すことになる。

 まあ目の前の仕事でさえ、一つ一つ大事に進まないと競争に勝てるわけでもないし、自分の仕事を狭い固定観念に閉じ込めさえしなければビジネスチャンスというのは意外と無限に広がるので業界が関係ないとか諦めることもない。 

 しかしそれ故なのか、やはり世の中の便利なサービスのニュースを耳にするたびに、サービスというのは自分で提供する側にならないといけないなぁといつも悔しい思いを感じている。