宇宙も生きている

 いま天文界では昨年末からペテルギウスの話題で大騒ぎとなっているようである。
 ペテルギウスはオリオン座の一角をなす一等星で、天文を齧ったことがある人間なら誰でも知っている星である。
 そのペテルギウスが昨年末から急に暗くなり始めており、超新星爆発(星の終末の現象)の予兆ともいわれる。

 もっともペテルギウスは太陽系から700光年(光の速さで700.年かかる)距離にあると言われていることから、現在の星が暗くなっている現象も700年前に起きたことがようやく届いているということになり、リアルタイムでは既に星はバラバラになっている可能性も否定できない。

 もし、ペテルギウスが超新星爆発を起こしてしまったら、オリオン座がオリオン座の形を保てなくなり、その後この星座がどう呼ばれるのかは興味深いところではある。
 もっと、星座という分類はあくまで地球上からの見た目でのエリア分類でしかなく、天球は傘の天井のように平面になっているが実際の宇宙は奥行きがあるので、オリオン座を真横から見たら、とても星座の体をなしていないはずで、例えば三連星の部分も全く距離の離れた三つの星があるに過ぎない状況だと察せられる。

 昔、宇宙戦艦ヤマトでオリオン座星域などという表現があったが、それも地球からの方向がオリオン座方向というだけで、その奥行き領域が全てオリオン座を構成しているわけではなく宇宙のあるエリアをオリオン座星域と呼ぶのは単なる便宜上の分類ということになる。
 さらに地球からの視点を持たない敵将が同じ場所をオリオン雲と呼ぶのはおかしな話だったのである。

 さて、こういった恒星の寿命が何れかは終わるということは、天文学にとって新しい発見でも何でもないのだが、それがリアルタイム(700年前だが)に発生し、観測できるかもしれないということに、今の天文界のざわつきがある。

 例えば太陽の年齢が50憶年で、地球の年齢が45億年などということは、調査や計算上で判明したほぼゆるぎない事実であるということは広く知れ渡っている話である。

 しかし、実際それを目でみたと記録とか、観測した人はいないわけで、様々な証拠からでそうであろうと推測しているだけであり、リアルタイムで何が起きるのかは実際のところ分からない面も沢山ある。

 数多ある宇宙の星の生死は、確率的に年中起きているはずなのであるが、その年中という宇宙の時間単位は何千万年、何億年単位なのであり、100年足らずの人間の寿命の間に遭遇できるというのは単に数学的に計算しても非常に低く奇跡的なのである。

 今回それが実際に起きる瞬間に立ち会えるというのは奇跡的なのである。

 我々人類は、ヴェーゲナーの大陸移動説でさえ5000万年前のインド大陸衝突でさえ有史以前なのであり、調査から証拠らしきものを提示できても、やはりリアルタイムで体験したものを見ているわけではないのである。
 故に地球の活動すらいまだにろくに把握できていないのが、人類の歴史の短さと言える。
 そんな、推測上の出来事でしかないような宇宙の変化を目の当たりにする可能性があり、宇宙も変化していることを体験できるかもしれないのがかのペテルギウスの変化なのである。





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