iPhone感電死事件は不安定な電圧が原因?

 先日、新疆ウィグル地区で起きた南方航空のスチュワーデスが感電死した事件だが、中国国内にも動揺が広がり、ニュースでも頻繁に取り上げられている。

 このスチュワーデスがiPhone電源に繋いだまま通話していたことが主要原因と見られており、iPhoneに欠陥があるのではないのか、いや犠牲者は偽物を使っていたのではないかと色々な推測が飛び交っている。

 中国国内にもiPhoneユーザーは非常に多いし、同様の使い方をしている人は多いと見られることから、彼らも気が気ではないということだろう。

 まあまだ詳しい原因は分かってないようだが、iPhone自体は正規のお店で買ったらしく本物である可能性が高いと言われている。
(断定できないのがこの国の悲しいところである。)

 で、現在疑われているのは充電器の方である。

 iPhone本体は正規品だったが、充電器のほうは純正品ではなく一般市販品だったため欠陥があった可能性があると報道されている。

 具体的には中国は一般的に220VのAC電源が供給されていてiPhoneに充電する際には充電器によってDC電源に変換され5Vの電圧でiPhone側に送られているのだが、今回何らかの原因によって充電器に不具合があって、220Vの交流電源が絶縁されずそのままiPhoneに流れ女性を感電させてしまったのではないかと見られている。

 あるいはそれを引き起こした原因として、中国の電気の不安定な電圧も指摘され、瞬間的に強い電圧がかかり、絶縁体が焦げるなどして、女性が感電してしまった可能性も指摘されてる。

 よく中国では、携帯電話の充電は電源のコンセントから直接繋ぐのは危険で、パソコンのUSBから供給したほうがいいと言われるが、これはこの不安定な電圧に由来するものであり、パソコンの方が電圧変動に強く電圧がより安定すると言われているのである。

 いずれにしても原因がはっきりするまではiPhoneなどのスマホの「充電しながら通話」は避けるのが賢明だろう。

 そういえば最近とかく感電死事件が多いという気がする。

 家電製品が身の回りにあふれ始め電気の重要度が増している中国だが、電気製品の安全度がまだまだ追いついていないのが現状のようで、やはり中国製の電気製品は100%信用することはせず、疑ってかかる程度でちょうど良いのかもしれない。





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