最近、いずれもバス停でバスを待っている時に都会の上海には不似合いなものを発見した。
一つは先日の雨の夜に見つけた蛙である。
近くに水路などないのに、ピョコンピョコンと大通りに飛び出してきた。
二輪車レーンの内側を縁石に沿ってぴょこぴょこと跳ねながら移動して行った。
幸い夜間だったのでそれほど車通りの激しくない時間だったが、車道レーンに飛び出してしまったら助からないであろうし、二輪車レーンでも電動自転車に踏みつぶされたらやはり終わりである。
そのくらい無防備な蛙であった。
幸い、私はその蛙の悲劇を見届けることなく自分の乗るバスがやってきたので嫌な思いをすることなくその晩は過ごせたが、まあ折角目にした縁なのだから、あの蛙にも無事生き延びて寿命を全うして欲しいと感じた。
まあ鳥などに食われてしまうなら仕方ないが、せめて人間社会の犠牲になってほしくないと思うのである。
そして、その数日後に今度はバス停で今度はなんとニワトリを発見した。
住宅団地と道路の間の緑の茂みの中で、餌を探しているニワトリが3羽もいたのである。
恐らくどこかで肉食用として販売されていたニワトリが逃げ出してしまったのだと思うが、発見した場所の2~300mの範囲にはそんなニワトリを売るような店もなく、どこから来たのか全く不明である。
あるいは電動バイクかトラックで運搬中に落ちてしまった可能性もあるが 特にケガを負った様子もないので、落ちたとかそういう原因でもなさそうだ。
まあ、何れにしての中国でこんなニワトリがうろうろしていたら捕まえられて人に食われてしまうのが運命のような気がする。
都会のように見えてもまだまだこんな生物がところどこに入り込んでいるのが上海の今の状況である。