なかなか進歩しないなと思っていた日本の行政サービスもそれなりに進歩しているようだ。
特に税収不足が言われる中、直接の回収窓口である税務署はなんとか納税者にアプローチして、面倒くさいとかそういった言い訳を納税者にさせないが如く、納税その他の手続きを簡素化をしているようだ。クレジットカードで納税などもその一例である。
この確定申告もその一環で、ネット環境があれば納税手続きが出来るようになった。つまり海外からでもOKになったということである。
事前にネットの個人認証を受けたり、カードリーダを準備する必要があるなどちょっと面倒くさい準備があるが、確定申告の時期に合わせてわざわざ帰国する必要がないっといった面で海外組にとっても非常に便利なサービスとなっている。移動交通費や時間の浪費を考えればそのメリットは国内の比ではない。
贈与税の一部など、いくつかネットでは申告できない課税対象もあるようだが、一般的な納税に関してはこれで十分なようだ。
税務署側にとっても末端インターフェイスからデータが電子情報で直接入ってくるお陰で投入作業が省力化でき処理作業が効率化するなどのメリットがあり、今後はどんどんネット納税を推し進めたい意向のようだ。海外を転戦するプロゴルファーの石川僚選手を使ってPRを図るなどその意気込みが伺える。
国民の義務とはいえ、納税手続きのために貴重な業務時間を削って税務署に赴くことは非常に効率が悪かったのだが、自宅や会社で手続きが出来、最小限の作業で日常の業務に大きな影響を与えることなく義務を果たせるというのは大きな進歩といえる。
つまり時間とお金のうち時間がとられなくなったという意味でメリットは大きい。
もちろんお金も取られないで済むならばそれが一番だが、残念ながらそれは諦めるしかないのが税金というものである。