日本は塀の低い家が増えた。

先々週から一時帰国で日本に帰ってきてから近所を散歩することが増えたのだが、その際に気がついたことがある。
近所の新しい住宅は塀のない家あるいは塀の低い家が増えている。

低いフェンスの住宅

低いフェンスの住宅

塀があったとしても金網のフェンスだけのような敷居を示すだけの家が増えて、家の接地面まで見通せる住宅が増えた
特に最近建てられた新しい住宅はそういった構造になっている
或いはもう塀そのものがほとんどなく敷地との敷地の境目の目印程度のフェンスがあるが、それはもう境界を示すというだけで、いわゆる敷居はとても低くなっている。

これらの理由を色々推測して考えてみるに、恐らく敷地の死角をなくして防犯上の安全を確保するというような認識が高くなったと推測する。
死角が増えてしまうので危険人物が潜んだりすることにより、却って塀で囲まれているよりも防犯上好ましくないという認識が高まったのだろう。
また塀を無くすことによって、家屋の敷地の狭苦しさがなくなり、開放感により家の広さを感じるということもあるかもしれない。
また以前はプライバシーの観点から、外部からの視線が気になったということで視線を遮る意味で高い塀が建てられていたが、今時の住宅であればカーテンの無い家はほとんどないくカーテンなどで仕切ることによって家の中のプライバシーも保たれるというような安心感があるかもしれない。

それに最近はそういった視線が気になるほどには街中の路上に人がいなくなったという現実もある。
更に2018年の大阪北部地震でブロック塀の下敷きになって人が亡くなった事故があったにように、ブロック塀というのは災害を招きやすい要因という認識が強くなったものと思われる。

少し前のブロック塀

少し前のブロック塀

たった数年ではあるが久しぶりに帰ってきて歩いた実家の近所におい て、日本の住宅のトレンドの変化を見つけられたというのは中々興味深い発見である。





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