先週だったか、上海でも再びコロナの陽性患者が発見されたということにニュースになっていた。
おそらくその余波であろうが今週末に予定されていた上海フィルの演奏会が再び延期になったのである。
この春に続いての出来事になろうか。
実はこの公演だけでなく、先々週の北京から来る室内楽の公演についても、奏者に対して北京から外地へ出ることはまかりならないという指示が出たようで、やはり公演直前に延期が発表された。
まあ感染防止対策の観点から見れば致し方ない判断ではあるが、毎日1万人以上もの感染者が発表されているのにオリンピック・パラリンピックを強行する日本とは偉い対応の違いである。
移動制限などは法律的問題もあるだろうが、ワクチン接種率の一点張りの対応ではなく、物理的に移動にブレーキをかけるような施策がもう少しあるだろうに思う。
特にオリパラ関連について非常に矛盾が目立つ。
オリ閉会式であんなパリとのリアルタイム二元中継がやれるなら、バッハ会長も来日せず、リモート挨拶をすればよく、現場に来る必要がない。
日本とすればその分だけ、警備経費等々も省略できたはずであり、どこかやっていることがダブルスタンダードである。
話がそれてしまったが、中国では来年冬季北京オリンピックが控えているので、それが終わるまでは色んな方面で警戒態勢が続くことが予想され、このようにしばらくはエンタメの類は我慢をさせられそうな雰囲気なのである。