技術者や策士というのは自分の技術や策に自信を持ちすぎると、却って勇み足となり、蛇足となってしまうことが多い。
仕事や日常生活の上でも、テクニックに自信を持った人間は、テクニックをやたら駆使したがる傾向にある。
例えばパソコンや携帯の機能ツールなんかも、使わないと損だ思い込みが強いと、必要のない機能を付加したり、無理やり利用したり他人に使わせようとする。
結果、そんなものを使わなかった方が実は効率的だったなとなどということがよくあり、まあ迷惑だとまでは言わないまでもコストパフォーマンスの上で決してプラスにならないケースがままある。
まあ政治家なんかもその一種だ。
あまりに策略に長けている人は、策に溺れてしまって本来その策が目指そうとしていた目標や本筋本質が本当の近道が見えなくなり、実に回り道ばかりをしているように見える。
技術や策に自信があればある人ほど、実はその価値を自ら冷静に見つめ直すべきであろう。
そう思わせる出来事が最近よくある。