長い周期の地震は遠方地震の余波、あわててはいけない

上海で感じた地震について、一部では上海近郊で発生したものと報道されたが、経験則から言えば揺れの周期の長い地震は遠方で発生したものだ。高層ビルでは地上では感じないような長周期の地震でも捉えて大きく揺れるという高層ビル特有の揺れが発生する。
 何のデータも持ち合わせていないので断定は出来ないが、タイミングから言えば今回の四川の地震の余波が上海や北京に伝わってきたものであろうと推測できる。
いくつか理由を挙げると、
①周期の長い揺れが比較的長い時間に渡って続いたこと。
②地上の揺れは少なく、揺れを感じた場所の多くは高層ビルであったこと。
③縦揺れはほとんどなくほとんど横揺れのみであったこと。
以上のことからほぼ上海近郊の地下で発生した地震ではなく、遠方で発生したものと推測でき、時間的タイミングから四川で起きたものとほぼ断定できよう。
中国には地震観測体制が整っていないのと、地震経験が少ないので、人口の多い上海で揺れると目先の大事件だと思いこんでしまったようだが、地震研究先進国である日本の観測体制と直結している、YAHOOの地震速報は四川での地震を見事捉えており、逆に上海での単独の地震発生したような記録とはなっていない。

 上海は高層ビルが多く、長期周波の地震ほど、逆に大きく揺れてしまうため、騒ぎが大きくなったようだが少なくとも今回の地震で上海の街に被害が出るようなことはないのだと思う。
よって長い周期の地震は遠方地震の余波であることを知っておけば、必要以上にあわてることはない。

ただ、中国のビルの構造は元々心もとないので多少のゆれでも立て付けが悪くなったり構造が歪んだりするということがあるかもしれないので小さな地震でもやはり注意が必要なことには変わりない。





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