911の迷走

上海の目抜き通りを走るあの名物の二階建てバスが最近の地下鉄工事で淮海西路が華山路付近で通行止めになったお陰で、複雑なジグザグ走行ルートとなっている。
 上海の地理に詳しくない方は地図を見ながら確認していただきたいと思うが、淮海中路方面から西へ向かってきたバスは華山路の交差点から先が通行止めなので華山路を右に折れ、華山路を北進し、以後江蘇路を経てなんと延安西路まで顔を出す。
 そのまま虹橋開発区まで真っ直ぐ進むのかと思えば定西路を左折し南進をする。
安順路で自動的に右に折れるので、そのまま中山西路まで直進するのかと思えば、更に凱旋路を左に折れ南進し虹橋路まで顔を出す。どうやら長順路のバス停が必須の通過地点らしいのだ。
 淮海西路の2~300mの通行止めのお陰で何kmも遠回りし、時間も30分くらい余分にかかかっているだろうか?ここからは元のルートではあるが中山西路を経て延安西路の虹橋開発区まで戻る。地図で見るとなんと非効率なルートであろうかと驚くべき面倒くささだ。
 

上海のバス路線の中には何でこんなルートを通るの?と首をひねりたくなるものも多い。
元々の設定は非常にシンプルであっても、工事や一方通行の設定など年中変わる道路状況によってバス路線もどんどん変化させられている。結果、911のように意味があるのか分からない走り方をするバスも生まれてくる。
 全ての工事が終わった時、元のシンプルな路線に戻ってくれることを願いたい。





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