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2013年08月14日 鹿児島県の上海研修計画は本当に無駄か?
 鹿児島県で知事が上海―鹿児島線の航空路線維持のために、県職員を1000人研修旅行の名目で上海へ派遣する計画を立てて大きな波紋を呼んでいる。

当然そこに税金が投入されるから県民も黙ってはおらず、反対の声が相次いでおり、方々から非難の声が上がっている。

 この非難の声を受けて、知事側では1000人の計画を300人に縮小したようだが、それでも反対の声は収まらない。

 まあ私は鹿児島県に大した縁もゆかりもない人間だから、この問題の当事者として首を突っ込む資格はないのだが、個人的にはこの知事の判断は凄い英断という気がしている。

 確かに1億1800万円の出費は小さくないが、これは自治体としての生き残りをかけた一つの投資の意味があると思っている。

 つまり業績が苦しい会社が、社員の給与を昇給せずに持っている予算で新たな投資をしようとしていることと同じように映るのである。

 もちろん、税金が絡むだけに各方面から非難が出ているが一般の会社であれば新規投資せず社員の給料に回せと言うことにはならないような内容である。 

 私はこの上海研修という投資による航空路線の維持には2つの意味があると思っている。

 一つは、航空路線の維持による経済関係の固定化による経済インフラの維持と、県が取り組んでいる医療事業の損失防ぎのための維持コストという意味。

 たかが週数便の航空路線とはいえ、定期便が続くか途切れるとでは経済的結びつきの影響は大きく違う。

 さらに、県が取り組んでいる中国富裕層をアテにした医療事業も70億のお金が投資されていると聞き、この路線がその生命線だということであれば、1億円程度の追加費用は経営判断としては止むを得ない気がする。

 そしてもう一つが県職員の意識改革という意味。

 実は、本当の意味で言えば路線維持よりこちらの方の意味が重要だという気がしている。

 私は鹿児島県の職員の方達とは直接話したことはないが、他の自治体の方々が上海を訪れてきたときに何度か話をさせていただいていて、そういった人達と話をしていつも思うのは、日本の事なかれ主義がしみついているというか、危機意識に乏しい意識であり、国際感覚の欠如というきがするのである。

 つまり世界に視野が広がっておらず、日本のモノサシだけ話をしている人が多いのである。

 鹿児島県庁の人がどういう意識を持って働いているかは知る由もないが、どの自治体も同じ地方公務員気質があるとすれば、鹿児島県にも同様の風潮があったとしても不思議ではない。

 故に鹿児島県の知事はこういった航空路線維持の名目を借りて、実は県職員の意識改革のために上海への団体研修旅行の計画をしたのだと思われる。

 まあ上海にこだわるのが良いかどうかという問題は多少残るが、そういった地方公務員たちに意識改革をさせるには今回の路線維持目的の派遣はいいきっかけだという気がしている。

 もちろん、そういった意識改革を起させるにはのんべんだらりとした観光旅行で終わらせては効果も何もないわけで、現地で働いている日本人との交流を持つなどして、国外からの日本を見る視点を知る研修でなければならず、参加者に目的意識を持ってもらう研修でなければならないという気がする。

 そういった意味ではいま伝わっている研修計画は、いかにも公務員的な保守的な研修計画でありやや物足りない印象はあるが、それでも行く意義はあるという気がする。

 まあ個人的には1000人が300人とかなり縮小したことが非常に残念だが、これほどの規模で一遍に職員が海外体験をすれば、計画が一通り終わった後の鹿児島県の県政が、他の自治体より一味違ったものになるような気がするし、そうなることが期待できるこの研修旅行計画だという気がしている。





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2013年08月14日 カバン代わりのバケツ
 中国の地下鉄車内などで、中国の人たちはよくバケツをカバン代わりにしている人の姿を良く見かける。

 雑貨を色々と運ぶのにバケツの中に物を入れ込んで運んでいるのである。

 清掃用の水バケツだけでなく、塗料や洗剤用の使用済み容器もよくカバン代わりにして街の人たちは物を運んでいる。

 まあこれが時折、可燃物を運んでいたりすると地下鉄の安全検査で引っかかったりするのだが、ズタ袋とこのバケツというのが、中国の人たちがあ物を運ぶ時に良く見られる姿となっている。

 もちろん、これらは郊外の農村部の人たちが主であると思われ、最近の上海の人たちは普通にオシャレになっているので、こういった格好を恥ずかしがってしなくなってはきてはいるが、都心部から外れた方向へ向かう地下鉄にはこういうカバン代わりバケツを持った人たちを見かける。

 よく今の中国は日本40年前くらいの状態に似ているとも言われるが、私が小さかった頃はこういったバケツカバンの人はいなかったような気がするし、敢えて言うなれば編み籠やスーパーのレジ籠のようなものがこういったカバンの代わりをしていたような気がする。

 どういった文化の違いでこういったバケツと籠の違いが生まれているのか分からないが、文化の末端を考察するには面白い材料であるような気がしている。


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2013年08月13日 中国人はスキヤキ好き?
 上海にある日本料理屋の中国人向けの広告やメニューを見ていると、日本人にとってはちょっと意外なメニューが人気だったりする。

 その一つが「すき焼き」であるような気がする。

 もちろん、日本人にとってもすき焼きはそれなりに好まれるメニューではあると思うが、日本国内のレストラン事情を考えた場合、そうそう簡単に食べられる店を見つけられるわけではない。

 少なくとも私の地元で、外国人に「すき焼き」を食べられる店を紹介してくれと頼まれたら、すぐには思い浮かばないのである。

 ネットで検索すると2~3店舗が出てきたが、そんなものである。

 あとはファミレスにメニューとしてあるかも知れないが、確実にあると言える程の自信はなく、日本人にとってそれほどすき焼きは日常の食事のレパートリーのレギュラーとは言えない食事であるような気がする。

 家庭でも同様で、年に何回か何かの家庭内のお祝いがあったり、あるいは肉の特売があった時に食べる特別なメニューで滅多に食べる機会がないというのが私の印象である。

 もちろん年がら年中すき焼きを食べている家庭もあるかもしれないが、恐らくレアケースという気がする。

 そういった日本料理と言いながら、日本国内では食べる機会のそれ程多くない「すき焼き」だが、上海の日本料理屋では中国人に人気があることを把握しているようで、看板メニューの一つとしてランチセットに「すき焼き(牛肉火鍋定食)」などがあったりする。

 (写真は和民のメニューのチラシ)
 さらに驚くことに、あの牛めしの松屋でさえ、すき焼きをレギュラーメニューとして30元程度で提供しており、中国人客たちは夏場でもこれらを喜んで食べているのである。

 日本人だって食べている人はいると思うが、流石に夏場に人気があるメニューとはとても思えないのだが、中国人達は好んで食べている。

 こういった中国人達のすき焼き好きの背景には、中国人独特の火鍋と呼ばれる鍋文化があり、基本的に火の通った温かい物を食べる中国人たちは夏でも好んで熱々の羊鍋や牛鍋を食べていて、その延長線上に日本料理的な味付けのすき焼きが位置づけられているのだという気がするのである。

 それが証拠に上海に昨年にできたお店の中には、色んな割り下の味付けで鍋が食べられることをウリにする鍋料理専門店も出来ており、麻辣スープ、白湯スープ、すき焼きスープなどの種類の中から味を選べる形態になっているようなお店も登場していて、火鍋料理の1レパートリーとしてすき焼きが位置づけられているようだ。

 また比較的辛い物が嫌いで甘い味付けを好む上海の人間の味覚にもすき焼きはマッチしているのかも知れない。

 そう考えると上海でのすき焼き人気の公式がそのまま他の都市にも通用するとは限らないが、少なくとも上海では大人気の日本のすき焼きである。
  


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2013年08月12日 何が道路表示板にぶつかったのだろう?
 先日、外を歩いている時に見上げると道路上の方向表示板が歪んでいるのを見つけた。

 恐らく何かがぶつかったのだろうと思うが、驚くのはその高さである。

 路上にある表示板であるから、少なくとも地上から4m程度の高さではあり、しかも下を擦ったというより、横からぶつかったという感じの傷つき方である。

 当然のことながら、そんな高さの自動車は普通には走ってはいないので、何故あの高さの表示板が歪むのか理由が分からないのである。

 まさか輸送中に歪んだものをそのまま取り付けたという事ではないだろうが、中国ではそういう事があっても驚かないのも現実である。

 まあぶつけられた現場を見ていないので、憶測でしか判断できないが、街路樹の剪定作業か街灯電球の交換作業中などにぶつけたと考えられるが、それにしてもあの高さの表示板にぶつけるとは如何にも迂闊だという気がする。


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2013年08月12日 区政府がお持ち帰りを奨励
 近所の某レストランで食事をした時のことだが、テーブルの上に写真のような三角表示を見つけた。

 よく見ると、食べた後は「打包(お持ち帰り)」をして、(食材の)無駄を失くしましょうと書いてある。

 そして裏には「不剰飯、不過菜」「文明用贅 以倹養徳」とあり、つまり過剰なご飯や料理を頼むのは止めて、文明的な食べ方として倹約を以て徳としましょうといったような主旨の言葉が書いてある。

 全体的として、食べ残すのが礼儀とされているような食事の礼儀を改めて、残らない範囲で料理を注文し、余ったらお持ち帰りをして食材の無駄を失くしましょうという意図のようだ。

 中国では新政権に変わってからこういった贅沢を慎むような方針が奨励されており、そういった意味での区政府によるお持ち帰り奨励のこの表示となっているようだ。

 まあ中華料理に限らず、日本人同士の日本料理屋での宴会では、大量に料理が残ったまま帰るようなケースも少なくなく、自分もなるべく残さないように注文したり食べたりするが、如何せんダイエットもしなくてはならないので、個人としての努力には限界があるので、こういった推進は良いと思う。

 ただ気をつけなければいけないのは、中華料理は一般的に出来立てが一番状態が良い状態であり、保存を考慮して調理されていないので足が速い場合が多く、冷蔵庫に保管してもせいぜい翌日の朝までに処理するような形で食べないと危険だというのが私経験上の意見である。

 勿体ないという思いが強すぎて体を壊しては意味が無いので、是非気を付けたい。



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2013年08月05日 ネットの匿名性を信じるなかれ
 ネットの匿名性と言うのはどのくらい信じられているのだろうか?

 確かにネット上では自分の本名以外のニックネームやペンネームを名乗ったりすることが出来て、必要のない人には自分の細かい属性を晒す必要が無い状態になっている。

 まあ現実の世界に置き換えて言うならば、公共の場において名札を付けて歩く必要がないということと同義だと捉えることが出来る。

 さらに、リアルの世界で学生がスーツを着て歩いたり、社会人が学生のような恰好をすることが自由なように、ネットの世界ではある程度自分のプロフィールを偽ったり、既婚者なのに未婚を装ったりして、虚構の像を作りあげることも許される。

 しかし、そういった匿名的虚構が許されるのは他者との利害関係に影響を及ぼさない範囲においてであり、ある行動が許されるかどうかの規範は実は匿名であるかどうかに関係なく、リアルの世界と同じものとなっている。

 つまり他者に迷惑をかけるよう行為、或いはそれ以上の犯罪とされるような行為に至った場合は、リアルの世界で名札を付けてない人が素性を取り調べられるのと同様に、ネットの世界でも匿名という仮面は直ぐに引きはがされて、現実の実行者が取り調べられて処分を受けることになる。

 しかもネットの世界では、コンピューターのログと言う形で全て本人の行動が記録されており、ログごと改ざんしてしまうような高度なテクニックでも使わない限り、どんどん行動が記録されていくので、リアルの世界では「知らない」で通せるようことも、ネットの世界ではごまかしが利かないのである。

 ただ本来は犯罪捜査などの必要性がなければそのログは開示されることはないはずだが、迷惑行為が認定され捜査が指示された場合はログは開示され、本人の行動が丸裸にされるわけで、きちっとデータ解析すれば原則として言い逃れはできない証拠が揃うことになる。

 例えばスパムの送り付けなどは、程度が軽ければそれを訴えるような行動は面倒なので普通の人はあまり行動しないが、状況が酷ければそれだけ証拠も降り積もるわけだから行為認定もしやすくなる。

 故に、遠隔操作のような複雑な犯罪は別として、ネット上で他人に迷惑をかけるような行為は、本来リアル世界以上に起しにくいはずなのである。

 しかし本来ならば誰しもそのことを理解しているはずなのだが、残念ながらネット上では、しばしそれを忘れてしまう人も現われ、エスカレートして現実の世界では言えないような酷い言葉で他人を批判し、いわゆる犯罪に結びつくような状況を生んだりすることがしばし起きている。

 虚構の仮面が本物の仮面だと信じこみ、リアルの世界では超えないような限度をつい超えてしまうのようなのである。

 しかし繰り返しになるが、ネットの世界でやっていいことは、リアルの世界と同じ範囲であることは忘れてはいけない事であり、匿名性が許されるのは人に迷惑をかけない範囲であってその限度を超えれば言い逃れ出来ない証拠が突きつけられることを我々は肝に銘じて、ネットに向き合うべきであろうと思う。

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2013年07月27日 上海の地下鉄の振動と騒音の理由
 先日地下鉄に乗った際に、以前両親が上海に来たときに「何で上海の地下鉄はあんなに飛ばすんだ」と言っていたのをふと思い出した。

 確かに言われてみれば、上海の地下鉄はかなりのスピードで走っているような雰囲気で、車両の中にいても非常に五月蠅い気がするし、よく揺れるような気がする。

 気になってウィキペディアあたりの資料を調べてみたが、上海の地下鉄が東京の地下鉄に比べ速い速度で運行しているような資料は見つけられなかった。

 例えば東京の千代田線と上海の2号線を比較しても少なくとも最高速度設定においては時速80キロで同じである。

 では何が違うのだろうか?

 駅のホームから2号線の軌道を覗きこむと、コンクリートにレールが固定されているスラブ軌道が採用されているのが分かる。

 千代田線がどうだったかということはあまり記憶が無いが、いろいろ調べてみると床に砂利を敷き詰めたバラスト床であるらしいことがわかった。

 バラスト床は、スラブ軌道式よりは振動によって軌道が狂いやすく保守に手間がかかるといわれるが、その反面路盤とレールの間に減衰効果があり、騒音と振動ともに減少する効果があるとのこと。

 逆にスラブ軌道は保守が楽な面はあるものの、振動や騒音が大きくなるという欠点があり、近年の日本の地下鉄ではほとんどバラスト床の軌道が採用され、スラブ軌道はほとんど使われていないらしい。

 よってスラブ軌道を採用した中国の地下鉄の方が日本の地下鉄より騒音が大きくなるのは致し方ないことらしいようだ。

 加えて、日本より中国の方が敷設精度が高くないことは十分考えられ、良くて同じ水準、少なくとも中国の技術が日本のものを上回ることはちょっと考えにくい為、騒音と振動のレベルの差が生まれる可能性はある気がする。

 また同じように資料は見つけられなかったが、恐らく車両の問題もあるように思う。
 
 故に上海地下鉄2号線と千代田線では、軌道の構造上の問題から同じ速度で走っても騒音と振動に大きな差があるということになる。

 つまり、速度が速いように感じられた上海2号線は、実は速度が速いわけではなく、大きな振動と騒音により、速度が速い状態であるのと同じように感じられたと推測することができるのである。

 まあ騒音も振動もそれほど気にしないお国柄の中国では、地下鉄の振動や騒音のために保守の面倒くさいスラブ軌道の採用という発想は今後も生まれないような気がするので、この状況は当面変わらないだろうという気がするのである。


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2013年07月26日 居留許可の延長手続期間が15営業日に変わったらしい
 今回ビザを更新し、今日ようやく引き換え日時がやってきた。

 以前は5営業日、つまり1週間くらいで戻って来ていたのに今回非常に長い時間待たされ、3週間かかってようやくパスポートが返ってたのである。

 実は私の今回のビザの更新にあたっては、幾つかの変更事項を巡ってちょっとしたトラブルというかバタつきがあったため、そういった理由で更新期間が伸びていたのかと思っていた。

 しかし本日上海の領事館から発表された通知を見ると、中国の外国人ビザ区分の体系変更とともに手続きに必要な期間が変わるようなことが記されていた。

 つまり私のケースが特例なのではなく、どうやら国全体でパスポートの更新期間ルールを変更したということのようだ。

 以前から今年の7月1日以降に中国の新しい外国人管理の法律が施行されたことは聞いていたが、ビザ区分体系の手続き詳細などがまだ発表されていないとのことなので、もし具体的に何かルール変更があるにしても、まだ先の事だろうだと思っていた。

 ところが、今日の通知によると、ビザ区分体系の変更自体は9月1日からになるようだが、延長手続きの期間変更については既に7月1日からの変更が始まっていたようである。

 つまり7月に入って今月6日に手続きをした私は、7月からの新ルール適用になり15日営業日ルールに従って処理されたたものと思われる。

 故に今日ようやく仕上がった結果となった。

 まあ5営業日であろうが15営業日であろうが、上海からそれ程動くことのない私にとってはあまり大差ないが、そうは言ってもその間はパスポートが手元に無いわけで、列車に乗るにもホテルに泊まるにも結構不便な状態となる。

 以前聞いたところによれば、手続き中であることを証明書する書類を発行してもらえば、列車の利用やホテル宿泊は問題ないとされるらしいが、少なくともパスポートが無ければ中国の国外に出るのは絶対不可となる。

 1週間くらいならともかく3週間となると一般ビジネスマンにとってその影響は小さく無いような気がする。

 しかも、深センや広州あたりで香港との間を頻繁に行ったり来たりしていたような人は3週間の足止めは辛いのではないかと推測する。

 もちろん、中国側の理屈から言えば居留許可を申請するような外国人は、3週間くらいは手続きのために中国国内から移動しないのは当然だろうという視点があるのかも知れないが、外国へ来るような人だからこそ、出入りの動きが激しい可能性があるはずであり、今回のルール変更はとにかくちょっと厄介になったような気がする。
 また一般の人だって突然の身内の不幸などという事態だって、3週間もあればタイミングよっては結構リスクが高まる気がする。

 そういったどうしても急ぐことが必要な人に対して特急処理や途中停止の様な特別な区分があるのかどうか知らないが、今回外国人にっては結構面倒なルール変更のようである。


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2013年07月02日 日中のビリヤードは似て非なるもの
 先日、日本に長く日本にいたことのある中国人の方と会話をしていた時のことである。

 たまたまビリヤード台が目に入ったので、
 「あれは桌球(zhuo1qiu2)ですね、日本語だとビリヤード、、というかこれは英語か、、」
などと話したら、どうも意味が通じていないようだった。

 あれ、中国語の発音が違っていたかなと思ってもう一度言ってみたが、やはり通じない。
 よくよく話してみると、通じていないのは中国語ではなく「ビリヤード」のほうだった。

 「ビリヤードって何?私知らないです。」
 「ええ?!」

 上海にはビリヤード場が沢山あり、よほど浮世離れした人間ではない限り知らぬはずはないのに、知らないという言葉が返ってきたので驚いた。
 ええと、あれの事ですよと再びビリヤード台を指さすと、

 「ああ、あれはスノックですね」

 との答えが返ってきた。

 「スノック?スノックって何?」

 今度はこちらがきょとんとしてしまった。
 私はあれはビリヤードでしょうと言ったが、相手はスノックだと言って聞かない。
 結局その時は二人の意見が平行線のまま、その話題は終わりになった。
 
 そして後日、例の如くこちらの有線放送のスポーツチャンネルでビリヤード中継が行われているのを見つけたのだが、よく見ると番組タイトルが「斯諾克世錦賽」となっていたのである。

 これは斯諾克の世界選手権と言う意味で、斯諾克(si1nuo4k4)は確かにスノックと発音できる。

 「ああ、あの人が言っていたのは、これか」

 早速、インターネットでウィキペディアなどを調べてみると、斯諾克は英語ではSnooker(スヌーカー)という競技を指す言葉であることがわかった。

 さらに詳しく調べてみると、このスヌーカーは日本で言われるビリヤードと源流は同じ競技で大きな意味ではビリヤードの範囲に含まれるものの、現在ではその台の大きさが日本のビリヤードの倍くらいあり、球の使い方なども全く異なるため、別競技として扱われているとのこと。


 ちなみに、これらの成立順序を言えばスヌーカーが先で、そこから派生したのが日本やアメリカで行われているキャロムやポケットだとのこと。

 スヌーカーは旧英連邦諸国や香港、タイ、中国などで人気となっているが、日本では台の大きさなどが災いして全く普及しておらず、大都市などに一部に僅かに置かれているだけの状態で知名度が非常に低い競技のままなのだという。

 これに対して日本で流行しているビリヤードは、分類的にはポケットビリヤードと呼ばれ、キューと呼ばれる棒を使ったり台の隅のポケットに球を落とす点では似ているものの、台の大きさや使用される球、ルールなどがスヌーカーとは全く異なっているとのこと。

 またアメリカではポケット穴の無い台を使うキャロム・ビリヤードが主流で、アメリカでビリヤードと言えばこのキャロム・ビリヤードを指すらしいが、日本では主流ではなくポケットビリヤードのほうがイメージが強い。

 しかし、ここ中国では「台・キュー・球」を使ういわゆるキュー競技の主流はスヌーカーで、日本的なポケットビリヤードも無いわけではないが、専ら人気はスヌーカーと言うことのようで、我々が知っているビリヤードとは別の競技となっている。

 まあ私は日本にいた時からビリヤードはやっていなかったので、中国に来てから6年以上も経つのにこの違いに全く気が付かなかったのだが、似たように見えながら日本と中国で「ポケットビリヤード」と「スヌーカー」という全く別の競技だったことは、中国7年目にして初めて知る驚くべき事実であった。

 まだまだ知らないことが沢山ある中国である。

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2013年06月29日 7割が国際結婚になっていた
 昨日参加した某会合の中で話題になったことの一つが、結婚の話。

 実は新婚夫婦がいたのでそういう話題になったのだが、参加メンバーの既婚者のうち、なんと7割が国際結婚であった。

 20人ちょっと参加していたメンバーのうち、夫婦で参加していた人もいるので組数単位で数えると、7組が国際結婚で同国者と結婚したケースが3組で実に7割が国際結婚となっていた。

 さらにちょっと驚くのはその組み合わせは必ずしも日本人と中国人という一般的な組合せばかりではなく、日本人と欧州人のケースもあったり、帰化した日本人と中国人と言う特殊なケースもあった。

 これも法律上は国際結婚といえば国際結婚であり、何ともその中身は多種多様である。

 そして今回は参加していなかったメンバーも東南アジアの男性に嫁いでいたのを思い出し、とにかくこのグループは国際結婚のオンパレードである。

 まあ、集まった人のほとんどが日本から中国に来て住んでいるメンバーゆえに国際結婚の比率が高まるのは当然とも言えるが、とても国際結婚をイメージするような会ではないのにこのように高い割合となっている。

 私も現在の環境のまま結婚するということになれば、国際結婚となる可能性が非常に高く、このメンバーの国際結婚率を高める可能性があるが、まあ相手がどこの国の人であれ、まずは結婚にたどり着けるようにすることが大事であるので、ぜひ祝福される時が来るよう努力したい。


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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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