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2014年07月17日 日中地域交流会第10回総会 記念講演会のご案内
宣伝を頼まれましたので、下記に概要をご案内します。

各位
   日中地域交流会第10回総会 記念講演会のご案内(7月26日(土)開催)

■日時:2014年7月26日(土)受付15:00~ 開始15:30~
■会場:上海高島屋 5階及び3階(長寧区虹橋路1138号)
(地下鉄10号線 伊犁路駅の改札階から地下通路で直結)
■進行:第一部 15:30~17:00  総会 (会場: 5階 特別催場)
・前年度の活動報告と今年度の活動予定
・特別講演  講師:上野泰久(上海高島屋董事長)
テーマ:『百貨店の海外戦略』 
第二部 17:20~19:30  懇親パーティ (会場: 3階催場)

■会費
   年間会員費  500元
   総会参加費  250元(会員は50元補助)
  (当日入会者は計700元、総会のみは250元)

*年間会員について
期間:当総会~2015年6月
特典:各勉強会参加費無料&視察ツアー参加費割引

当日企業紹介コーナーを設置しますので、パンフレットなどをお持ち下さい。
お申し込みは、下記に連絡ください

jcca828●hotmail.com

※●をアットマークに換えてください。

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2014年04月30日 あの船長はどこにでもいる。
 韓国の旅客船沈没が発生してから2週間たったが、まだ行方不明者が見つからない状況が続いている。

 死亡が確認された方の家族はもとより、まだ見つかってない方の家族の心情を慮ると気の毒であり、亡くなった方のご冥福を祈るとともに、行方不明者が早く見つかることを祈りたい。

 ところで、この事件に関して経緯やその後の対応の報道を見ると、あまりにもいい加減で無責任な対応の状況が伝わってくる。

 中古船を無理に改造して増床し、その増えた容量のさらに3倍もの積み荷を積んでフラフラな状態で、危険な水域を新人航海士が船長のサポート無しで運航し結局ひっくり返ったのが今回の事故の経緯であるのは報道の通りである。

 そして事故発生直後に今度は船員たちが乗客を助け出したり誘導したしないまま、自分達だけノコノコと脱出して助かり、大勢の乗客が犠牲になりつつある状況となっている。

 そして救援に活動に関しても救援隊の数が水増しされて発表されたり、被害者の家族代表が実は家族で無かったり、まあまあ次から次へといい加減な状態の情報が暴露されている。

 これらを韓国人の民族的気質に帰して非難するつもりはないが、それにしてもちょっと酷過ぎる。

 ある日本のメディアによれば、あの転覆事故発生直後に、船長たちが逃げ出さずきちんとした対応を取っていれば、恐らくほぼ全員が助かったのではないかと見る専門家もいるとしている。

 まあタラレバ論を言い出したらキリがないが、やはり今回の船長を始めとした船員たちの行動に見る責任感の無さには辟易する。

 もちろん、自分があの場に居て同じ立場だったら全員救えるかどうかは分からないが、まあ命を顧みず人柱になるほどの勇気は持てるかどうかはともかく、業務上の立場としてギリギリまで乗客の命に気を配ろうと思うし、何より私なら乗客の安全を考えたらあんなリスクのある運航は最初から実施しなかっただろうに思う。

 そう思うと、あの船長たちの無責任な行動と対応が非常に残念でならない。

 しかしながら、あの船長のような人はどこにでもいると思う。

 船や組織が危険な状態に陥ったとき、責任ある立場の人が職務を全うして努力すれば救えたり危機を脱出できたのかもしれないのに、そういった責任者が自分の身の安全だけを考えて逃げ出す準備を優先してしまったばかりに、結局危機を脱することが出来ないようなケースは世の中に多々あるのだという気がするのである。

 つまり危機の中で自分だけ助かって、濡れたお金の心配をして乾かしているような船長は意外と世の中に大勢いるというのが社会の実態のような気がするし、中国に来てから特にそういう人を見るようになった気がする。

 もちろん今回船を沈めてしまったという責任者の責任は重く、結局命が助かるより重い十字架を背負うのが責任であり、そのように裁かれるのが人の社会だと信じたい。




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2013年11月30日 殺人事件の現場
 先日、日本である殺人事件のニュースをネットで目にしたが、その事件の発生現場の場所を聞いて私はとてもびっくりした。

 実はその事件発生現場は、その事件が発生した日のほんの1日ばかり前にその場所を徒歩で通過したばかりであったからである。

 まあ事件の内容云々は報道に任せるが、私が歩いた何の変哲もない平和な場所が僅か1日ばかりを経た後に突如として殺人事件の現場と変わったことに結構衝撃を受けている。

 私はあの事件の前日、現場を通過する際に周囲の飲食店などに気を取られ「あこのメニュー美味しそうだなぁ」などのんきにそこを歩いていたのであり、まさかそこで翌日に殺人事件が発生するなど思いもよらなかった。

 しかし、そんな場所で翌日事件は起きた。

 もし、私の予定が1日ずれていれば、あの事件に遭遇していた可能性はあるし、運が悪ければ巻き込まれていた可能性だってある。

 いや報道によれば、加害者は前日から現場にいたとされるから、もしかすると私は犯人や被害者を見ているのかもしれない。

 そんなことを考えていくと、いま一見平和に見える普通の暮らしと、こういった殺人事件は実は結構隣り合わせのところに存在するということに気づかされ結構怖くなる。


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2013年11月29日 田舎者ほど自動車はカラフル?
近所で見つけた紺色の車体は安徽省ナンバー
 昨日バスに乗っていて気がついたのだが、最近上海の一般乗用車もシルバーの車両が増えてきたようである。

 以前はもっとカラフルな色の車両が多かったはずだが、最近は日本同様にシルバーが主流になった気がする。

 ただ上海ではシルバー同様に、黒の大型車も多く、威厳を示す為なのか高級車は黒い車体が多いようである。

 もちろん赤や黄色、青といった色付の車体も時々見かけるが数としては多くなく、やや薄汚れた手入れの行き届いていない車両が多い印象で、よく見るとそれらの車両は安徽省や山東省といった地方ナンバーが多い感じがした。 

 気になって車両のナンバーと車の色の相関関係を注意深く観察してみたところ、やはり上記の印象を裏付ける一つの傾向が見えてきた。

 僅か1時間にも満たない短時間での観察の傾向ではあったが、やはり上海ナンバーを付けている車両は圧倒的にカラフルな車両が少なく、黒・シルバー・ダークシルバー・ホワイトの車体だけでおおよそ全体の7~8割を占めるのではないかという印象であった。

 特にシルバーと黒が多く半数を超える。

 逆に赤、青、黄色などといったいわゆる色付の車体はほぼ決まって地方ナンバーであり、安徽省、山東省、浙江省などといったところが非常に多かった。

 上海ナンバーでもカラー塗装を見かけない訳ではないが、割合いから言えばややひねくれ者的存在になっており、少なくとも主流ではない状況になっている。

 日本でも地方の人ほど派手好きな傾向があるが、それは中国でも同様で、地方ナンバーほど派手な原色塗装の車が多く、逆に上海のような都会では重厚感は求められても派手なカラフルな塗装は安っぽく見られるためかあまり好まれず、洗練され落ち着いたシルバーが好まれる傾向のようである。

 つまり日本同様に、中国の中でも特に高齢化社会の進む上海では街を走る車の色の傾向も似てくるということのようである。

 まあ、そんな中、上海ナンバーにもかかわらずで色付き車体を持つ人というのは、まだ目立ちたい子供っぽさを持った意識のような印象でもあり、そこも日本同様の傾向のような気がする。

 街の自動車の色を見ているだけで社会の状態が見えてくるから不思議なものである。

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2013年09月28日 日本のビールは酔いやすい?
 中国にいると日本メーカーのビールより青島ビールなど中国のビールなどを日常的に飲む機会が増える。

 特に食事の時などは、アルコール度数が3%程度と低い青島ビールなどは飲みやすく水代わりに気軽に飲めるので、安いこともあってついついビン1本くらいは直ぐに飲んでしまう。

 しかしながらこうい気軽なビールの飲み方に慣れてしまうと、日本料理屋などで日本メーカーのビールを飲んだ時にえらい目にあう。

 同じビールだと思ってついつい青島ビールの時のように、気軽にぐいぐい飲んでいくと突然思った以上にアルコールのキックが効いてくる。

 元より日系メーカーのビールは日本同様にアルコール度数5.0%程度で青島ビールより遥かに高く、しかも上海の日本料理店のだと中華料理のレストランよりよく冷えていることが多いので冷たい分だけアルコールの廻りが遅く、しかもビールのど越しがいいのでついつい早いペースで飲んでしまうことが少なくない。

 すると、許容範囲のつもりで飲んでいたのに突如として酔いが回ってきてグラグラになることがよくあるのである。

 日本にいる時は若かったこともあるし、ほぼ日本のビールしか飲んでいなかったので、ビールだけでへべれけになることは少なかった気がするが、中国に来てから日本ビールキックに驚くことが多くなった。

 日本のビールを飲むときには気をつけないといけない。


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2013年09月21日 中秋だから名月?
 もう一昨日となってしまったが今回の中秋の夜は無事、満月をカメラに収めることが出来た。
綺麗に耀く中秋の月というのはやはり不思議な存在である。

 しかしながら1年に約12~13回満月がやってくるのに何故秋の月だけが中秋の名月と呼ばれるのかはちょっと不思議なのでその理由を考えてみた。

 まあ昨日の満月の事をだけを取り上げて言えば、今回の月は平均より月が地球に近い状態だったので、平均より大きく見える月であったとのことだが、これは必ずしも秋だけに限らないし、言われるほど月の大きさは人の感覚では感じられないような気がする。

 故に月が大きく見えるからというのはあまり中秋の月を名月足らしめるのにおおきな影響がないという気がしている。

 では何が中秋の名月足らしめるのか? 

 先日のブログでは、満月が登場する時間帯云々のことを書いたが、やはり月が登場する時間帯と季節というのが一つのキーポイントになるような気がする。

 中秋節にあたる旧暦の8月15日というのは、年によってズレはあるが大体は秋分の日前後2週間くらいが該当している。

 この秋分の日前後というのがミソで、暑さ寒さも彼岸までという言葉があるように、この季節にはちょうど暑さも収まり、過ごしやすい気候となり夜に空を眺めるのも苦にならなくなる。

 つまり夏のように暑すぎず蚊もほとんどいないし、冬のように寒すぎることも無い。

 また秋分の日の前後に日の入りや月の出が18時前後になるというのも夕食の宴の時間の余興としてもちょうど良いのではないかという気がする。

 空模様も台風さえなければ、比較的澄んだ高い空が見られ、霞みがちな春には無い大気の状態となり、月自体もくっきり見える。

 また虫の声の演出もこの季節ならではで、他の季節にはない月の鑑賞環境になり、他の季節にはない趣きである。

 このような様々な環境が重なって、中秋の名月と呼ばれるようになったのではないかと考えたが、まあどれもやや決め手に欠けてこれだと言う物には達していない。

 まあまだ納得する結論には至ってないのだが、もしかすると昔の偉い誰かが名月だと言ったから名月になったのではないか、そんな可能性も捨てきれないなという気がし始めている中秋の名月論議である。。


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2013年09月16日 ワインが豊かさの象徴?
 家でテレビを見ていると、上海や新しい商業モールなどの広報用の明るい未来を表現するPRビデオのような物が時々流れる。
そういった映像で必ずといっていいほど出て来るシーンが、若者たちがパーティのような場所でワイングラスで乾杯をするシーンである。

 まあこれらはイメージ映像なので、これはこれで批判するべきとこも無いのだが、残念ながらいつもワンパターンというか、どの映像も最終的にはワイングラスを傾けられるシーンにいられることが豊かなのだと表現されるところである。

 要するに外国の真似をすることが豊かであると言っているように私には映ってしまう。

 本来ならば、ここは中国で歴史深く独特の文化を築いてきたのだから、もっと中国的な豊かさの将来像のようなものがあって良いという気がするが、残念ながら今のところそういったモノは見た記憶が無い。

 この点、日本ならば欧米的な贅沢さの対極にあるような価値観として、金沢の小京都の風景や和倉温泉の旅館のような「和の贅沢」の価値観があり、そういったイメージ映像も存在するが、残念ながら中国にはそういったモノが見当たらない。

 歴史が4000年だの5000年だの積み重なっているいる国の割には、贅沢や豊かさを示す価値観が育っておらず、結局豊かさをイメージにしようとすると最終的にワインという外国文化のイメージに頼っている結果となっている。

 各時代の王朝が栄光衰退を繰り返した歴史の中で、破壊と構築が繰り返されていたとされてしまったこの大陸の時間の結果、最終的に豊かさの象徴と表示されるイメージが外国から輸入されたワイン文化になってしまっていることはかなり寂しい現実の様な気がする。


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2013年09月05日 オリンピック賛成が26%の反応
 昨日の日本のラジオ放送の中の「東京オリンピックに賛成か?」というアンケート調査において、なんと賛成26%反対74%という圧倒的な差の結果が出ていた。

 1300人余りの僅かな調査母数とは言え、かなり極端な結果であり意外な結果であった。

 どうやら今回の調査に回答した多くの人は2年前の震災による傷跡や原発事故が収束していない現段階において、オリンピックどころではないと感じているようで上記の結果となったようだ。

 私自身は東京オリンピックについては、決まったら決まったで受容してもいいとは思うが、招致委員会が掲げる開催理念や意義においてかなり物足りなさを感じるし、インフラなどの東京の優位点と言われる部分が本当に盤石なのか非常に疑問を感じる面は確かにある。

 さらに言えば、開催したことの無いトルコのイスタンブールにやらせてあげたいという気持ちもなくはなく、今の段階で「どうしても東京で」という気持ちには正直なところ成りきれていない。

 


 欧米のメディアでも今回の汚染水の問題の対処は非常に評判が悪いようで、イギリスのブックメーカーのオッズでは最有力となっている東京ではあるが、不安要素はかなり多く、どうも前評判通りにはならないという気がしている。

 しかも、日本の招致委員会自身でさえ招致活動でどうにもライバルに熱意で負けているというかお行儀が良すぎるという評判も伝わって来ており、やはり本当の意味での開
催熱意が足りないのではないかという気がする

 地震の傷跡も癒えず原発処理も未だ現在進行中であり、国の財政もいっぱいいっぱいの中で東京オリンピック開催が決定したとしても、本当に開催までその重責を担えるのかなど、今回のオリンピック招致にはそんな不安がいっぱいである。

 そんな目で今回の開催都市決定の成り行きを見守っているというのが正直なところである。

 


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2013年09月03日 「ナカヤマ」か「チュウザン」か
 上海の「中山公園(zhong_shan_gong_yuan)」の読み方である。

 まあ外国の地名なので、どちらが正確などという答えも無いのだが、日本人の中でも人によって結構その読み方に違いが出てきている。

 幾人もの日本人同士で会話している限りにおいては、おおよそナカヤマ派が主流でありチュウザンと読む人はあまり多くない印象だが、チュウザン派も一定数いる。

 例えばウィキペディアで中山公園の項を作った人はチュウザンと表記している。

 最初はこの読み方の違いを生んでいる違いとして「マクドナルド」の略称の「マック」の濁らない関東読みと「マクド」の濁る関西読みのように、関東関西で違うのかなという気もしたが、実際は関西出身の人でもナカヤマと読む人が意外と多く、関東・関西の区分では説明できない感じだった。

 しかも「中山公園」で検索すると関西にその名称を付けた公園が多くナカヤマと読ませるので、彼らも自然とナカヤマ読みになっているのだと思われ、関東関西説は脆くも崩れさった。

 ではチュウザンと発音したい人は何故そう思うのかを考えてみた。

 一番有力なのが、チュウザンというのは中国の発音に比較的近い読み方であり、それに沿った形の日本語を当てはめるとチュウザンとなるので、中国語的に発音したい人がチュウザンと発音したがるような気がするのである。

 また別の理由としては、中山公園の名の元となった孫中山(孫文)に対しての尊敬を持っている人が、彼に敬意を払って比較的威厳があるチュウザンの読み方を選択したがっているのではないかという気がする。

 たしかに、ソンナカヤマではやや軽く、ソンチュウザンに比べれば重みに欠けるという気はするので、チュウザンと読みたくなるというのは理解できるかもしれない。

 しかし、最近やってきた私のような日本人にとっては孫文と言えども単なる外国の歴史上の人物でしかなく、しかも日本の通名は「孫文」であり中山公園の中山のとは瞬間的に結びつき難く、素直に比較的平易なナカヤマと読んでしまうのだという気がするのである。

 さらにウィキペディアの孫文の項によれば彼の日本名は「中山 樵(なかやま きこり)」だったようなので、やはりナカヤマの方がどちらかというと日本人にとっては正統な感じがするが、やはりチュウザンと読む人が一定数いる。

 まあ答えがあるはずもないのに、悶々とこんなことを考えてしまった今日の夜である。


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2013年09月02日 コンビニ弁当の見切り値下げ販売
 日本のニュースで、セブンイレブンの加盟店のオーナーが、弁当見切り販売を邪魔されたとして訴えていた問題で、オーナー側が勝訴したというニュースを目にした。

 賞味期限時間になったら自動的に廃棄しなければいけないというルールによって、大量のロスが出ているため非常にもったいないのと同時に、僅かでも売り上げに繋げたいために期限切れ間近の見切り値下げ販売を実施したいというのがオーナー側の意向だったようで、それが今回の裁判で認められたような形になった。

 ただ、私はニュースを見て、この裁判の結果はともかく、オーナー側の考え方に少々疑問を持ったのである。

 確かにスーパーの閉店間際セール同様に見切り販売を行なえば廃棄ロスは減少する可能性あるかもしれないが、その実施によって値下げ待ちの客が増えれば、見切り前の売上げが減少する可能性もあり、地域人口によって顧客マーケットが固定されているコンビニにとっては、値下げそのものが弁当の販売総数の増加に繋がるとは考えにくく、必ずしも売上げ増に繋がるとは考えられないのである。

 もちろん、見切り販売を実施するかどうかは経営判断によるところだが、それはセブンイレブン本部において見切り販売をしないという経営判断が出されているわけでそれをブランドイメージの一つとして、統一して押し出した経営がおこなわれている。

 確かに我々消費者の側からすれば値引き販売は嬉しいことではあるが、また一方でいつでも同じ価格で同じ品質のものが食べられるということ自体が売り手側の平等感と安心感を与えてくれるものであり、それがセブンイレブンというブランドへの信頼に繋がっている面もある。

 つまり見切り販売によってそれが崩されるというのは、必ずしもお得感のイメージだけでは済まされないという気がするのである。

 それ故にそのブランドイメージの下で他人の褌を借りて商売しているオーナーは、やはり全体の方針に従う必要がある気がするし、その方針が嫌ならブランドの力など借りず自分で独力で商売をやってくれとなるのが筋だという気がするのである。

 更にロスによる無駄が出るという考え方についても、コンビニ本部側は恐らく個人で店舗を運営するより遥かに細かい販売情報を提供しているはずであり、曜日別や日付別、男女別、年齢別、時間帯別、気温別など売り上げに影響する事細かな情報を提供し、かつ弁当などについては1日2~3回の配送を実施し、きめ細かな販売に応じられるような供給体制を取っているはずである。

 つまり、これらの情報をきちんと読みこなしシステムを駆使すれば、弁当のロスなどは限りなくミニマムに近づけることが可能なわけで、オーナー側が「見切り値下げによる無駄の削減」などと言っている時点で、如何にデータを読みの取り能力が無く、オペレーションする能力が無いのかを自ら露呈している気がする。

 繰り返しになるが、日本のコンビニは各店舗に対する高度な販売供給システムを用意しているわけで、まあその分だけ出資金やロイヤリティはそれなりに高いと聞くが、個人が独力で始めるより遥かに完全に近い形で商売を始めることが出来て、立地などのマーケット選びと運営さえ間違えなければそれなりの結果が出せるシステムとなっていると私は感じる。

 逆に言えば、そこで結果が出ないのは、見切り販売禁止などのシステムの問題ではなく、立地選定やオペレーション能力などに問題があったと考えられる訳であり、そこを理解していないオーナーが幾ら見切り販売が解禁されたところで売り上げが伸ばせるわけではないという気がする。

 今回の裁判の結果は恐らく独禁法における卸売側から小売店への価格裁量権の強制の禁止の部分(正確な法令は知らないが)に触れたのだと思うし、確かに厳密に言えばそこは違反する面があるのかもしれないが、オーナー側がブランドシステムの何が儲けに繋がっているのかを理解すれば、大人の約束で裁判などせず、流せるはずの部分であったような気がしている。

 この原告のオーナーが自分の店の目先の弁当ロスにこだわったばかりにグループ全体の売り上げに影響が出ることの無いよう是非祈りたいものである。


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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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