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2014年07月21日 中国の七夕の絵は大間違い
 中国の七夕は日本のように新暦の7月7日ではなく旧暦の7月7日に設定され、夏の情人節と言われ冬のバレンタイン同様に恋人の日とされる。

 最近、この七夕に関する調べ物をしていた時にとんでもない間違ったイメージが横行していることに気が付いた。

 それは七夕のイメージ図に「満月の絵」が多用されていることである。

 中国のウィキペディア的存在とも言える百度百科にもやはり満月の七夕の図がイメージ図として使われている。

百度で検索した七夕のイメージ
 確かに恋人達のロマンチックな夜のイメージに、真ん丸の満月は似合うのかも知れないが、こと七夕に関してはそれは大間違いの使い方である。

 何故なら七夕が旧暦の7月7日の伝統行事であるなら、旧暦とはつまり月の満ち欠けを基にした太陰暦のことであるわけだから、太陰暦の7月7日であれば絶対に満月にならないのである。

 この太陰暦の7月7日はおよそ上弦の月の半月の頃であり、満月ということは絶対に有り得ず、満月の絵は七夕のイメージに使用する絵としては間違っていることになる。

 また中国の七夕のイメージの中には一応僅かにこの半月を意識したような半分の月のイメージ図も見られなくもないが、残念ながら弧の部分が虹のように上になっており、これもまたやはり間違ったイメージである。

 上弦の月と言うのは太陽に約6時間遅れて進む月であり、日没時点ではおよそ天頂にあるもの、そこから深夜に向かって沈むわけだから光の当たる部分は下(太陽の方角)になり、弦(直線部分)は上になる。

 それ故に上弦の月と呼ばれるのであり、虹のように上部が扇のように弧を描く月の姿の絵は、やはり七夕の頃の月とは言えず間違いなのである。

 寧ろ七夕の頃の月は、船に見立てて織姫が天の川を渡る姿として見るべきであり、それ故の上弦の月こそが絵姿としてハマルべきものであろう。

 これら単なるイメージ図と言えども伝統的成り立ちを無視して、満月のイメージ図が横行する現代の七夕を見ていると、どうも中国のクリエイター達の浅はかさを感じずにはいられない。


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日本国民は
投稿者:上海ワルツ 2014年07月29日 投稿番号:193433

もっと浅はかな国民という事に相成りましょうね。
明治政府の新暦切替えによって、暦の上では国際的なシンクロが行われたものの、正月や七夕など季節行事が本来の意味から断絶された意味のないものになり、幾つもの日本古来の伝統文化を失いました。
 今の七夕の姿は明治政府の幾つかの汚点の一つであり、今に残る負の遺産だと思います。

新暦と旧暦
投稿者:古川 2014年07月28日 投稿番号:192825

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満月は中秋月やら1年に12度以上も、それに該当するタイミングがあるのに、敢えて7月7日であることは満月のような満たされる幸福を意味する日じゃないということになりますし、その時期に満月を勝手にイメージするのは伝統行事に対する浅はかな理解でしょう。
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そこまでおっしゃると、新暦で七夕を祝う日本人全体が七夕の伝統行事の意義を理解していない浅はかな国民だということになりますが?2009年は七夕満月だと喜んでいた人も多数おられたようです。

ちなみに
投稿者:上海ワルツ 2014年07月26日 投稿番号:190275

旧暦の7月7日の天空では空気が綺麗な場所なら、夕闇になった瞬間に天の川を渡る半月の姿を見ることができ、これが七夕の伝説の原型になったものと思われます。
つまり7日の夕方が「七・夕」の瞬間として大事なわけです。
 これがもし満月だと天空が明るすぎて織姫彦星さえ見えるかどう微妙になります。
http://www.astroarts.co.jp/special/2014tanabata/calendar-j.shtml
旧暦の7月7日が毎年動くため、当日の同じ時間帯の天の川の位置も毎年少しずれますが、旧暦の7月7日が新暦8月12日頃になる年が、ペルセウス座の流星群(流れ星)と一体になって最も美しい七夕天体ショーとなるようです。
 満月ばかりがロマンチックなわけではありません。

そもそも七夕は
投稿者:上海ワルツ 2014年07月26日 投稿番号:190239

満たされる幸福の象徴ではありません。
 願うところ、届けるところに意味がある日で、それ故に7月7日という時期が伝統として置かれたものです。
 満月は中秋月やら1年に12度以上も、それに該当するタイミングがあるのに、敢えて7月7日であることは満月のような満たされる幸福を意味する日じゃないということになりますし、その時期に満月を勝手にイメージするのは伝統行事に対する浅はかな理解でしょう。
 、

満月
投稿者:古川 2014年07月25日 投稿番号:189539

中国では美満、園満という言い方もあるように、「満」が円満、幸福を意味します。だから、現代の七夕のイメージには満月が使われるんです。欠けた月では幸福を意味しなくなってしまいますので。文化の違いですね。

七夕は
投稿者:上海ワルツ 2014年07月25日 投稿番号:188222

月の満ち欠けや宇宙観の無い時代からのお話ですし、地上からのイメージですのでやはりおかしいでしょう。
 満月を正当化したい気持ちは分かりますが、もし宇宙空間を認識に入れると、月が光耀く存在というである事自体否定されるものなので無理があり、地上から視点のみで語られるものだと思います。

満月でいいのでは?
投稿者:みさき 2014年07月21日 投稿番号:181811

織姫と彦星は地球で会うわけではなく、銀河で会うことになっているので、満月のほうがむしろ正しいかと思われます。




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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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