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2014年03月02日 自動改札機における性善説と性悪説
 先日、日本の駅の自動改札の写真を見る機会があって、改めて気づいたことがある。

 それは日本の自動改札機というのは、基本的にゲートが開きっぱなしのものが多いということに気が付く。

 もちろん、全ての自動改札機で開きっぱなしなわけではないが、記憶を振り返ってみても少なくともJRの自動改札機は開きっぱなしのものが多かったような気がする。

 それに対して上海の地下鉄の自動改札機、というか世界のほとんどの改札機はゲートが閉じっぱなしなのではないかという気がする。

 ほんのちょっとの違いだが、同じ自動改札機なのにこの差はちょっと不思議である。

 まあ普通に考えて、この開いているか閉じているかの差は、乗客に対する性善説と性悪説の考え方の差のような気がする。

 日本の改札機は、性善説で基本的には不正をする人がいないという発想で、不正な通過をしようとした者だけゲートが閉じて警告が鳴る仕組みになっているのである。

 逆に閉じっぱなしの改札は、開け放しておくと誰でも不正に入場してしまう恐れがあるから、許可(つまり正規の切符)のある者だけ通過させるという性悪説の発想で作られているような気がするのである。

 つまりいずれにしても不正乗車を許さないという機能では同じであるのだが、運営者側の乗客に対する意識の差がそこにあるということになる。

 中国に暮らしていると基本は性悪説の前提でなければ、何事も危なっかしいのというのは確かに分かるわけで、世界のほとんどが閉じっぱなしということは、世界の多くの鉄道運営者は性悪説で乗客を見ているということになる。

 ところで、不正乗車を許さないという意味で双方の自動改札機は機能が同じだと書いたが、よくよく考えるとこの性善説と性悪説の自動改札機は、その機能を比較すると決定的な違いがあることに気が付く。

 どこが違うかと言うと、ノーアクションで通過しようとする者に対する反応が違うのだ。

 つまり開きっぱなしの改札は、切符も何も出さずノーアクションで通過しようとすると途端にゲートが閉まって、それでも通過しようとすると、警告音が鳴る仕組みになっている。

 それに対して、少なくとも上海の地下鉄の自動改札機は、使えない切符などを入れた時はともかく、ノーアクションで通過しようとした時に警戒音が鳴るような仕組みになっていないようなのだ。
 
 つまり閉じている改札はノーアクションで通過しようとしてもゲートが開かず通れないだけの状態となっていて、物理的に通れないはずなのだから、警戒音を鳴らす必要がないという考え方のようである。

 もちろん、その物理的な状態に素直に従えばゲートを通過できないが、不正をする者はそのバーを潜ったり飛び越えたりするし、そういった不正通過があっても、警戒音が鳴らなければ誰にも気がつかれず、まんまと目を盗んだということで終わってしまっているのが現状ということになる。

 いずれにしてもその閉じている状態のゲートを乗り越えて不正に入場する人は日中とも結構いる。

 しかし警告音が鳴るか鳴らないかでは、不正通過者に対するプレッシャーが違うであろうという気がするし、やはり音が鳴った方が不正をするのにも覚悟がいるであろうから、警告音は鳴った方が不正抑制に効果があると考えるのが素直な考え方という気がする。



 つまり、性善説の改札機は不正者を見つけられるし抑制の意識が働きやすいが、性悪説の改札機は不正者を見逃す可能性が高いということになる。

 たったわずかな差かも知れないが、この自動改札機の差は性善説と性悪説を比較する意味でもかなり興味深い。


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日本の開発者は
投稿者:上海ワルツ 2014年04月30日 投稿番号:86486

日本で使うことしか想定せず開発しているので、日本の状況だけを見て製作してますから、あまり想定外のことを想像していないと思いますよ。
 でも1分間に80人が一カ所をスムーズに通過するなどというのは、中国では前提としてやらないと思いますので、それだけ意識の前提が違うと思います。 

 それが証拠に日本には1列か2列分しか通れない改札口の設置も時々ありますが、あれは明らかに引っかかる確率が高くないという前提の設置で、状況を見れば相対的な性善説が無意識に自動改札の開発前提にあることがわかり、説明に書いてあるとかないとかそういうことではないと思います。

それは勝手な判断です。
投稿者:服部 2014年04月22日 投稿番号:81313

--この改札機の例では1分間の80人の通過者の中にほとんど不正やエラーな人間がいないという前提で作られています。

開発者が書いていないことを勝手に判断するのは止めましょう。そんな前提で作られているとは書かれていません。

性善説でしょう
投稿者:上海ワルツ 2014年04月22日 投稿番号:81251

この改札機の例では1分間の80人の通過者の中にほとんど不正やエラーな人間がいないという前提で作られています。
 もちろん、不正者を瞬時に止められるという技術は素晴らしいものがありますが、例えば80人のうち1割もひかっかる可能性があれば、機械の性能どころではないので、縦の性能を高めるより横へ展開して、不正やエラーの人がいたゲートを回避して入場させるのが効率的と言える気がします。

なぜ、デフォルトで開いた状態か?
投稿者:服部 2014年03月02日 投稿番号:76549

//kmonos.jp/csr/2011/08/c017.html

自動改札機は、関西のほうで先に普及したようですね。
デフォルトで開いているのはノーマルオープン方式といわれるようです。

この文章を読む限り、ノーマルオープン式が選択されたのは、単なる技術的な問題のようです。

性善説なのかなと思いたくもなりますが、良く考えると、不正をしたときに停止させられるのは一緒だから、性善説とは関係がないですね。

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開発は試行錯誤の連続

まずは、ラッシュ時の改札の通過人数を数えたところ、1分間に60~80人であることが判明。一人あたりの通過時間はわずか0.8秒であることがわかりました。このスピードこそが、ラッシュ時の混雑を解消するための自動改札機開発の重要課題だったわけです。

そこで、開発チームは、扉を通常開いておき、不正を感知したら扉を閉める「ノーマルオープン方式」を採用。普段は扉を閉めておき、切符を確認したら開くという、従来の自動ゲートの常識である「ノーマルクローズ方式」に比べて飛躍的に効率良く乗客を通過させ、ラッシュの解消に貢献しました。
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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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