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2013年04月30日 環境がビジネスになる可笑しさ
 最近よく環境ビジネスなどという言葉を耳にするようになったが、良く考えてみればこれは非常におかしな言葉である。

 何故なら、元々環境を破壊するようなことをしなければ、環境を保つためのビジネスなど発生しようがないからである。

 それをビジネスで利益を追求するあまり環境を破壊してきた後始末を、今度はその環境を保つために「環境ビジネス」としてビジネスを成立させてしまうことに、おかしさがある。

 昔聞いたある話で、失業者が3%いる国で失業者を失くすために、1.5%の人にハエを育てさせ、残りの1.5%の人にハエ退治の仕事をさせ失業者を失くしたという話を聞いたことがあるが、現在の環境ビジネスの話はどうもそれに似ている。
 
最近のインフルエンザの脅威や大気汚染をブログなどでやたら煽って儲ける医者や製薬会社もなんか似ているような気がする。

 どうも最近は「環境ビジネス」という言葉は、本来の環境破壊の所業を覆い隠して綺麗ごとにしてしまうための呪文のように聞こえてしまう。

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2013年04月30日 世界一長寿の香港は医療体制の賜物
 日本が世界一の長寿国かとずっと思っていたら、最近は香港に抜かれたらしい。

 まあ日本が長生きでなくなったというより香港が伸びたというのが正解のようだ。

 日本の場合は、行方不明老人問題や寝たきり介護、高額医療費を使っての無理やりの延命治療など多少下駄を履いて寿命を延ばしていた面もあり、最近その下駄がバレて平均寿命の面で伸び悩んだ面があるのかもしれない。

 それにしても香港の世界一の伸びは驚きで、間もなく女性の平均寿命が90歳に達する可能性さえあるという。

 これが「最高」ではなく「平均」であるということに驚きがあり、もちろん平均でであるからには、それ以上の人がゴロゴロいて、平均は中心(重心)であるということになる。

 まあ、日本のように衛生面で非常に気を使って、大気が綺麗な場所なら納得できるのだが、香港の街はお世辞にも綺麗な場所とは言えないし、家賃の高さから住環境としてはとても住みやすい場所とは言えない。

 私も何度も香港には行ったが、一部の高級マンションや高級ホテル以外は、とても住み心地が良いとは言えず、住みたいとは思わないのである。

 それにも関わらず長寿世界一に達している。

 まあこの長寿の理由は、恐らく街が密集しているが故の高度な医療がすぐ手に届く場所にあるからに他ならないであろう。

 当然のことながら病気で倒れても救急車がすぐ駆けつけてくれたなら、救命率は自ずと上がる。

 しかも、西洋式のきちんちした衛生観念で管理された、西洋式の医療を受けていればやはり体は十分ケアされるし、本当に正しい判断なのかどうか分からない個人の自己診断やまやかしの民間療法を排除できる医療環境があれば、やはり健康の管理がきちんと正しく行われる。

 結局そういった医療体制の積み重ねが、長寿世界一というのが現代の現実のようで、「○○の長寿の秘訣」や「住環境の快適さ」など、本来長寿や健康に関係ありそうな生活環境要素をさらに上回って長寿世界一たらしめているのが香港の医療体制のような気がする。

 結局現代の西洋医学は長寿の秘訣を上回っているのが現実ということのようだ。

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2013年04月29日 ササクレと手袋
 今回引っ越し作業や掃除をしている時に、ササクレが多く出来た。
 このような作業をすると、いつもササクレが出来てしまうのでいつも不思議に思っていた。

 普段ラクをして生きている分だけ指先が鍛えられていないのかなとかそんなことも考えてみたが、どうも説明がつかない。

 何故かなあと思ってネットで調べたところ、ササクレとは単なる硬い皮膚とか爪ではなく、指の皮膚の部分の炎症によって起きてしまっていることのようだ。

 つまり指先の隙間から殺菌が入り、炎症が起きてしまっているらしい。

「おおそういうことだったのか!」

 この回答に結構納得した。

 確かにササクレがある時は、ササクレのある指全体の動きが鈍く、パソコンのキーボード作業などに何となく支障があったのだが、ここに原因があったようである。

 これまでは主婦などが指先の肌荒れを嫌ってビニル手袋などで作業する姿をテレビなどでよく見るが、自分としては手先の肌荒れはあまり気にしないので手袋など不要だと思っていたのだが、今回の情報によりどうも肌荒れだけでは済まされないらしいということに気が付いて改めて手袋の重要性を感じた。

 まあ結局今回の引っ越しは結局手袋なしで乗り切ったが、指先や指の健康を考えたら例え軍手でもしないよりした方が全然良いという感じのようだ。


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2013年04月29日 ようやくクシャミ止まる
 今月に入って、、、つまり引っ越し準備を始めたころからずっと毎日のようにクシャミが止まらずグジュグジュしていたのだが、今日はようやくクシャミが止まった。

 引っ越しの荷物の整理は埃っぽくなるのは分かっていたので、マスクをして作業をしていたが、それでも防ぎきれずクシャミを連発していた。

 また季節柄、ブタクサなどのアレルギーは元からあるので、それも刺激していたとは思われる。

 クシャミをするとその瞬間に体のあちこちに余計な力が入ったりするので、身体もだるくなるし、何となく痛い場所もあり、クシャミから派生する副作用に結構辛い思いをしていた。

 2~3日前は特にひどい状態だったが、抗アレルギー剤を飲んだらようやくピタッと止まった。

 前回薬を飲んだ時は引っ越しの真っ最中だったので、クシャミは止まったような気もするが、身体はまだダルかったのだが今回はそういうこともなく止まった、

 まあ引っ越しの疲れから脱出しつつもあり、その効果もあったのかも知れない。

 数日前に引っ越し後初のようやくまともな掃除を行なったり、段ボールなどの引っ越し荷物が整理されつつあるので、新しい部屋の埃もかなり減ってきた感がある。

 また竹炭を部屋の隅において、シックハウス系の対応も行なった、などなど環境も整ってきたこともあり身体は楽になっている。

 まあ、これで薬を飲むのを止めてもクシャミは収まるんじゃないかと期待しているがどうであろうか?

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2013年04月28日 中国のカラーBOXを買う
 新しい部屋はあまり収納用具が準備されていなくて、洋服ダンスは一つあるのだがとても物が収容しきれない。

 そこで収納道具を少しずつ買いそろえることにした。

 まあ、あまり余剰になってもいけないから引っ越しの荷物を整理しながら順繰りに何が必要かを考えながらを揃えるつもりで、どうせ一人の作業なので慌てずやることにした。

 その第一弾として取り寄せたのが本棚用のカラーBOXである。

 かつて日本では便利に使っていたカラーBOXだが、中国に来てから収納設備がそれなりにあった部屋に住んでいたので、まだ買ったことが無かった。

 それにたかがカラーBOXとは言え中国なので品質にも懐疑的だったのである。

 まあそんな感じで今回AMAZONで恐る恐る買ってみたのだが、結果はすこぶる良好であった。

 こういった組建て家具もので一番心配されるのが、組み立て材料のカッティングの雑さやネジの穴の位置の不正確さなどであるが、今回のカラーBOXにはそれが無く、綺麗にピシピシと組みあがったので気持ち良いくらいだった。

 で、滞りなく1時間弱かけて組み立て完了し、無事に本が収まった。


 中国のカラーBOXでも何の問題もなく、ある意味かつての日本の物よりしっかりしているかも知れない。

 こういったインテリア系の品質向上は、恐らくIKEAなどの登場の効果が大きいと見られ、あの品質とあの価格レベルでバンバン商品を出されたら、自ずと中国の市場だって品質レベルが上がってくるのが当然で、それなりのものが揃ってくるだろう。

 それをAMAZONを通して買えば、そんなに品質的にハズレなものが混じるわけもなく、今回結構満足している。

 さて次は組立型の衣装ケースで、明日届くことになっている。


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2013年04月27日 ようやくインターネット再開通
 引っ越しから一週間、ようやくインターネットを開通させることが出来た。

 モバイルでの累積通信量が900Mを超え、1Gまであと僅かというところで何とか間にあった。

 で、キャリアだが、取りあえず選択したのは結局従来の中国電信の光回線の20Mbpsのほうであった。

 まあ東方有線の価格は魅力だったのだが、日本へのアクセスについて検証する時間が無く、仕事に必要なサイトで万が一接続できないサイトがあったりすると仕事に影響が出るので、キャリアを変えるのはちょっと怖かったというのものある。

 それにFAXを繋ぐ電話回線の方案も決めきれなかったため、まずは初期投資の少ない旧回線の移動で凌ぐことにした。

 さてさて、開通してすぐに日本のスピードテストサイトで速度チェックをしたところ9M程出ていたのですこぶる快調である。

 特にこの1週間はモバイル接続だったので、良くて1Mbps程度だったと思われ約10倍くらい差があるので速度の差は歴然である。

 依然の部屋でもそれなりに6~7Mbpsスピードが出ていたが、時間帯によっては500Kbpsに満たない時があるなど波があったが、今度の部屋は何となくそういう波は無さそうな気がしている。

 取りあえずはネットが開通して、生活が落ち着きそうである。

 最近はテレビよりインターネットが生活必需品のような気がしている。

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2013年04月24日 光ファイバーは中国電信にするか東方有線にするか?
 実は引っ越しを完了してから、まだ時間が無いなどの理由でインターネット回線の移転手続きに行っていない。

 故に現在は、モバイルルーターでネットに繋いでいるのだが、この状態でもやや速度は遅いものの、そんなに不便を感じないので特に慌てて手続きしないでもいいかなとのんびり構えていた。

 ところが普通にネットを使っているだけでも意外と通信量は多くて、上り下りで1日100M位はあっという間に使ってしまうことに気が付いた。

 特に中国系のニュースサイトはページの重さなどお構いなしに写真やポップ広告などがどんどん飛び込んでくるから、想像以上に容量を食っている。

 ポップ広告なんぞ邪魔なので訴えたいくらいだが、まあそれも面倒なので今はスルーしているだけなのだがとにかく容量を食っている。

 で、ルーターの契約が確か1か月1Gだったような気がするから、あっという間に上限に達しそうであり、そうそうのんびりもしていられなくなった。

 そこで改めてネット開通手続をすることにしたのだが、今ちょっと迷っている。

 私の住んでいる小区内にはOCN東方有線のテレビの施設が沢山立っていて、そこに貼られてしまっているビラを見ると、東方有線の光ファイバー回線の場合は8Mで1年800元、15Mで1年1200元、30Mで1年2100元などと書かれている。

 前の家では中国電信の電話付き20Mのコースで190元程の回線を使っていたが、それに比べると東方有線のコースはかなり割安なのでちょっと興味を引かれている。

 ただ以前に会社で鉄通を使っていたときに回線状態がよくなかったため、中国電信以外は品質の面で若干の不安があるというイメージがあり、値段だけで決めて良い物かどうかの迷いがある。

 それに家にFAX機もあるのでやはり電話回線はあったほうがいいのだが、東方有線にはそのサービスはどうやら無さそうであった。

 回線の安定性や日本への接続に問題が無ければエコノミーな東方有線にしてもいいかなぁと考えているのだが、この辺は使ってみないと分からない点も多く、実際に使っている知り合いに確認してから決めようかと考えている。

 ただ上記の理由で時間もなく、数日中には決めなくてはならないので今ちょっと焦っている。
 

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2013年04月24日 中国で初めての東枕
 引っ越してみて初めて気が付いたことであるが、今回の部屋はベッドの向きが東枕になっている。

 以前の部屋は西枕だった。

 過去を振り返って思い出してみると、中国へ来て以来ずっと西枕で寝ていたような気がする。

 いや、それ以前の日本の生活でもあまり東枕では寝た記憶がないような気がする。
 
 まあ、枕が西だとか東だとかそんなことにどれだけの意味があるのかどうか分からないが、占い的なまやかしで考えると言うよりも、人間の身体が地球上で生きる物質であり、その60%が水分であることを考えると、休息を取る時間の寝る角度が、身体に何らかの影響を与えることがあっても不思議ではないと考えることはできる。

 そして南北には地磁気があり、血液の流れに影響を及ぼしたりフレミングの法則のような物理的反応が僅かでもそこにあると考えれば、昔から言われていること全てが迷信とも言い切れず、睡眠の向きというのは気にすることが可能ならば、従っていても損はないような気がする。

 そこで、ネットで色々調べてみると、まず俗に言われる北枕というのは実は決して悪くないようで、頭寒足熱の考えに沿えば理に適っており、死人を北枕に寝かせるのは再生を願うからだと言う事で決して悪い事ではないようだが、死人を寝かせる方角という悪いイメージだけが残ってしまい忌み嫌われているのが実態のようである。

 そして西枕も悪くない方向だが、熟睡しやすく落ち着きを得られる方角と言われる。
 これは推測してみれば西日の当たっていた西側は布団が温められており眠りやすく、朝日がなかなか顔にあたらないから目覚めが遅くなるからではないかと推測している。 で、肝心の東枕だが発展の方角とか早起きの方角とも言われるようだ。

 これは東からの太陽が早く顔に当たるため、早く目覚めることができ、早く目覚めれば早く仕事を稼働できれば人より早く発展できるし健康的な生活を送れる、そんな理由があるのではないかと思っている。

 残念ながら今度の新居には東側には窓がないため同様の効果が期待できるか分からないが、ただ東側に頭があるということは、地球の自転方向を考えると体は頭の方向に動いていることになり、血液の流れは足へ向かい頭に血が上らない状態で眠れるのではないかと考えると、それが健康に何らかの影響を及ぼす面もあるような気がしている。

 最後に南枕だがあまり熟睡できない方角のようで、常に顔に光があたっているからなのか栄誉・人気とかという面では良いようだが健康には不向きらしい。

 まあ信じるか信じないかはともかく、今回枕の向きが変わったことで何らかの発展があることを是非祈りたい。


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2013年04月23日 音量調節の出来ないテレビ
 先日、新しい家に引っ越してきて、部屋についている有線テレビを見た時のことである。

 中国にはいくつもチャンネル数があり、最低限各省には一つずつテレビ局があり、上海だと10局くらいあるだろうか?

 ちょうどかの四川地震のニュースが流れていたので、チャンネルを幾つか回して放送を見ていたところ、時々音量の大きな局があってちょっと気になった。

 見ていたのが夜だったので、周囲に気を使ってリモコンで音量を下げようとしたところ、なんと音量調節が利かなかった。

 リモコンの故障かなと思い、消音スイッチを押したらこちらは有効で見事に音が消えた。

 「な、な、なんと音量調節の利かないテレビだとぉ?」

 いまどき、そんなテレビが存在することに驚いた。

 まあDVDプレーヤーなどのソース側で音量コントロールすることを想定しているのかも知れないが、それにしてもスピーカーのついているモニター側で一切調節できないとは何たる事だろう。

 中国人達は音のオンオフの切り替えができれば良く、音量調節ができないことに違和感を感じないのだろうか?

 まあ全ての中国製品や中国人達がそういうことではないだろうが、これが堂々と製品として売られているということは、これを違和感なく購入して使用している人が世の中いることに他ならない。

 中国のその音に対する感覚に改めて驚いた新居のテレビだった。


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2013年04月21日 凄すぎる中国の引っ越し業者
 いろいろ紆余曲折を経ながら何とか昨日までに引っ越しを完了した。

 新しい部屋の契約が最終的に決まったのはなんと4日前の夜である。

元の部屋の期限切れまであと3日というところで何とか決まった。
まあ良いように考えれば新旧の部屋の契約期限のダブりが最小限で済んだのとも言える。

 部屋の状況云々についてはまた後日書くつもりだが、今回の引っ越しについてはどうにも日程に余裕がなかったので中国に来て初めて業者に頼むことにした。

 過去の何回かの上海市内の引っ越しは、トラックタクシー(タクシーのトラック版)を借りて、運び出しと運び入れは友人の手を借りたのだが、今回はどうにも平日に引っ越しせざるを得ない状況になって、流石に友人に頼むわけには行かない状況になり業者を頼ることにした。

 とは言えあまり仕事に影響が出てもいけないということで、ナント早朝7時の予約をして運んでもらうことにした、というか選択肢が他にあまりなかったのでその時間にせざるを得なかったというのが実情である。

 さて、業者を頼んだからといって頼んだのは運送だけなので、前日の夜は眠い目をこすりながら必死に梱包を行なった。

 今月に入ってから徐々に荷物を整理し、要らない物はかなり整理したはずだが、それでも段ボール換算で30箱近くになってしまっており、中国生活6年を超えると非常に荷物が増えている。

 こんなに数が増えてしまうと、業者さんにも何度も階段を往復させてしまうと思いながらも、一個あたりを重くするのもまた気の毒なのでどんどん数が増えてしまった。

 梱包を終えて寝たのが午前2時で起きたのは5時であり、まあ寝坊せず良かったのと、少しでも眠れたのは幸いであった。

 当日はなんとか天気も良くなり朝7時を迎えた。
 業者の到着時間は多少押したが、無事やってきた。
 
 さて、今回の引っ越しには業者のホームページから要員3人を派遣してくれるコースを選んだのだが、私は学生アルバイトのようなお兄さんが来るのだろうと勝手に想像していたが、やってきたのはある意味普通のおじさん2人だった。

 もう一人は車で待機しているらしく、全部で3人のようだったが学生アルバイトじゃないということにちょっと拍子抜けした。

 田舎から出稼ぎのおじさんかなぁ?

 そんなことを思いながら、今回運んでもらう荷物の範囲を伝えると、やおら紐を取り出して床に敷き、そこに荷物を重ねはじめた。

 「あー、紐で結わいて二人で運んでいくんだ」

と、この時はそう思った。

 ところがである!

 段ボール4個とスーツケースを紐で一括りにしたあと、業者のおじさんはなんと一人で背負い上げて立ち上がった。

 「ええー!?」

 この姿を見た時私はびっくり仰天した。(←久しぶりに使った言葉だ)

 あのスーツケース一個でさえ自分はかなり重いなぁと思い、自分で運ばなくて良かったと思っていたくらいの重さで、少なくとも20キロ以上はあっただろう。

 それを他の段ボールとかまとめてなんて、彼らはいったい何キロを背負ったのか想像もつかなかった。

 そうやって1人4~5個の段ボールその他を背負って彼らはどんどん運んでいく。

 こちらとしてはもう笑うしかない驚きの光景である。

 結局20回以上の2人の往復を想定していたのに彼らは1人3回程度往復しただけで終わったため、20分程度しかからなかった。

 驚くべき力と短時間のスピード処理であった。

 そして、運び入れ先でもう一度彼らの物凄い仕事ぶりを目にする。

 実は今度の新居は階段なしの6階の部屋なのである。
 もちろん彼らは同様にやはり4~5個の荷物を背負って6階へ上っていた。

 流石に息は少し上がっていたが、私だったら担ぐことさえ出来ず、階段など夢のまた夢であろうに、彼らはそれをやってのける。

 そしてあっという間に引っ越しが終わった。

 流石プロというべきなのか、凄すぎる中国の引っ越し業者である。

 今回支払った金額は全部で550元であり、恐らく彼ら一人の取り分は200元に満たないということになろうが、200元だとしても凄い働きぶりである。

 1日何件の掛け持ちをするのか知らないが、是非体を壊さないでほしいものである。

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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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