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2013年08月05日 ネットの匿名性を信じるなかれ
 ネットの匿名性と言うのはどのくらい信じられているのだろうか?

 確かにネット上では自分の本名以外のニックネームやペンネームを名乗ったりすることが出来て、必要のない人には自分の細かい属性を晒す必要が無い状態になっている。

 まあ現実の世界に置き換えて言うならば、公共の場において名札を付けて歩く必要がないということと同義だと捉えることが出来る。

 さらに、リアルの世界で学生がスーツを着て歩いたり、社会人が学生のような恰好をすることが自由なように、ネットの世界ではある程度自分のプロフィールを偽ったり、既婚者なのに未婚を装ったりして、虚構の像を作りあげることも許される。

 しかし、そういった匿名的虚構が許されるのは他者との利害関係に影響を及ぼさない範囲においてであり、ある行動が許されるかどうかの規範は実は匿名であるかどうかに関係なく、リアルの世界と同じものとなっている。

 つまり他者に迷惑をかけるよう行為、或いはそれ以上の犯罪とされるような行為に至った場合は、リアルの世界で名札を付けてない人が素性を取り調べられるのと同様に、ネットの世界でも匿名という仮面は直ぐに引きはがされて、現実の実行者が取り調べられて処分を受けることになる。

 しかもネットの世界では、コンピューターのログと言う形で全て本人の行動が記録されており、ログごと改ざんしてしまうような高度なテクニックでも使わない限り、どんどん行動が記録されていくので、リアルの世界では「知らない」で通せるようことも、ネットの世界ではごまかしが利かないのである。

 ただ本来は犯罪捜査などの必要性がなければそのログは開示されることはないはずだが、迷惑行為が認定され捜査が指示された場合はログは開示され、本人の行動が丸裸にされるわけで、きちっとデータ解析すれば原則として言い逃れはできない証拠が揃うことになる。

 例えばスパムの送り付けなどは、程度が軽ければそれを訴えるような行動は面倒なので普通の人はあまり行動しないが、状況が酷ければそれだけ証拠も降り積もるわけだから行為認定もしやすくなる。

 故に、遠隔操作のような複雑な犯罪は別として、ネット上で他人に迷惑をかけるような行為は、本来リアル世界以上に起しにくいはずなのである。

 しかし本来ならば誰しもそのことを理解しているはずなのだが、残念ながらネット上では、しばしそれを忘れてしまう人も現われ、エスカレートして現実の世界では言えないような酷い言葉で他人を批判し、いわゆる犯罪に結びつくような状況を生んだりすることがしばし起きている。

 虚構の仮面が本物の仮面だと信じこみ、リアルの世界では超えないような限度をつい超えてしまうのようなのである。

 しかし繰り返しになるが、ネットの世界でやっていいことは、リアルの世界と同じ範囲であることは忘れてはいけない事であり、匿名性が許されるのは人に迷惑をかけない範囲であってその限度を超えれば言い逃れ出来ない証拠が突きつけられることを我々は肝に銘じて、ネットに向き合うべきであろうと思う。

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手口を
投稿者:上海ワルツ 2013年08月08日 投稿番号:55224

変えればいいとか、そんなところに神経を使っている時点で、あまり賢くないですよね。
 よほど儲かるか卑屈な鬱積があるのかも知れませんね。

いたちごっこですね
投稿者:井戸 2013年08月06日 投稿番号:55102

VPN使って海外経由でやられると、なおさら大変ですね。海外の警察にまで動いてもらわなければなりませんからね。やっている人が貧乏な人なら、手段も限られるでしょうが、お金が豊富にあれば、いくらでも方法がありそうです。もっとも、そこまでやらなければならないほど、匿名でなければならないというのは、それこそ犯罪がらみなのかもしれません。それか、お金持ちの暇つぶしか。

1回や2回の
投稿者:上海ワルツ 2013年08月06日 投稿番号:55091

単発的ないたずらなら確かに捕捉は難しいでしょうが、
スパムのように何百回、何千回と繰り返せば
発信元のログが増えるので、メタデータの共通性を解析して、対象をどんどんと絞り込むことは可能だと思います。
 まあ要はどのくらいの被害であれば、捜査が始動してくれるかどうかになると思いますが、、、。

匿名性
投稿者:井戸 2013年08月06日 投稿番号:55074

システム通りに使った場合の匿名性に関しては、おっしゃる通りですね。仮にインターネットカフェからアクセスしていたとしても、IPアドレスから辿って、特定の席に、特定の時間いたところを録画されていれば、本人確認は不可能ではないと思います。
ただし、中国でよくあるような、無線ルータに(勝手に入り込む)タイプの機器を使っていた場合は、本人確認は不可能に近いのではないかと思います。IPアドレスは無線ルーターの所有者のものになってしまいますからね。匿名性を暴かれるのは、あくまで合法的にネットを使っていた場合に限ります。




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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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