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2013年08月22日 骨折の悔しさ
 日ハムの主砲の中田選手がデッドボールによって骨折し、ほぼ今シーズンの残りゲームは出場が絶望になった。

 ホームラン王のタイトルやチームの浮上もかかっていたこの時期だけに、本人は非常に悔しい思いをしてるということがネットの記事に乗っていた。

 チームや本人を応援している身としても、今シーズンの明日からの希望が極端にしぼんだようで何とも悔しいやりきれないニュースだった。

 一方で今朝、ヤンキースのイチロー選手がが日米通算で4000本安打を達成したというニュースも届いた。

 イチローの凄さはその打撃センスの凄さもさることながら、22年間大きな故障しなかったその丈夫さが彼の最大の凄いところである。

 彼より打撃の上手く打率が高い人は幾らでもいるだろうが、22年間大きな故障もなく、コンスタントに野球をやり続けられた人は、恐らく彼より通算ヒット数の多いピートローズ選手とタイカップ選手だけであり、イチローも今後故障しない限りその域に近づくことは可能だという気がする。

 つまり、故障やケガをせず出場し続けることが超一流の一つの証しだということになる。

 そういう意味では中田選手が骨折を負ってしまったことは、不可抗力のデッドボールとは言え、彼がまだまだ一流になりきれない要素なのかなとイチロー選手と比較の中で考えたりもした。

 しかし、先ほど見たイチロー選手の記事に出ていた言葉に、
「4000安打を打つには、8000回以上の悔しい思いをしてきた。それと常に向き合ってきた」
 との言葉を見つけた。
 つまり打率3割で打っても4000本打つには「8000回以上の悔しい思い」があり、それが無ければ4000回の喜びは生まれないという意味である。

 中田選手も今回悔しい思いをしたと思うが、イチローの言葉を受ければその悔しさが喜びを生むための試練だと考えるしかなかろうと思う。

 私自身の人生もまた常に悔しい思いをしてきた気がするが、イチローのような8000回の悔しさにはまだまだ及んでいないという気がしており、喜びのためにもっともっと悔しい思いを乗り越える勇気を持たなければ、喜びもまた得られないなと改めて悟ったこの2つのニュースである。


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2013年08月22日 道州制主張の向こうに見える権威主義
 日本各所で検討されてる道州制、広域行政を行ない行政のスリム化のメリットがあるとされるが、どうも某政党の行なうこの主張には疑問を感じ眉唾でこれを見ている。

 確かに、日本で道州制を行なうメリットはそれなりにあると思われ、例えば関東で言えば現在は東京・千葉・埼玉・神奈川がそれぞれの行政区分に分かれて自治行政を行なっているが、もはや現状では生活圏としては首都圏という括りで考えた方がよいわけで、そのため道州制によってこれらをまとめ大きい行政単位で効率よく運営した方がいいという主張は理解できよう。

 しかしながら、これを主張する某政党の行動を見ていると、道州制は単なる手段に過ぎず、本当の要求は単なる国からの権限移譲による国の干渉の排除にあるような気がしている。

 つまり委譲と言えば聞こえはいいが、行政官僚からの権限はく奪による権限集中という目的の実現という方が現実の状況に近い気がする。

 大阪都構想なども同様で、市と府の二重行政の解消による無駄の排除という言葉は一見もっともらしいように聞こえるが、要するに命令系統を一本化して意見が異なる者を排除する権威主義のためのエクスキューズのようにしか見えないのである。

 それが証拠に大阪市立大学の学長任命に見られるような、学内選挙による推薦選出を否定し、権限者は俺だとして恣意的に学長を選ぼうと権限を振りかざす姿は、例えルール上そうであっても、どうも民主主義を否定した権威主義的な振る舞いに見える。

 要するに道州制も都構想も行政の効率化を目指すと言いながら、その実態は道州制で国から権限を奪い、都構想で対立者を排除し、下からのビルドアップも否定し、ただ選挙で選ばれた首長を最大の正義として自らのポジションに全てを集中させようという権威主義指向の形が見て取れるのである。

 道州制自体は住民自治の一つの形として、下からのビルドアップがきちんと実施されるならば求めて良い形だと思っているが、国という足かせを外して権限を強化し、首長が権威主義的に権限を振りかざす為の手段だとするならば、独裁者の誕生を許すだけのような気がしており、その具体的な中身についてはきちんとした吟味が必要なのではないかと私は思っている。

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2013年08月22日 波打つ道路
 普段、上海市内を移動するときはバスを利用するケースが多いが、最近バスの揺れがまた酷くなってきているような気がしている。

 3年前の万博の前後は道路が整備し終ったばかりということもあるのか、それほどひどい揺れは感じなかったが、最近はどうも道路が波を打っているようにバスが上下左右に揺れる。

 そして道路も酷ければ、バスのボディもガタガタ軋んでおり、バスがちょっとスピードを出して飛ばすと椅子がガタガタ揺れるのである。

 バスのボディを支えるサスペンションも柔らかすぎるといった印象なのだ。

 お蔭で、油断して乗っていると物を落としたり体が前へつんのめることさえある。

  波打ち道路ばかりを走っているうちにボディが歪んでしまった可能性はあるかもしれない。


 昨日、バス待ちをしている時に道路の様子を観察してみたが、やはり道路が波打っている様子が確認でき、これがバスの揺れの原因であることがはっきり確認できた。

 まあアスファルト舗装の欠点は舗装の前の基礎土台がしっかりしてないと、こういった波打ち道路を生みやすいことであり、さらに定期的な補修も必要なのだが、どうも上海の道路管理は補修設定期間が長いのか、こういった歪んだ状態になっている舗装を多く見かける。

 最近地方なのでは特に、道路陥没のニュースをよく聞き、色んな理由があるだろうが舗装工事の甘さが道路陥没の一因になっている可能性もある気がする。

 さらに空港へ向かう高架道路などで感じたことだが、あまりにも上下の起伏や強引で無用なカーブが多すぎ、やはりバスの揺れを生んでいる。

 スピード超過防止のためにそういった、道路構造にしているのかもしれないが、バスの運転手はそういった状況をもろともせず、高速で走り抜け乗り心地の悪さを生んでいる。

 こういった道路の状況自体が事故を生んでいるケースは少ないのかも知れないが、やはり乗っていて怖さを感じ、安全のために改善してほしいと思うことの一つである。
 

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2013年08月21日 租税回避を消費税で回避
 日本国内で再び来年からの消費税の是非が話題になっているが、まあ個人の意見としては上げないという選択肢は有りえないと気がしている。

 理由としてはやはり、国際的な信用という問題が一番大きい。 

 国が1000兆もの借金を抱えている状態の中、財政再建に向けての手を緩めるようなことをすれば、消費税の引き上げ幅以上に世界から手痛いしっぺ返しを食らうことは目に見えているからである。

 つまり現在の円安で物価が値上がりしているような影響の比ではない影響が訪れるのはほぼ確実であるからである。

 さらに消費税という間接税を強化するということは租税回避をしているような国際企業からも日本国内で経済活動をする限りにおいて、きちんと税金を徴収することが可能になるというメリットがあると思う。

 租税回避をする企業とは、各国の租税課税基準の法律解釈の違いの隙間を縫って、巧みに課税を逃れている企業で、例えばIT企業で有名なG社などは、課税の基準になる役員の会議などをわざわざ役員会が課税の基準とならない別の国に出国して行い課税回避を行なっていると聞く。

 こういった行為は普通の納税者からすれば不平等に見えるが、違法ではなく合法であるため、取り締まることができないのだという。

 そうでなくてもケイマン諸島などタックスヘイブンといわれる税金の安い国に拠点を移して税金逃れをしている企業は沢山あり、香港へ本拠を移す企業も基本的には税金対策の面が大きいのだと思われる。

 こういった企業が、日本国内で経済活動を行なっていないかと言えば、そんなことはなく、当たり前だが経済活動は国内で続いていおり、寧ろG社のように他の企業より隆盛を誇っているのが現実である。

 少なくとも現在の日本国内はそういった租税回避対策を行なっている企業の数だけ、税金を取りっぱぐれている訳である。

 まあ賢い他人が得をしているだけという事なら他人事としてスルーしても良いかもしれないが、それが国の財政に跳ね返り、更には普通の納税者に対する課税強化に繋がるということであれば、見過ごすことの出来ないこういった租税回避企業(個人)達となる。

 そういった税金回避を行なっている国際企業に対して、課税拠点の本拠地云々に関係なく国内での経済活動の規模に応じて比較的平等に課税が出来るのが消費税という手段であるような気がするのである。

 つまり消費税ならば、租税回避企業や国内にいる外国人などからも平等に徴収できるので、課税の不平等感の解消に繋がるのではないかということである。

 ただ、こういった租税回避者に対する平等のために消費税を引き上げるなら、個人所得税の基準はもう少し引き下げるべきだという気がしている。

 日本国内で稼いだ人は、ほとんどがそのお金を国内で消費するのだから、わざわざ租税徴収しなくても消費税で回収できるということもあるし、外国への人的流出を避ける意味でも、税逃れのために国外退出するような所得税や法人税は見直した方がいいという気はする。

 もちろんその引下げ方法もただ単純に一律引き下げするだけでは芸が無いわけで、政策的に控除枠を拡大し経費として認められる範囲を拡げるような形が望ましいという気がする。

 例えば法人税なら国の施策に沿う形で省エネ率の高いエコ商品を導入した場合は控除枠として認めますよとかの姿勢を取れば、経済論理で政策誘導を進めることが出来る。

 同様に個人所得税についても子供の扶養枠などを拡大し、国が狙う出生率の扶養人数がいれば税金が大幅に安くなるような施策を取って子育ての負担を減らし、逆に独身者でいることは高税率であるような税体系にすれば、少子高齢化対策の一助になるという気がしている。

 いずれにしてもただ増税感だけが強調されている消費税問題だが、諸所の状況を鑑みる限りにおいては税率を上げないという選択肢はないという気がしており、その不満を和らげるためのバランスをとった減税対策も必要なのではないかと思われる。


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2013年08月20日 偽名の推測
 山之内 淳=村井ってとこでしょうかね。
 本人が名乗らない限り確証はないですけどね。

 本人だったら何故謝罪もなく、何故媚びて来るのか分かりませんが。
 
 ま、人違いだと思いましょう。


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2013年08月20日 上海で老北京炸醬麺 その2
 先日からマイブームになっている老北京炸醬麺(ジャージャン麺)だが、やはり上海で食べられる店は限られているようであり、百度で検索しても3軒しか出て来ない。

 まあ検索の仕方を変えればもう少しあるのかも知れないが、それにしても少ない。

 実は先週その3軒のうちの上海南駅近くの1軒を訪ねて行ってみたのだが、なんと店が無くなっていたようで見つけられなかった。

 飲食店の入れ替わりの激しい上海ではよくあることなので、まあ無駄足そのものは気にならなかったが、これで老北京炸醬麺を食べられる店の候補が一つ減ったことの方が非常に残念だった。

 まだ残り2軒の候補があったが、なかなか遠い場所にあり、普段はうかつに行ける場所ではないのでここしばらくチャンスを窺っていた。

 そして今日、楊浦区に用事があって行くことになり、楊浦区の候補のお店へ行ってきたのである。

 今回は先週の失敗があるので、電話で存在を確かめてから行ったのであるが、確かに営業していた。

 お店の名前はそのままずばり「老北京炸醬麺」でひねりもなく分かり易い名前である。

 場所は地下鉄8号線の黄興公園駅か延吉中路駅近くの松花江路125号のローカルな住宅地区にあり、どちらの駅からも徒歩15分ほどの距離となっているようである。

 着くまでは大きなレストラン的なものを想像していたが、着いてみるとお店は拍子抜けするほどにごく普通の小さなローカル食堂といった感じで、外地料理という気取った雰囲気は全くなかった。

 店内に入ってもそれは同じで、やや体の良い椅子とテーブルが並べてあったが、普通の食堂の域を脱するほどオシャレではなく、まあ言うなれば普通の清潔なローカル食堂といったところである。










 さて、早速、このお店の文字通り看板メニューである老北京炸醬麺を注文をすることにした。

 12元である。

 そして待つこと20分あまり、出てきたのが写真の麺である。

 確かに、太めのうどんのような麺に黒い餡が乗っていて老北京炸醬麺そのものである。

 待たされてお腹も空いたので早速いただくことにした。

 店の人に良くかき混ぜろと言われたので、餡が均等に混ざるようによくかき混ぜてから食べ始めたのである。

 茹でたてなので麺は温かく、しかも柔らかいためちょっと想像とは違ったが、味付けは想像通りの老北京炸醬麺であった。

 ややしょっぱめの餡が実に麺と絡んで美味しかった。

 あっという間に完食である。

 食べる前はもう一杯食べてもいいかなという気もしたが意外とお腹が膨らみ、十分おなかいっぱいである。

 食べ終わって見て、何で上海にはこの美味しい老北京炸醬麺をあまり見かけないのか不思議に思ったが、まあここは結局上海ということであり北京のしょっぱい料理は上海人の口には会わないという事なのかもしれない。

 私自身はこのお店を気に入ったのでまた来たいと思ったが、年中通うにはやや遠すぎるのが難点である。

 まあ北京に行くよりは近いと思うしかなく、また楊浦区方面に行くチャンスを見つけ行こうと思っている。

【お店データ】
「老北京炸醬麺」
楊浦区松花江路125号(地下鉄8号線の黄興公園駅か延吉中路駅から徒歩15分)
電話13916600468
営業時間11時~21時
○老北京炸醬麺 12元

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2013年08月19日 ルーチン作業
 時々ルーチン作業を馬鹿にしたような言いかたをする人がいる。

 ルーチンは作業であって、多くの非定型の業務を処理していくのが本当の仕事のような言い方をするのである。

 確かにルーチン作業はそれを続けているだけでは発展は少なく、そういう面でルーチンは「作業」であって、「仕事」ではないと言える側面もあるかもしれない。

 しかしながら業務をルーチン化するということは、仕事の効率性を上げるための一つの過程であり、もともとも行き会ったりばったりだったような作業を、如何に見落としなく確実に遂行していくかのための業務整理がルーチン化であり、つまり非定型で非効率な作業が効率化された結果がルーチン作業であるような気がする。

 もちろん、業務をルーチン化したあとは新たな上積みを求めて仕事に取り組む必要があるが、その新しい仕事とて、やがてルーチン化しなければ更に新しい仕事などには取り組めないのである。

 こういった毎日や毎週、毎月のルーチンを疎かにしているような人に限って、仕事の抜け落ちやサボりが多く手抜きが散見され、実はルーチンではない非定型の仕事すらまともにこなせていない場合が多い。
 
 つまりルーチンを馬鹿にするということは本当の仕事の意味を理解していないのではないかという気がしてしまう。

 非定型の仕事に取り組むことだけが仕事だと思っている人には、是非ルーチン作業が業務を支えている重要性を再認識してほしいという気がしている。

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2013年08月19日 中国の航空便は半分も定時で飛ばないのは何故か?
 日本の羽田空港が定時出発率で世界一を続けているとのニュースを見た。

 しかも5か月連続で。

 これは世界35箇所の主要国際空港の比較によるもので、羽田の定時運航率は95.04%だそうである。

 しかも日本のその他の空港まで入れると大阪の伊丹空港がもっと上に来て96%、それ以外の日本の空港も軒並み85%を超えるようである。

 まあこのニュース自体はそれほど驚くことではなく、日本にいると寧ろ当たり前のように感じる。

 それに対して、中国の空港のあまりにもひどい状況が目に付いた。

 ニュースの基になっているflightstats.comのデータを拾ってみると
北京首都17.83%、上海浦東20.89%、上海虹橋15.92%、深セン19.21%、南京21.40%、杭州15.18%、広州18.47%、鄭州24.92%、アモイ25.45%、成都25.33%、西安27.89%、大連30.63%、重慶31.01%、青島34.28%、三亜31.26%、海口38.43%、ウルムチ34.28%、昆明36.61% 長沙36.23%、武漢37.7%、
ととても公共交通の定時運航率ではない。

 まあ7月の中国は天候不順で、各地で酷い雷雨の天気が多かったため数字が悪くなっただろうというのを割り引いてもちょっと酷過ぎる。

 さらにエアライン側の定時到着率のデータを見てみると、

 中国国際航空50.47%、北京首都航空48.06%、中国東方航空46.71%、中国南方航空52.96%、中国聯合航空27.55%、海南航空41.97%、上海航空37.76%、天津航空45.09%、廈門航空29.31% 雲南梓鵬航空54.24% 長城航空71.10%、中国西部航空38.88%
となっている。

 ここでちょっと気が付くのは、空港側の定時出発率と航空会社側の到着率に差があることである。

 その理由として考えられるのは、地方の支線空港では比較的定時運行が保たれてい
るが、上記のような中国の大都市の特定空港ではフライトが集中していて、着陸待ちなどにより遅れが出やすい状況となっていることが考えられる。

 さらにそのような大都市空港には上記の航空会社以外にも中小の航空会社が沢山乗り入れており、特に春秋航空や吉祥航空などLCC的に少ない機体を目一杯運用している航空会社もあることから、ちょっとの遅れが沢山の便に影響が出やすいという環境があるのだと思われる。
 
 それにしてもこの定時運航率の悪さには驚かされる。

 日中で何故こんなに差が出てしまうのか?

 普通に考えれば乗客のマナー云々というのが一番大きいのかも知れないが、それではあまりにも答えが単純すぎるので、別の理由も考えてみた。

 そこで考えてみたのが日中の航空会社の数にヒントがあるのではないかということ。

 日本人なら誰でも知っている通り、日本の空はJALとAMAの2社が大きくシェアを持っているため、日本全国ほとんどどこでもこの2社の便が飛んでいる。

 そのため、日本のどこかで天候不具合が起きたとしても、自社の機体を違う場所から素早く融通することが出来るのではないかという推測が成り立つ。

 この点、中国ではあまりにも多くの航空会社が乱立しているため、小さい航空会社も多く、そういった小さな航空会社では遅れや故障が出ても、他の機材を融通するような対応が取りにくいのだと考えられる。

 例えば空港のゲート運営一つとっても航空会社が違えば調整も容易ではないだろう。

 更に日本の航空会社は遅れを回避したり機材変更に対応できるリカバリー体制やカバープログラムを持っているのではないかと推測している。

 だいぶ昔になるが、以前何処かでそういったリカバリープログラムの分厚いマニュアルを読んでいた航空関係者を見かけたことがあり、座席の振り替え方法や運用管理システム上の機材変更など事細かに書かれているように見え、ああこれが日本の空を支えているんだなと納得した記憶があったのである。

 つまり例え一便で遅れが生じても他の便に影響が出ないような体制で予め構えていたり、天候などを事前予測して早めにキャンセル処理をしてズルズルと遅れの状態を発生させないような対応マニュアルが完備しているからこそ、日本の空港は遅れを生まず、世界一を保てているのではないかという気がするのである。

 中国の航空会社の遅延リカバリー体制がどうなっているか知らないが、恐らくそこまでのプログラムを持って運用されているようには到底見えないし、それがあればこんな定時運航率にはならないという気がする。

 やはり乗客のマナー云々だけでは片づけられない差が、日中の航空環境にあるのではないか、そんな気がしている。


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2013年08月19日 上海は朝食天国
 上海という町は、かなり朝食のバリエーションというか選択肢が多い気がする。

 特に市内のローカル店舗があるエリアではその選択肢が広がる。

 まあローカル食を一切受け付けないという人にとっては、日系のコンビニなどが無ければ途端に朝食砂漠なってしまうのかもしれないがが、そうでなければ結構選択肢は多い。

 例えば焼き餃子や生煎(通称焼きショウロンポー)、肉まん、東北韮焼き?、果子煎餅などなど色々なものが売っている。

 この中でも私のお気に入りは山東省名物だという果子煎餅で1個3元くらいで食べられ、週1~2回はこれを食べている。

 葱の食感が結構気に入っている。

 どうしてもローカル食はちょっと駄目という場合は、マクドナルドやKFCでも朝食を扱っているし、日系コンビニではサンドイッチや菓子パンなども売っているが、まあ残念ながら日本ほどの美味というものにはなってない。

 このように朝食天国となっている背景には、自宅で朝食を作らない人が多いという裏返しでもあり、中国はベース人口が多すぎるので単純な比較は難しいが、日本より朝食を自宅で取らない割合が多いのではないかと感じる。

 何故なら日本で自分の家以外で朝食を取ろうとすると選択肢がかなり限られてしまうからである。

 コンビニ、ファミレス、牛丼チェーン、ファーストフードあたりがせいぜいで、まあ後はパン屋があればラッキーかもしれないが、そんなに普遍的にあるわけでもない。

 どれも味の上では上海より遥かに上だと思うが選択肢はやはり少ないという気がするし値段も高い。

 さらに繁華街はまだマシなものの、地方や住宅街などに行くと途端に選択肢が無くなり、旅館やホテルで朝食を取らないと途端に苦しくなるのである。

 そう考えるとやはり上海市内は朝食の選択肢に非常に恵まれている朝食天国だという気がするのである。


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2013年08月18日 あの医学博士の凄い実態
 子供の時にはよく読書で数々の偉人伝だの伝記などを読み、先人たちの偉業などを学んできたが、それらは子供向けの本であったこともありその人物の良いところばかりが書かれた本を読んでいたような気がする。

 しかしながら大人になって、それらの人に関する大人向けの資料を改めて読み返し、それらの人物の知らなかった一面を知らされると、かの人物が偉人伝に含まれていたことにいささか違和感を感じる時がある。

 その一人がかの医学博士野口英世氏である。

 まあ子供の時に読んだ一般的な伝記の中身としては、福島の会津の貧乏な農家の息子が、1歳の時に火傷でくっついた指を15歳の時に医師に手術してもらって治ったことに感激して医師を目指すことになり、その後上京し勉学に励んだ結果見事に医師となり、やがてアメリカに留学し黄熱病などの研究に功績を残したというのが概ね共通する内容であろうか?

 まあ、この辺りの書かれている内容はウィキペディアなどを見る限りにおいては、事実は事実として概ね間違っていないようであるが、問題は子供向けの伝記には書けないような事実がかなり抜け落ちており、人物評価がかなり修正されたイメージになっているということである。

 例えば、野口氏はかなりの浪費家で、田舎で40円もの大金を借りて上京したが、わずか2か月の放蕩で使い果たし、下宿を追い出されたようである。

 この時代、野口英世が世話になり後に重要な援助者となる血脇守之助の、当時の講師としての月給が4円であったことから、いかに野口氏が凄い浪費ぶりであったかが伺える。


 しかしこのピンチに野口英世氏は今度はもう一つの能力を発揮し、世渡り上手というか饒舌家ぶりを見せ、血脇氏をうまくそそのかして彼の給料を上げさせ、自分の学費などを捻出することに成功したとのこと。

 さらにこの野口英世という名前も、元は野口清作という名前であったが、当時人気の小説に本人に似た名前の主人公が登場していて、本人同様の自堕落な生活を送っていることが描かれていたため、これを嫌って名前を変えることにしたようである。
 しかもそのため田舎にいた別の清作という名前の人に無理やり別の野口家に入るよう頼み込んで、強引に同じ名前が同じ村にいるのは紛らわしいという理由を作り出し役場に改名を認めさせたというから、どうもやることが凄い。

 そのほか婚約者の持参金を使って留学し相手から婚約破棄させるように仕向けるとか、大学に通ってないのに履歴書に3年学んだと記載して米国で学歴詐称を通すとか、清国への国際防疫班の支度金96円を放蕩で使い果たすとか、偉人伝に描かれる姿とはまるっきりイメージの違う姿がそこにあるようである。

 ただ、こういった胡散臭い人間振りを発揮していた一方で、伝記に描かれるような研究熱心さと優秀さについては間違いがなく、実は子供向けの伝記にはあまり描かれないが、梅毒関連の研究が非常に評価され研究者として高名となったようである。

 まあどんなに立派に聞こえる人間でも、社会的に評価される部分とだらしない部分を持ち合わせているのが普通だと考えれば、野口英世氏もその例に漏れていなかっただけとも言えるが、偉人伝とはあまりにもかけ離れた驚きの実際の人物像である。

 今の世の中にも学歴詐称や都合の悪い経歴を消したりする人は大勢いるわけで、そうやって都合よく創り上げられた「立派な像」に誤魔化されないように気をつけたいものである。


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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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