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2008年08月19日 オリンピックが経済に与える悪影響
加熱しているオリンピックであるが、その影でオリンピックが経済に与える影響が深刻なものになっているとの話を聞いた。
「オリンピック後」の経済の先行きが不透明であるという話は以前から言われていた話であるが、実は既にオリンピック最中の話として経済への悪影響が懸念されている。
今回のオリンピックを迎えることによって、特需が期待されていたが、結局は所得格差が埋まらずテレビの買い替えなどの需要には繋がっていない。
また北京の警備や規制の激しさ、さらに環境の悪さが伝えられている影響で外国人観光客の誘致に失敗しホテルの客室も埋まらず、また新たに開通した交通機関の利用率も期待ほどではないということだ。
 さらに最も深刻だといわれているのが、北京の大気汚染への影響を抑えるためにオリンピック期間中の化学工場、鉄鋼工場などの操業停止、更には自動車の乗り入れ規制などだ。
これらが北京経済を停滞させ、さらにはボランティアの大量動員や、出稼ぎ労働者の追い出しなどが労働人口の減少させ、今回のオリンピックが中国経済全体に重く影響を与えているということらしい。
 国家の面子で、無理矢理体裁を整えて順調に行なわれているように見えるオリンピックであるが、その不器用かつ強引なやり方ゆえ、オリンピックは成功したとしても払った犠牲は予想以上に大きいのかもしれない。



2008年08月19日 腹痛でローカル病院にて点滴5時間
一昨日、友人の田舎に行った時、食べた何かが悪かったのか、食堂で食べた夕飯が悪かったのか、はたまたスイカの食いすぎ、冷水の飲みすぎ、、、原因はいずれともつかなかったが、昨日は朝から絶不調だった。
市販薬を飲み、凌ごうとしたが結局治まりきらず、会社を上がった後、友人に付き添ってもらい病院に直行することにした。 海外保険などはとっくに切れていたので、金銭的なものを考えローカル病院に行くことにした。虹許路にある武警上海総隊医院である。
ここは去年もやはり腹痛の際訪れており、軍・警察の管理下にあるのでローカル病院のなかでも比較的安心できる病院な気がする。
 病院についたら受付で病状を簡単に説明した後、まず集銀台で初診料を払う。12元。そして診察室に行く。目の前で前の患者が医師と話しているすぐ後ろで待つ。プライヴァシーもへったくれも無い。自分の番が来て病状を説明し、診察台に横になり、聴診器と触診で診察を受けた。どうやら腸炎ということである。薬は必要かときかれたので、家に買い置きが無いと答えると、じゃあ薬も出してくれることになった。点滴もするかと問われたのでお願いすることにした。
こんなことを医者が患者にいちいち聞くかなぁと思うのだが、処置が一つ増えるたびにお金が絡んでしまうので、こっちの患者に対してはちゃんと選択権が与えられているようだ。


で、医師に処方箋をもらったら、また集銀台である。飲み薬と点滴の代金である。針代や容器代まできちっと計算されている。こちらの病院は先にお金を払わないといちいち受け付けてくれない。ちなみに180元ほどであった。
その領収書と処方箋をもって今度は薬の窓口へ行く。不機嫌そうな薬剤師の女性が黙々と仕事をしていた。飲み薬と点滴薬を雑然とまとめ渡された。さらにこれをもって点滴担当の窓口へ行く。点滴用の液の準備をしてもらうためだ。
席は何番だときかれたが、任せると答えると一番上の籠を取り出し、じゃあ19番ねということで輸液所(点滴所)へ行った。
 ベッドがいくつかと椅子が壁際にずらっと並ぶ。VIP用の個室もあるようだが、私は当然椅子席である。私の19番の席はカップルに占領されており、いちいちどいてもらうのも面倒なのでそばにあった22番の席に変更し、看護婦にもその旨告げた。患者も適当なら病院も適当なもんである。
 そして看護婦がやってきて間違いがないかどうか名前を確認し、左手の甲に針を刺し点滴を開始した。待合室ではオリンピックの卓球放送が流れていたが、こちらにあまり余裕も無くテレビはほとんど見なかった。
私が来たとき全部で20人くらいの患者がいたであろうか?病状の重そうな患者はいないようで比較的みな穏やかなであった。


 で、ここから延々5時間近くの耐久レースが始まった。小さいパックが二つ、大きい500mlのパックが一つ、これはブドウ糖のようである。小さいのはどうやら抗生物質が入った薬と思われる。
 点滴中もおなかがシクシクしたが、薬を飲もうにも付き添いの友人を帰してしまったので水を飲むことさえ不便であった。友人を帰す前に水くらい買っておいてもらうべきだったが、結局水なしで薬を飲み込んだ。
私がいる間、次々と患者が入れ替わったが、結局私ほど長くいた人はいないようで、私の後に来た患者も先に帰ってしまった。
 点滴が終わったのが12時ちょうど。ナースコールで看護婦を呼び点滴をはずしてもらい、解放となった。途中物凄い音の雷が鳴り、雨も降っていたらしいが、病院を出たときにはすっかり止んでいた。
 飲まず食わずの5時間だったので腹が減り、病院を出た直後にすぐそばのコンビニに立ち寄ったら賞味期限から一日以上立っていた冷麺が置いてあった。思わず買いそうになっていたので、危うく轍を踏み返すところであった。つうか病院のそばのコンビニなんだからもっと衛生管理しっかりしろぉ!といいたい。
 中国での食べ物には十分気をつけたい。



2008年08月17日 まだまだ中国の金メダルは少なすぎる
今回のオリンピックは中国の金メダルラッシュが続いてて圧倒されがちだが、改めて冷静に判断すると世界の人口比からすれば、中国は約1/4を占めるわけだから単純に計算すれば中国が金の1/4を独占しても良いようだが、現実的にはそうなっていないようだ。
ちょっといやらしくも、これを書いている現在で下記のように金メダル3個を以上獲得した国の人口100万人当りの金メダルの数を計算してみた。
人口数は国連の2007年の推計数を使用している
やはりというか中国は人口が多すぎてまだまだ最下位である。金メダルラッシュといっても国力からすれば、まだまだ努力不足といったところのようである。
 ただし日本も中国の2倍以上の数字とはなっているが、対象14カ国中11位と思ったより振るわない。お隣の韓国に2.5倍以上の差をつけられている。
 どうして?という細かい分析は学者さんにお任せするが、韓国に比べ、日本が高齢化社会が進んでいることと、向上心の熱さが負けてしまっているのは何となく肌で感じるのは正直なところである。
 今回のオリンピックで目覚めかけた眠れる獅子であるが、このデータの通り、まだまだその力を生かしきれていない今のうちに、日本も奮い立ちなおさないと、やはり中国に抜かされる日がやってきてしまうだろう。
加油日本!じゃなくてガンバレニッポン!


   国名    金メダル数  人口      国民100万人あたりの金メダル
1 スロバキア   3    5,390,000    0.556586271
2 オーストラリア 8    20,743,000    0.385672275
3 ルーマニア   4    21,438,000    0.186584569
4 イギリス    11    60,769,000    0.181013346
5 大韓民国    8    48,224,000    0.165892502
6 ドイツ     9    82,599,000    0.108960157
7 ウクライナ   5    46,205,000    0.108213397
8 イタリア    6    58,877,000    0.101907366
9 スペイン    3    44,279,000    0.067752208
10 フランス    4    61,647,000    0.064885558
11 日本      8    127,967,000    0.062516117
12 アメリカ合衆国 19    305,826,000    0.06212683
13 ロシア     7    142,499,000    0.049123152
14 中華人民共和国 35    1,328,630,000    0.026342925



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2008年08月17日 映画監督はしょせん映画監督
次々にいろんな事実が発覚している北京五輪の開会式だが
CG花火、口パクに今度は民族衣装を着せたやらせまで発覚してしまった。出ていたのは56の民族なんかではなく全て漢民族の子供だったようだ。
開会式の映像を見ていたときから、現在の中国が抱えている状況から言えばなんと白々しい演出だなぁとは感じていた。あまりにも白々過ぎてし、おそらくこれも実際は本当の民族の子供を使ってないのではないかと感じていたがやはりそうだったようである。
 どうも張芸媒監督は、オリンピックという舞台に映画の考え方をそのまま持ち込んでしまったようである。
映画の世界ではドキュメンタリー映画を除けば映像に映る世界や人物は全てフィクションであり、映像の内側にだけその人物があたかも存在しその物語が存在するような雰囲気を作れればそれで問題ない。しかし、オリンピックの演出はそれではいけない。オリンピックの開会式は世界を相手にした単なる個人や国家の理想の表現の場ではない。そこに偽りの表現があれば、事実を偽るという事実ががそのまま表現者の本質を示すものとして世界に伝わってしまう。
 

56の民族が平和的に結びついているようなイメージを作ることと、56の民族の子供達が実際にそこに参加するということでは映像的には同じように映っても、全く意味が違う。前者は単なる平和のイメージ映像であって事実として平和があるかあやふやである。後者は事実としての曲がりなりにも56の民族が協力してオリンピックに参加している事実になる。その当りの意味を理解せずに安直に漢民族の子供を使ってイメージだけを演出してしまった浅はかさに、彼が映画館監督としての発想から抜け切れていない甘さがある。張芸媒監督は映画の世界ではいい作品をたくさん作っているので、こんな言い方はしたくはないが、幾ら映画界で巨匠であったとしても映画監督はしょせん映画監督であるということだ。
 大監督であるだけに今回は残念な汚点だ。



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2008年08月16日 オリンピックは金メダル取り合戦?
オリンピックが開幕してから一週間が経った。戦前から予想通り、地元中国の勢いは凄まじく金メダル獲得枚数でも現在は独走状態だ。毎日のように金メダルを獲得した選手を絶賛した報道と、第何号はだれだれ選手、また国別メダル取得表を出して中国の獲得枚数をことさら強調したような中国という国の勢い優先した報道が続く。さらに明日は金メダルが何枚発生し、そのうち中国は何枚獲得できるかみたいな報道のしかたをする。まるでオリンピックが国対抗の金メダル取り合戦のような雰囲気で報道している。
 私はこの中国の報道姿勢には少々疑問を感じる。金メダルの価値は確かに素晴らしいが、オリンピックは国同士の金メダル取り合戦ではない。それぞれの競技でそれぞれの参加選手が頂点を目指すのであって、開催国の国の代表として恥じない姿勢で臨まなければならないとしても、最終的に彼らは競技者本能で戦っているのであって国のために選手は戦っているのではないと思う。
 だから例え金メダルが取れないにしても、代表として選ばれて、参加して競技を行なった中身にはそれなりの価値があるはずで、他人から批判される類のものではないはずだ。しかし中国では金メダルを逃した選手に対してネット上などでバッシングが起きているような状況が発生している。金メダルを取れなかった選手は国に恥をかかせた罪とでもいうべきなのか、軍法裁判的なノリで叩かれてしまっているらしい。


これは傍から見ていると気の毒な状況である。競技中継のあり方も含めて金メダル絶対主義というのはどうも受け入れがたい。これは弱小国のひがみなのだろうか?
 いや、アメリカの放送局とかのサイトを覗いてみたが、ここまで驚異的に自国選手をで埋め尽くすような演出は無かったようだ。報道の面でもまだまだ成長が足りない中国である。




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2008年08月15日 配送員の言い訳
 今日はいつも弁当を注文している業者に弁当を頼んだのだが、何故かいつもついてくるスープが今日はなかった。
 配送員の女の子に質問したところ、今日は金曜日だからスープはないと答えた。
へーそんなことをメニュー表に書いてあったかなぁ、と不可思議に思い、メニューのチラシを見たがそんなことは書いてなかった。
 金曜日だけスープをつけないなんてそんな変なサービスはありえないなぁと思いつつも、まあ理由があって今日はスープを作れなかったのだろうと考え、私としてもスープにこだわってこの業者を選んでいるわけではないので何も言わずその配送員を帰してあげた。

 今日は宮爆鶏丁弁当で、スープは無くとも美味しく食べ終わってそれなりに満足してゴミを捨てに行ったときである。

 見つけてしまった!こ、これは、、、。



 明らかに同じ業者の弁当を注文したと思われる弁当箱と一緒にスープのパックが捨ててあった。
 
や、やられた。今日はやっぱりスープあったじゃん。

 つまり今日はスープが無い日なんかではなかったのである。配達員は数を間違えたか、途中で落としたりなんかして私の分だけ配達できない事情が生じてしまったのだろう。
 どうにも困って、私の事務所では私一人しか注文していなかったので、私のところにだけ言い訳をすれば、ばれないと思ってそう言ったのだろう。
 それにしても金曜だけスープはないなんてよくわけの分からん言い訳を思いつくものだ。
 業者に電話しようとも思ったが、今回は面倒くさいので見逃してしまった。
 まあ私のような人がそんな言い訳を許してしまうから、彼女は言い訳けをしてしまうのだろう。うーん、それもよくないな。
 よし今日は見逃したがでも今度やったらゆるさないっ!覚えてやがれぃ!!(笑)



2008年08月15日 実は北京も上海もニュースよりは平穏な生活
日本のニュースをネットで見ているとテロだの厳重警備だの、中国に関して危なっかしい言葉ばかりが並び、日本にいる方から見れば相当脅威に映っているようで、8月に入って日本からの観光客が激減しているそうだ。北京のホテルも観光客に敬遠されたお陰で、オリンピック景気の目論見が外れて逆に苦しんでいるとのことである。そのくらいニュースなどの影響によって北京や上海へ近づくことは避けられているらしい。
 しかし実際生活している我々からしてみると、ここ数日、毎日スコールのように降る夕立のほうがビックニュースなくらいで、実はオリンピックに関連してニュース記事になっているような出来事は生活のほんの一部でしかない。
 新聞記者もブロガーも中国で驚いたことや、感じたことを強調して書くのが仕事というか使命のようなもんだから、ことさら一つのことを強調して書くが、生活のリズムから言えば、オリンピック期間の前と今で特別に生活が違うようなものではない。
まあ確かに地下鉄のコンビニ閉鎖とか、荷物のX検査とか影響が全くゼロとはいえないが、日常の生活で文化や生活習慣の違いに驚かされている我々にとっては、このオリンピックに関する出来事もその延長線上程度でしかなく特別驚くものではない気がする。
だからといって北京や上海に来る方にとって安全だと保障できるものではないが、少なくとも今のところ必要以上に警戒したり避けたりする必要がない「普通の中国生活」が続いているのが素直な感想である。


2008年08月14日 選考の問題か、育成の問題か
お家芸と呼ばれた柔道が北京オリンピックにおいて瀕死の危機に陥っている。
6階級が終わった時点で女子こそ金2、銅1というそこそこの成績を得ているが、男子に至っては内柴の金メダルただ一つという非常に厳しい状況に立たされている。今日も前大会で金メダルを獲得し今大会も活躍が期待された鈴木桂二選手が、一回戦での一本負けに引き続き、敗者復活戦でも一本負けを喫しメダルはおろか、一勝も上げられないまま二度とも破れ敗退してしまった。必ずしもメダルだけの問題ではないといえ、過去の実績からすると悪すぎる。

 今大会の代表選出に関しては、いろいろとその不透明さが指摘されている。4月に行なわれた代表選考会と銘打たれた全日本体重別選手権で、代表選考会であるはずなのに、優勝した選手が必ずしも選ばれていない。当然過去の実績は考慮されるべきだが、「選考会」といわれ参加したのに優勝しても代表に選ばれないというのは、選手からいうと納得がいかない面が残る。
 

「世界で勝てる人材」を代表に選んだと柔道連盟はいうが、果たしてそんな恣意的な選択をする権利があるのだろうか?オリンピックでの成績に柔道連盟が責任を背負っているのかもしれないが、それは選考段階の問題ではないような気がする。
 選考会で勝った人間ではなく負けた人間のほうが世界で通用するというなら、選考会の勝敗基準が世界の勝敗基準に一致していないことに他ならない。柔道連盟はその問題には気づいていないのではないか?
私も学生の頃柔道をやっていたが、あの頃とは勝負を決する部分のルールがまるで変わってしまい、残念ながら日本の柔道から、世界のスポーツJUDOに変化してしまった。
この競技を日本の国内だけ、精神性を重視した古来の育成をしていてもいつまでも向上しない。 世界の流れから立ち遅れた競技を国内で一生懸命育成しても、それが世界の流れと違うのなら通用しないのも当然である。今回男子は基本的に予選会で選んだ人間が出場しているが、その人間が軒並み世界に通用しなかった。逆に恣意的な選考をした女子のほうが成績を残しているのは、今の世界と日本のずれの結果に他ならないというべきであろう。
 我々外野はああだこうだいうだけで済むが、現実的に上を目指す人間にとっては、この「ずれ」が是正されない限り、己の努力の先に世界が見えてこない。柔道連盟はそろそろ英断をすべき時期にきていると思う。






2008年08月14日 敗因を審判のせいにするようでは永遠に勝てない
オリンピックサッカーの男子の日本代表が、予選グループで3連敗を喫し敗退した。まあこの結果自体は、事前のマスコミの過剰な期待報道を排すれば予想できなかった結果でもなくはない。
もちろん、勝利を期待し応援はしていたが実力の差は大きく、苦戦は最初から予想されており、残念だがなるべくしてなってしまったような面は否めない。だからこの結果自体にそれほど落胆するものがあるわけではない。
 但し、この結果を受けての選手のコメントに非常に落胆させるものがあった。
「PKでしか点を取られていないので審判に邪魔されたとしか言いようが無い」「実力は紙一重だったのに」こんなことを言っている選手がいた。
確かに試合の結果を左右した分岐点はそこにあったかもしれないが、特に偏ったレフリングがあったなら話は別だが、実力があればレフリングの微妙な差で試合を左右されることはほとんどない。
PKを招く様な状況を作ってしまったこと自体、チームの責任であり実力の差なのである。そこを理解せず、審判の名前を口に出すこと自体、己の実力不足を棚にあげた発言で、典型的な中国人の言い訳がましいコメントを聞くようで記事を読んでいて非常に不快なコメントであった。


 実力不足を素直に認め、明日から出直せば進歩もあるが、敗因を審判のせいにしているようでは永遠に勝てない。しかも海外へ進出して活躍を目指している将来有望であるはずの選手から出た発言として、日本サッカー界にとってはとっても悲しい発言だったように思う。




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2008年08月14日 上野雅恵選手連覇おめでとう 五輪に愛される人
 またまた連覇やってくれました上野雅恵選手が女子70kg級で五輪2連覇を達成しました。おめでとうございます。
 私も大会前から期待していた一人ではあるが、勝負は水物、終わって見なければ分からないのが勝負の世界であるので、実際優勝が決まるまではドキドキものだった。
 ただ、そうドキドキしながらも、最初からどこか安心感というか優勝を信じられるものが彼女にあったような気がしていた。それは前日の谷本選手や男子の内柴選手、更には水泳の北島選手も同じものを感じていた。
 実はこの金メダルを取った4人はいずれもアテネからの連覇という不思議な共通点がある。しかしながら、その後北京オリンピックを迎えるまでの4年間の経過が順調でなかったということも共通点として挙げることが出来ると思う。
 私は今中国にいるので今回の大会前の彼らをほとんど知らないが、4年前の彼らの競技は全部見ていた。あの時彼ら4人に感じていたのは真っ直ぐ自分を信じる強さである。彼らがこの4年間実際どう過ごしてきたのか分からないが、この4年間の成績だけを見ると、彼らは今回再び代表に選ばれるまでの間は、金メダリストという自分の肩書きと戦いもがき苦しみながら低迷しつつも、真っ直ぐこのオリンピック見つめて、この時を迎えたように思う。
 私は、あのときの彼らが、もし今回の五輪のチャンスを掴めたなら金メダルは信じられる、そういう印象が4年前の彼らにはあった。


 今回、谷本選手の試合時の放送で、解説の山口香さん言った言葉で印象に残っている言葉がある。
 オリンピックという場所は不思議な場所で、普段実力があって無敵であっても、オリンピックになると実力を出し切れない人がいるかと思えば、オリンピックという舞台で無類の実力を発揮する「オリンピックに愛される人」がいるようだと。
 まさにこの4人はそういう「オリンピックに愛される人」のような気がする。
そしてもう一人、塚田真希選手も五輪に愛されていると私は思っている。
 他の人の勝利を期待しないわけではないが、何故か彼女にそれを感じる。




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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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