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上海ワルツNEW


2009年04月09日 上海駅からも杭州行きの列車はある。
新幹線(CRH)と上海南駅の開業以後、杭州や金華など南方方面の上海の玄関として上海南駅がすっかり定着した感があり、逆に南駅に行かなければ、杭州行きの列車には乗れないと思いがちになるが、実は上海駅からも杭州方面に行く列車が結構ある。
 さすがに上海南駅に比べると本数は少ないが、新幹線(CRH)も数本走っており、時刻表上では全部で15本ほどの列車を見つけることが出来た。1~2時間に1本の割合である。
 実は今週末杭州に行こうかと計画し、杭州行きの切符を探したところ、この事実を発見した。
 どうやら南京方面からの折り返しの列車の存在と上海駅の付近の住民の利便性のためにこういう運用が存在するらしい。
 実は私が行動をともにする友人は、上海駅の近辺に住んでいるので待ち合わせて行動しようとするとどうしても上海駅付近での集合が便利であるのだが、杭州方面に行くには南駅まで行かなければならないと思い込んでいた。南駅まで行くとなると、地下鉄と乗換え時間を含めて1時間近く余分に掛かってしまう。

 もし上海駅を起点に出発できたならそれだけでかなりの時間を節約することが出来る。今回取り敢えず確保した列車が快速列車で、杭州までだと2時間半程度かかるのだが、もし南駅まで行って新幹線に乗ったとしても、南駅まで行く時間を考えたらトータルとして所要時間はあまり変わらない。
 しかも今回軟座(一等)を買ったにもかかわらず片道50元と、新幹線の軟座64元に乗った場合に比べて安く、しかも地下鉄に乗らないので全行程確実に座れるので楽々である。
 これは今回とても良い発見をした。
 今後は杭州方面に行く場合はまず、上海駅を起点にする列車から探してもらおうかと思っている。




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2009年04月08日 もう既に蚊に食われた
 昨日の夜、家で作業していたら妙に首元が痒くなった。最近体調不良が続いているので何か食べ物にでも当たって蕁麻疹でも出たかなと心配していたが、どうやら蚊に刺されたらしい。
 私の家は五階なのでほとんど虫とかの心配はないと思っていたのだが、早速今年の第一号のようである。家に備え付けのキンカンがもう活躍することとなった。
 私は以前から蚊に好かれる体質のようで、夏場は完全防備しないとなかなか寝付けないが、今の家に住み始めてからそれ程の被害にはあっていなかった。
 しかしニュースによると今年はどうやら多いらしいことがわかっている。
いま引越し先の判断基準にいろいろ思いを巡らせているが、蚊が少ない高層階というのは私にとって必須の条件かもしれない。





2009年04月08日 賃金格差の中で働くということ
日本人が中国で働く限りにおいては、一般の中国人スタッフは日本人の1/3とか1/4以下とかの賃金であるのが普通だ。もちろん一部の優秀なエリートたちは日本人をはるかに上回る給料をもらっているような場合もあるのだが、それはほんの一部の例外的存在でほとんどのスタッフは日本人からみると、未だにかなりの低水準の賃金である。
 その日本人賃金の水準も、日本の賃金水準から見れば決して高くはなく、むしろ現地採用などの場合は劣悪とも言えるほど低賃金であったりもするのだが、それでも中国人の一般の水準に比べればかなり高い水準にあることには変わりない。
 そんな賃金水準の違うスタッフと一緒に働く場合は、彼らより高い給料をもらっている身分として非常に気を使う。無論、中国人スタッフ達も日本人と賃金水準格差があることは百も承知だが、それぞれ人材の市場が違うため、それを口に出して叫んでみても差が埋まらないことも知っている。
 ただ、やはり自分たちの何倍も給料をもらっている日本人の働きぶりはよく観察している。我々日本人がいい加減な働き方や尊敬されない行動振りを見せれば、たちまち彼ら中国人スタッフの労働の士気にかかわってくる。「我々中国人のほうがたくさん働いているのに何故、あんな日本人スタッフの何分の一しか給料しかもらえないんだ」と。そして「こんな会社で頑張るのは馬鹿らしい」と繋がってくる。


 そう思われないためにもやはり、給料に見合った働きと結果を出す努力が必要になる。もちろん何倍もの給料だからといって何倍もの時間を働くわけにはいかないから、やはり仕事の「質」で彼らを納得させる働き振りを見せなければならない。
 中国人達に課している罰金などのルールを日本人が自ら破るような行動も厳禁だ。
日本社会にいれば当たり前に守るべきルールも、中国にいると周囲の雰囲気に流されてついついルーズになりやすいが、そんな面を中国人スタッフたちはよく見ている。
 とにかくこのような賃金格差の中で働くということは、常にその立場を意識した振る舞いを見せないとたちまちスタッフに干されてしまうので日々そんな緊張感の中で働く覚悟が必要である。
 最近、そこを忘れて当たり前のように日本的な感覚を持ち込んで働いている日本人が多くなってきているような状況を非常に危惧している。
 実際に日本人全体が干されてしまわないか心配している。


2009年04月07日 売り上げ4倍化計画
ここんところある部門の売り上げ回復にずっとテコ入れをしている。
元々それなりの売り上げがあった部門なのだが、金融危機の始まるずっと前の昨年から売り上げが低迷しており、どうにもテコ入れが必要になった。
そこで大胆にも売り上げ4倍化という目標を立てた。
今年の1月の実績の4倍の数字を、出来れば今年の前半のうちに達成したいと思い始動している。
まあ4倍といっても売り上げが良かった時期に比べれば、今が半分であるので実質2倍化計画であるのだが、掛け声は大きいほうがいいし、上司への実績PRにもこの数字は大きいほうがいい。
 さて売り上げ増加のために何が効果あるかということを今までずっと試行錯誤をしてきた結果、ある結論が見え始めてきた。
直接自分の会社の内容を説明するのもアレなので、携帯の販売店に例えて話をしようかと思う。
 最初の頃は、まずお店の集客を増やさねばと考え、お店の宣伝のチラシを配ったり、看板を立てたりとお店の宣伝に力を入れていたのだが若干の客足の伸びは見られたものの、売り上げ増にはほとんど繋がらなかった。客足が増えているのに何故売り上げに繋がらないか?実は店内の商品販売方法に問題があった。


 改めて店内の状況を見てみると、各機種がメーカー別にただ雑然と並べられて値段がついているだけで、申し訳程度に商品の説明がしてある程度なので、どの商品がどんな機能を持っていて、自分に適した機種はどれなのかを判断する材料が全くなかったのである。雑誌の知識を持っているような人にとってはこれでも良いが、そういう情報を持っていない人にとっては、何を基準に買っていいのか全く分からない状況だったのである。
 慌ててこれではいけないと思い、一つ一つの商品に丁寧な説明を加え始めた。
 すると確かに反応があった。売り上げが増え始めたのである。全機種の説明を一つ一つすることによって、お客様が判断しやすくなったのである。
ただしかし、これだけではまだ問題があった。説明が丁寧なのは良いのだがお客様が一つ一つ商品を確かめないといけないし、ものすごい種類の機種があり、それを一つ一つお客様に確かめさせるのは難儀な作業であったのである。
 そこでもう一つ工夫を考えた。今まで雑然と並べて売っていたものを、各機種の機能・性能の相対的関係が分かりやすいような表示をしたのである。
これによって、お客様が必要な機種にすばやく辿りつけるようになった。


 すると急に売り上げが伸び始めた。販売担当者が急激な変化に悲鳴を上げるくらいに忙しくなり始めた。3月になって、1月比の1.5倍位の売り上げ件数になってる。
 実は、まだ最初に実施した商品の丁寧な説明を加える作業が商品全体の40%程度にしか作業が追いついていない。にもかかわらずこんなに伸びが現れ始めた。
 更に驚くことには実は入店者数自体は全く増えていないのである。にもかかわらず売り上げが伸びている。つまり売り上げが伸びた理由は購入成約率が高まったことに他ならない。
 今後、全商品へのこの説明添加作業を進展させることによって更なる売り上げ増が期待でき、4倍化も夢の数字ではなく完全に射程距離ではないかと考えている。
もちろん、入店者数自体も増やしたいのだが、そこは取り敢えず口コミの力に期待したく、まずは成約率のアップでどこまで数字を伸ばせるかに力を注いでみようと考えている。
 もし売り上げが4倍になったら給料も4倍?というのは難しいかも知れないが、まあそれなりの結果もついてくるだろうし(きっと?)、そうなったら胸をはって次の人生のステップを踏む決心が出来るんじゃないかと思って、人生をかけるつもりでこの無謀な目標に向かって頑張ってみようと考えている。




2009年04月05日 CD・MD文化のない中国
 上海の電気屋でオーディオコーナーの商品構成は、日本のそれとはちょいと違う。何が大きく違うというと、CDプレーヤやMDプレーヤを搭載した機種が皆無に近いということだ。全くないというわけではないが、日本ではコ○マ電気やヤ○ダ電気に行けばずらっと並べられているであろうこれらの商品がほとんどない。
 CDラジカセとポータブルCDプレーヤが1台ずつあればいいほうで、置いていない店も少なくない。MDプレーヤにいたっては上海に来てから電気屋で売られているところを見た記憶もない。MDの生ディスクいえ然りだ。
 その代わりDVDプレーヤの商品数は多い。確かにDVDプレーヤがあれば、CDも再生できる場合がほとんどなので合理的といえば合理的なのだが、やはりオーディオ好きから言わせるとDVDとの混在再生は邪道で、音楽だけを素直に聞きたいというのが本音である。
 実は上海に来た頃、電気屋を回ってもCDの専用プレーヤを見つけられず、自分の認識が時代に置いていかれているのではないかと焦った記憶がある。既にCDなんか持っている人間は時代遅れなんじゃないかと。。。
 この焦りが誤解だと分かるまでに実は半年以上掛かった。日本に一時帰国したとき、恐る恐るアキバのヨ○バシカメラを覗きに行ったのである。
 なんてことはない、私の渡航前と同じ風景がそこにはあり、いまだにCDラジカセやCDMDコンポは主力商品の一つとして売られていた。

 つまり決してCDやMDの文化が廃れたのではなかった。ここでようやく謎が解けた。実は現在の中国の音楽文化が特殊であり、歴史的に大衆音楽ツールとしてCDやMDの音楽文化が育っていなかったのである。
 彼らはCDやMDなどの時代を経ず、いきなりMP3などのデジタルオーディオプレーヤをツールとして大衆音楽文化がスターとしたのである。
そのためCDやMDなどの過去のライブラリーがほとんど存在せず、今の時代に新たにそのプレーヤを販売する必然性がないのが中国の音楽文化事情なのである。
 確かに歴史を振り返ってみれば CDプレーヤの第一号機が発売されたのが1982年で、その後CDは売り上げを急速に伸ばし、1986年にLPの売り上げを抜き世界の音楽文化の主役に躍り出るが、その頃の中国はまだ改革開放が始まったばかりで、とても大衆にCDプレーヤーのような高価な買い物が出来るわけもない時代である。
 その後SONYが1992年にMDプレーヤを発売するが、この時点でもまだ中国は一時滞っていた改革開放を再開させた程度の時代で、例えば上海の浦東の開発は1990年に始まったばかりである。とてもMDプレーヤーが普及するような時代ではない。そしてようやく2001年に中国がWTOに加盟した頃になって初めて中国でも大衆音楽文化が普及し始めたと思われる。HDDやフラッシュメモリを利用したデジタルオーディオプレーヤは1998年頃から発売が始まっており、この手の商品の象徴とされるi-podは中国のWTO加盟と同じ年2001年の発売開始である。

 彼らが音楽を聴き始めたとき、もう音楽はレコード屋行ってディスクを買う時代ではなくなっていた。インターネットで好き勝手に音楽をダウンロードしてプレーヤーに保存して、それを持ち歩いて音楽を聞く時代になっていた。SONYがウォークマンという超小型のカセットプレーヤを発売したときに革命的な音楽スタイルとされたが、中国人の彼らにとってはそれがスタートであり、当たり前のスタイルである。逆に家でステレオの前でじっくり音楽を聴くという習慣は粗悪な住宅事情とあいまってほとんど少数だといってよい。
 そんな感じなので音楽は彼らにとって一過性のものでしかなく、ライブラリをストックする楽しみというものが存在しないように思える。つまりデジタルオーディオは確かに便利なのだが、音楽一つ一つの存在が軽すぎるように思えるのである。
 CDやMDなどの実体物があるということはそれだけ物理的にも生活の中に空間を占めるわけで、保存するという行為がそれ自体生活の中に意味を持つのだが、保存してもしなくてもしても余り生活に影響しないということであれば、音楽を大事にするという意識が育たないのではないかと危惧してしまう。
 私が音楽好きであるが故の考えすぎであるかもしれないが中国に来てそんなことを感じている。


2009年04月04日 部屋探しの鉄則
 もしかすると、会社のオフィスが引越しをするかもしれないというので、なるべく通勤時間を短くしたい私は、先週会社の移転候補地の周辺の住宅環境の下見をしてきた。 
 まだ会社の移転自体が決まってないので、今回は不動産屋の門をたたくことはせず下見に専念したのだが、過去の友人の部屋探しを手伝った時に得た教訓から、ある一つの鉄則を思い出した。
 個々の部屋のチェックポイント云々は部屋の水準が違えば全て違ってくるのだが、もしローカルの不動産屋さんを相手にするのであれば、共通に言える忘れてはならない鉄則である。

 それは、必ず提示家賃の低い部屋から見るということ。

何故なら、仲介の不動産屋さんは仲介手数料にしか興味が無く、アフタフォローなどほとんど一切興味がないからだ。
 つまりなるべく高い家賃の物件を紹介したほうが、彼らの利益が増えるので、どんどん高い家賃の物件を薦めてくる。


 もちろんこちらだって予算があるので、なるべく家賃は安く抑えたくそんな誘惑には一一乗ってもいられないのだが、敵の不動産屋もそこは商売なので駆け引き上手である。
 もしこちらが5000元の予算を提示すると、相手は間違いなく6000元程度の部屋を紹介してくる。もちろん予算を盾に強行に断れば、相手もそれ以上の無理強いをしてこないが、万が一部屋を見てから考えたいというような態度を示せば、こちらの予算キャパが6000元でもOKであることを知らせてしまうことになる。
 するとどんどんその6000元程度の部屋を紹介してくる。最初に言った5000元という数字などどこかに飛んでしまうのである。
従って不動産屋に予算を示すときは予め予定の予算枠より一ランク落として不動産屋に告げるほうが話はスムーズに進む。
 そしていよいよその実際に部屋を見せてもらうときは、必ず家賃の低い順に見せてもらうのが大鉄則だ。そうしないと万が一高い部屋で取り敢えず納得したときに、それより家賃の低い部屋を紹介してもらえなくなる可能性があるからだ。
 どうしても見たいと言っても「あの部屋はもうない。もう契約が決まった」と嘘をつかれてしまう。こうなるともうお手上げである。不動産屋は「この部屋と値段に満足したのであればこの部屋で契約しなさい、あなたのために私は時間を使ったのですよ」といわんばかりである。

 もちろん、そんなものはほとんど方便であるに決まってるのだが情報は敵が持っているのでこちらはそれ以上のことは言えない。あとはその不動産屋と決裂する勇気があるかどうかに掛かってくる。
 従って、部屋を見せてもらうときは必ず安い部屋から順番に見せてもらうようにする。納得する部屋を見つけたらなるべく迷わずにその部屋に決めてしまうのが鉄則である。もしその部屋をキープして、もっと高い部屋を見たいと思った場合でも安い順に見ていけば少なくともその部屋の情報は分かっているわけであるから、後であの部屋はもうないといわれたら「じゃあ契約しない」と言いきる勇気が持ちやすい。もしそれが言えれば、次の日にでももう一度同じ不動産屋を訪ねればその納得していた物件を再紹介してくれる可能性は高い。
 このように、安い家賃の部屋から見るのが部屋探しの鉄則なのだが、そこは敵も心得ていて、ほぼ必ず高い部屋から見て回ろうと誘導してくる。
 そうならないよう予め安い部屋から回りたいと不動産屋に強く言う必要がある。なんだかんだ理由をつけて高い部屋から回ろうとするかもしれないがそんな不動産屋は要注意である。

 とにかく中国の不動産屋は、日本の不動産のように手間を惜しまない態度では接してくれないので、複数の選択肢の中から選ぶといった余裕を与えてくれない。その部屋で契約するかしないか即答を求められる。日系の不動産会社のように高い仲介料ではない分、薄利多売なので、契約するかしないか分からない相手に時間を浪費する余裕などないのである。ちなみに中国の不動産紹介料は法律で決まっていて家賃の35%を借主と家主から各々取る。日本の家賃1~2ヶ月分という相場に比べると確かに大幅に安い
 従ってどうしても迷う場合は、部屋が決まってもいないのに手付けを求められる場合もある。不動産会社の手数料確約念書といったもであろうか?それを払わないと今後部屋捜しをお手伝いできませんというようなことになる。
 まあ上海にある日系の不動産は、こういうことはなく日本と同じように納得するまで部屋探しに付き合ってくれる場合が多いが、その分紹介手数料が高く日本並みである。(本当は法律違反であるが。)
 どっちが良いとも言えない部分だが、予算を抑えたければやはりローカルの不動産屋に頼らないわけには行かず、とにかくお金の面で甘さを見せず、迷いを見せず即断即決をすることが上海の部屋探し、いやビジネスの基本であり鉄則だといえる。
 


2009年04月04日 日本留学の経験のある中国人経営者と無い経営者
 最近気がついたのだが、同じ日本語を話せる中国人でも、長く日本にいたことのある経営者と、日本に行ったことがなかったり、足早にしか滞在したことのない経営者では日本人との付き合い方に差があるような気がする。
 日本に長く滞在したことがない人の場合、例えば夜の会合などに参加して一度名刺交換して営業の話が終わってしまうと、それ以降の継続的な付き合いをしようとしない。あくまでもビジネスライクでドライな付き合い方をしようとする。
 しかし、日本に長く行ったことがある人は、日本的付き合い方を言葉とともに取得したようで、同じビジネス目的に参加する夜の会合でも、まず人間関係を構築しようと、長く同じ回に参加を続ける。そうやって人間関係を構築し、信頼してもらった上であれば仕事の依頼を受けることもスムーズであることを心得ているのである。
 そこが、日本社会で生活したことのない中国人には理解できないようである。自社の製品の性能さえ良ければ継続的に利用してもらえると考えているようだが、日本人は常に「万が一」のことを考えており、仕事を依頼する上で万が一のときどうなるかを非常に気にする。そこに人間関係が構築できているかが非常に重要になってくる。

 人間関係ができていれば万が一のときでも相手は逃げずに尻を拭いてくれる。それが信じられるからこそ仕事を依頼できる。日本にいるときは気がつかなかったこんな当たり前の日本人のビジネス思考だが、中国に来てみるとそのあたりの違いがよく分かる。
 大事な仕事を、中国人経営者と話をする場合には「日本語ができる」「誠実な人である」かどうかだけでなく、日本に留学したことのある人であるかをまず尋ねてみるのもいいことかもしれない。



2009年04月01日 中国人は人の価値をよく見誤る
 日本人と中国人のビジネス手法の違いを語る上でよく言われるのが、新しい事業を起こそうと考えたときに日本人はまずパートナーを探すが、中国人はまず良いオフィスを探すということである。
オフィス=形から入るのが中国人なのである。
上海における日本料理店などの経営を見ていてもそれは如実に現れ、立派な店舗と、日本語の出来る従業員と日本料理を作れる料理人がいれば、それで商売がうまくいくと思っている節がある。
それでうまくいかなければ場所かシステムか商品が悪いとなる。
 彼らはそこに人という定量的に数字に置き換えられない要素が介在することが分かっていない。
 実は先月知り合いのホテルのゼネラルマネージャーがある中国系のホテルから契約を打ち切られてしまった。彼に能力がなかったわけではない。むしろその逆で彼がいなかったら、そのホテルはいつまでもオープンしなかったであろう程に準備の停滞していたホテルで、そんなホテルを彼は彼の力で何とかオープンに漕ぎつけた。
 そのくらい高い能力の持ち主である。しかもその間、この人の流動の激しい中国で、辞める従業員がほぼ皆無だったというから彼の統率力の高さが伺える。
 にもかかわらず、開業にこぎつけた途端に、もう形は出来上がったからあなたは要らないよということでお払い箱になってしまった。


 ここに中国人のビジネスの継続性に対する甘さがあるように思う。ホテルという形は出来上がっても、結局それを運営していくのはやっぱり人である。大きな会社になればなるほど、システムや形が一度セットされれば会社が動いていくように思える。
しかし一度形を作り上げたものでも、それをきちんとまわしていく人がいなければ崩れていってしまうのが人の社会の常である。そこで働く人間次第でよくも悪くもなる。
 にもかかわらず、中国人達の中にはそこがわからず、目先の利益のためにを人を切ってしまい商売に失敗するケースはあとを絶たない。
 営業成績の棒グラフを意識しすぎるあまりに、一番重要なコアの部分に手をつけてしまって結局は全部が壊れてしまうのである。
 残念ながら、未だによく人の価値を見誤るのが今の中国のようである。




2009年04月01日 ネットで聴ける「クラシックFM」
 以前にも何度か書いたが、中国でクラシック音楽を聞こうと思うとなかなか苦労する。帰国のたびにPCのハードディスクに取り込んだりCDを数枚ずつ持ち込んだりしたりしているが、なかなか満足する量はそろわない。
しかも、それらの持ち込むCDに関しては、どうしてもじっくり聴きたい交響曲などの大曲系を優先したいので、どうしても仕事をしながらBGM的に気軽に聞けるタイプのライトなタイプの曲が不足する。
 そこで最近重宝しているのがネットで聴くネットのストリーミング放送の「クラシックFM」だ。この放送局はポピュラーな名曲を5分とか10分の単位で次々と24時間ノンストップで流し続けてくれる。
 日経ビジネスオンラインの記事によると、このクラシックFMは1992年にイギリスで誕生し、たちまち大ブレイクし、今では全英で620万人のリスナーがいるとのことだ。ずっとかけっぱなしのタクシーの運転手もいるらしい。
 この放送の魅力は、やはり24時間ノンストップの気楽さと選曲の軽さであろうか?聞きなれた名曲が次々に飛び出してくる。最近でこそ似たようなコンセプトの放送局が増えてきたが、結局この「クラシックFM」が一番聞きやすい気がするし、長時間聞いてもなかなか飽きることはない。定期的に入る繋ぎの曲?も聞きなれると結構クセになる。夜中に一人で作業するときはこういった音楽のリズムが精神的にリズムを与えてくれ、長時間の作業をラクにしてくれる。

 こういった音楽の力はいうまでないが、それを世界の果てから届けてくれるネットというのは便利だなぁと改めて感じる今日この頃である。
私はI- TUNEでしか聞いたことがないが、恐らく他のプレーヤーソフトでも聞けると思うので皆さんも探してして欲しいと思う。




プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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