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2009年04月08日 賃金格差の中で働くということ
日本人が中国で働く限りにおいては、一般の中国人スタッフは日本人の1/3とか1/4以下とかの賃金であるのが普通だ。もちろん一部の優秀なエリートたちは日本人をはるかに上回る給料をもらっているような場合もあるのだが、それはほんの一部の例外的存在でほとんどのスタッフは日本人からみると、未だにかなりの低水準の賃金である。
 その日本人賃金の水準も、日本の賃金水準から見れば決して高くはなく、むしろ現地採用などの場合は劣悪とも言えるほど低賃金であったりもするのだが、それでも中国人の一般の水準に比べればかなり高い水準にあることには変わりない。
 そんな賃金水準の違うスタッフと一緒に働く場合は、彼らより高い給料をもらっている身分として非常に気を使う。無論、中国人スタッフ達も日本人と賃金水準格差があることは百も承知だが、それぞれ人材の市場が違うため、それを口に出して叫んでみても差が埋まらないことも知っている。
 ただ、やはり自分たちの何倍も給料をもらっている日本人の働きぶりはよく観察している。我々日本人がいい加減な働き方や尊敬されない行動振りを見せれば、たちまち彼ら中国人スタッフの労働の士気にかかわってくる。「我々中国人のほうがたくさん働いているのに何故、あんな日本人スタッフの何分の一しか給料しかもらえないんだ」と。そして「こんな会社で頑張るのは馬鹿らしい」と繋がってくる。


 そう思われないためにもやはり、給料に見合った働きと結果を出す努力が必要になる。もちろん何倍もの給料だからといって何倍もの時間を働くわけにはいかないから、やはり仕事の「質」で彼らを納得させる働き振りを見せなければならない。
 中国人達に課している罰金などのルールを日本人が自ら破るような行動も厳禁だ。
日本社会にいれば当たり前に守るべきルールも、中国にいると周囲の雰囲気に流されてついついルーズになりやすいが、そんな面を中国人スタッフたちはよく見ている。
 とにかくこのような賃金格差の中で働くということは、常にその立場を意識した振る舞いを見せないとたちまちスタッフに干されてしまうので日々そんな緊張感の中で働く覚悟が必要である。
 最近、そこを忘れて当たり前のように日本的な感覚を持ち込んで働いている日本人が多くなってきているような状況を非常に危惧している。
 実際に日本人全体が干されてしまわないか心配している。






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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で営業職に日々悪戦苦闘中。


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