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2009年07月31日 中国人にとっての静岡県の魅力
 昨晩、静岡県人会があり招かれて参加してきた。実はなんと地元のテレビ局が取材に来ていた。彼らはここ数日上海の観光地を取材していたのだという。
 一見すると通常の旅レポート番組のようだが、世間の状況を考えれば、低迷している静岡-上海間の航空路線のテコ入れのための番組制作に他ならないことは明白だ。
 先月6月4日に開港した富士山静岡空港だが、すでに国際線の低迷が報道されている。特に週4便が運行されるはずだった静岡-上海間は予約率の低さから運行キャンセルが相次ぎ搭乗率も40%に留まっている。このような状況が続けば、この路線を運航している中国東方航空は見切りの早い中国人の会社だけに、あっという間に減便の判断が出かねない。
 そんな状況を危惧した県やその他の機関から要請のあっての今回の取材であろう。
県人会参加者も、上海の通常の県人会の会合の通例を上回る120人もの参加者がいた。私も含め必ずしも純粋な静岡県民だけではないにしろ、上海にこれだけの静岡関係者がおり、静岡と上海の思いのほか強い結びつきに驚かされる。まあ一見すると一航空路線が開設される状況もわからなくないようには見える。されど、逆に言うとたった120人なのである。

 もしこの参加者全員が飛行機に乗ったとしても、B737クラスの小型機がようやくいっぱいになる程度で、当然のことながら毎便にこの全員が乗るわけではない。ほとんどが、1年に1往復か2往復。多くても月に2回程度が限度でそんなに年中行き来するわけはない。もちろん今回上海の全静岡関係者が集まったわけではないが、日本の人口比から考えるとこの何十倍もの関係者がいるとは考えにくい。故に上海滞在の日本人だけでは到底航空需要を満たせず、当然のことながら、観光客へのアプローチが重要になる。
 テレビ取材のほうは、当然ながら日本人に伝える上海の魅力を取材に来たようだが、静岡県からは静岡の観光PR関係の機関の人たちが来ていて中国人に対して静岡の魅力をPRし観光客を誘致しようと必死のようであった。

 そこで、中国人にPRできる静岡の魅力は何であろうと考えてみた。(ようやく本題だ。)
 県の方々は「富士山」と「伊豆の踊り子」という二つのアイテムをTOPに据えて県の魅力をPRするつもりのようだが、私の見方は少々違う。

 富士山はともかく、「伊豆の踊り子」は少々中国人には理解しがたい素材のように思える。総じて日本の「踊り」や「舞」の文化は生活文化から生まれており、「舞」や「踊り」の形の意味する所は、日本の生活文化の中にいなければ理解しがたい部分が多い。確かに彼女たちの衣装の派手さや豪華さは分かりやすい面はあるが、逆にいうとそれ以上のものが外国人に伝わるとは考えにくい。故にわざわざそれだけを見に来るだけの魅力になるかどうかは疑問なのである。

 では踊りが駄目なら何が静岡として中国人にPRできるか?

 それはずばり「食」だと思う。中国人全体を相手にするか、上海人をターゲットにするかで、その中身は多少違ってくるが、今回上海路線のテコ入れということで言うならば、上海人の胃袋を狙うことが重要である。
 そして彼らの口が好む静岡の名産といえば、私は焼津のマグロと浜名湖の鰻であるように思える。最近の上海の健康ブームで刺身を食べる上海人が急増し、上海人相手にマグロを提供している某日本料理店が成功し、上海で何店舗も出店しているという現実がある。また「鰻」は従来から上海人の食文化の中に存在し、日本で出されたとしても全く抵抗が無く、おいしい鰻であれば飛びつくはずである。さらにお茶も、香りと味が良いものであるなら魅力として惹きつける要因になろう。

 こうやって整理してみると、外国人用として新たに無理やり切り出した日本の魅力より、日本人が普段から静岡の魅力として観光に訪れている要素を、素直に表に出したほうが魅力として受け入れてもらいやすい気がする。この理屈で言えば温泉も然りである。
 先の「伊豆の踊り子」の例を考えると、確かに伊豆や静岡の象徴的な存在の一つであるが、彼女たちの存在は温泉地における余興としての副産物であって、我々が観光客として温泉に入りに伊豆へ行くことはあっても、少なくとも現代では「伊豆の踊り子」を見に伊豆へ行くことはないのでないか?
 そう考えると、月並みながら、静岡の魅力というのは「富士山」「食」「温泉」であるように思う。勝手な私見であるが、いかがであろうか?
 上海に住み、中国人の嗜好を理解しはじめた者の意見として是非ご参考にしていただけたら幸いに思う。




2009年07月30日 二度目の依頼の無かった仕事
振り返ってみると、昨年は引き合いがあって今年は音沙汰が無かった仕事がいくつかある。先方の都合でその仕事自体がなくなっている場合もあるが、よくよく調べてみると他の業者と取引しているような形跡を見つけてしまったことがある。

 つまり、前回の仕事以降、自分の会社の仕事がお客に満足してもらえず、何らかの形で見限られたような格好になっている。
 まあこういうことが分かると悔しい限りだが、実は見限られた理由に心当たりが無いわけではない。
 一つは締め切り期限などの問題で、ギリギリで押し込んだり、遅れたりした仕事は二度目が回ってきていない。
 もう一つは、客先の要求をこなすのに手間がかかって何度もやり取りしたような仕事も二度目の依頼が回ってきてない。
 どちらも信用や会社としての能力が見限られた形になっており、そういう面では非常に悔しい。

 昔読んだ本で、指揮者の小澤征爾氏が修行時代にあるオーケストラへ客演した際にマネージャーに「一発で成功させろ、二度目の依頼がなかったら失敗だと思え」といわれたらしい。確かにその通りである。
 普通の仕事の場合でも、二回目の依頼がこなかったら仕事は失敗したと考えるのが正しい。その失敗の理由が一時的な仕方ない理由である場合もあるが、ビジネスの上で「今度こそうまくやる」は通じない。その理由だって回避できる方法はあったはずである。
 一つの失敗は全ての失敗に通じると心得て今後仕事に臨みたい。



2009年07月28日 副鼻腔炎はでんぐり返しで治す
長く引っ張っている副鼻腔炎を真剣に治すことにした。
とにかく鼻が臭くてたまらない。
おそらく周りの人間にも結構迷惑をかけていることであろう。

さて副鼻腔炎は手術か薬で治すほか無いといわれているが、手術しても時間がかかる根気の必要な治療である。
手術をするかは医者と相談しつつよーく考えるとして、とりあえず市販の点鼻薬と飲み薬でがんばってみることにした。
普通の風邪と違って2~3日で直るわけではないので、長期の服用が必要だ。
で飲み薬はまあ、普通に飲めばいいのだが点鼻薬の方はちょっと厄介である。


 実は鼻の穴の奥のほうに患部があるため、普通の姿勢で点鼻薬をさしても届かない。故に薬を差す姿勢に一工夫必要になる。
つまりどうするかというと四つんばいになり、頭を床につけておへそを見る姿勢をとって、鼻に薬を差す。
 傍からみるとでんぐり返しを途中で止めたような姿勢だ。でもこうしないと薬が喉に回ってしまい、患部に届かない。故に毎回この姿勢が必要になる。
 部屋で実施する分にはベッドの上で行えばいいが、会社ではとてもこの姿勢はとれない。結局は今は家と会社が非常に近いので、この点鼻のために毎回家に戻っているが、非常にわずらわしい。でもこうするほかない。
毎日朝昼晩のほぼ決まった時間にベッドの上でのでんぐり返しの姿勢をとるようになった、
 もし窓の外から私を観察している人がいたらイスラム教の信者が毎回礼拝を行っているように思うかも知れない。(笑)


 これらの努力のおかげで鼻づまりはかなり解消し、おかげで寝ているときの呼吸はだいぶ楽になったような気がする。
しかし、まだ嗅覚が戻らない。美味しい食べ物の匂いが分からない。
臭い匂いはまだまだ付きまといこれらは鼻が治っていないことを示している。

完全に嗅覚を取り戻すための根競べ、つまりでんぐり返しはまだまだ続く。



2009年07月27日 計算機をやめてExcelを
日本では散々当たり前のように使いこなしていたExcelだが、上海に来てから使う機会がめっきり減った。
確かに日本の会社での業務は800人からの社員のデータを扱うような仕事をしていたので何千件というデータを日々非定型に処理するのにExcelの利用は必須だった。
しかし、上海に来て以降、仕事が変わったこともあるが、社内でExcelを共有することがなくなったのも私自身がExcelを使わなくなった一つの要因ではある。
いや正確に言うと皆使ってはいるのだが、作表するだけのワープロとしてExcelを使っているのだ。図表は作るが定型的な業務を省力化するための計算ツールとしてはあまり使われていない。縦横合計の計算くらいは埋め込んでいるようだが、それ以上の式を埋め込んでいる人はほとんどいないのである。
 で肝心な計算はどうしているのかというと電卓を叩いて計算しているといった有様である。これはとても勿体ないことである。
 なぜ彼らはExcelもっと活用できないのだろうと不思議になった。
 Excelはご存知の通り、かなり複雑な条件式や計算式を組み込みつつ、簡易データベースとしても利用できる非常に汎用性の高いソフトである。一アプリケーションという位置付けに留まらず、現在のパソコンを使った業務の必須ソフトといっても過言ではない。


 確かにExcelの計算式は慣れない人にとっては一見複雑そうに見えるかも知れないが、少なくとも電卓を叩いて計算できるような内容なら、何の苦もなく対応でき、それほど複雑な計算式にはならない。そしてひとつの雛形を作ってしまえば毎月、毎週、毎日、毎案件ごとに使用でき、繰り返し作業というものを省力できるのだ。
 そういった繰り返し作業は日々の業務の中で非常に無駄な部分であり、できる限り省力化するのが業務改善である。最初の取っ掛かりは面倒くさいかもしれないが、一度作ってしまえば後々楽ができる。それがパソコンを使った業務の最大の利点である。
 しかしながらまだ中々浸透しないのが現状である。彼らを見ていると、最初の面倒くささの壁がどうやらまだ高いらしい。しかも分からないことに対する拒否反応がものすごく高い。
 また、定型化して合理化するという発想がまだ足りない。
 故に私の周囲にExcelの便利な使い方を教えるのに日々苦心している。もちろん中国語で、、、Excelの中国語メニューがまだ全部理解できず日々苦戦中ではあるが、これも最初の取っ掛かりであるゆえ仕方ない。
 今後計算機を使わせないようにするためにも日々格闘が続く。



2009年07月26日 仕事の採算性
最近ある部門での仕事で非常に利益の低い仕事があった。ほぼ一人の日本人スタッフがつきっきりで約3ヶ月対応したのだが、そのスタッフの一か月分の給料に足らない程度の利益しか上がっていなかったのである。
その担当スタッフに、目論見と大幅に狂ったのか?という質問したら、最初から利益目標など存在していないという答えが返ってきたから驚いた。
 つまり平たく言うとそのスタッフは、いくら儲かるか分からないまま仕事をしていたのである。これには飽きれた。どんな小さな仕事でも常に採算性というものが付きまとい、採算が取れるように計画を立ててはじめるのが仕事である。
どんなに甘甘の見通しの採算計画であろうとも、一応うまくいったら儲けが出る予定でスタートさせるのが仕事である。もちろんこれは商品一個一個の利益の問題ではない。商品一個売って、一つ一つに利益が乗るのは当たり前の大前提で、書くのもばかばかしいことである。利益計画とはその仕事のトータルの儲けを考えるということである。つまり例えば月間100万円の利益を出すために、1個100円の利益の商品をどうやって1万個売るかを考え、3000個しか売れなかったら採算割れなのだから、最低限でもそこを守るにはどうしたらよいかと考えるのが仕事である。
 もし最初から3000個も売れそうになかったのならその仕事には手を出さず、もっと利益率の良いほかの仕事を探すのが経営判断であり、仕事の判断である。


 それを利益計画も何も立てないまま仕事を始めたのでは、儲からないのは当たり前である。
 結局、今回の場合そのスタッフの2か月分の給料が赤字として計算される。もちろん実際にはそのスタッフは別の仕事もやっていたから単純な赤字として計上するわけではないが、そのスタッフの仕事がまったく利益になっていないのは明らかで、極端な話を言えばその仕事をやらないで、その時間ほかの場所でアルバイトをしていただいほうが良かったような状態である。
 利益が上がらなかったこと自体はもちろん問題だが、それよりも利益目標を立てずに仕事を始めている時点でそのスタッフの仕事はアウトなのである。
最初から100万円儲かる計画を立てなければ、10万円だって儲からず、損をするかも知れないのがビジネスである。もちろんただ計画を立てれば良い訳ではなく、計画と現実の差をどう縮めていくかを考えつつ進めるのが当然で、常にその差異の原因を分析しつつ埋めていくという作業が必要になる。
 こんな基本的なこと、改めて書かなければならない状態であることが非常に悲しい。



2009年07月24日 追悼:若杉弘さん
指揮者の若杉弘さんがなくなった。まだ74歳とのこと。いまどきにしては少々早すぎる死がとっても悲しい。
振り返ってみれば自分のコンサート鑑賞歴の中で、一番多く生で聞いた指揮者であったように思う。
特段気に入っていたというわけでもなかったが、国内オケは都響とN響を中心に聞いていたので、それぞれ音楽監督と正指揮者を歴任していた各々のオケをよく振っていたので接する機会はかなり多くなっていた。
さらに晩年、若杉さんはN響とブルックナーチクルスの企画を行うなど、ブルックナーの演奏回数が増えて、ブルックナーフリークの私はそれを全部聞きに行ったりするなど必然と若杉さんの指揮に触れる機会は多くなった。
 また私の尊敬するチェリビダッケがなくなった後の、ミュンヘンフィルの来日公演に同行しマーラーの9番を振る機会があったので当然私はそれを聴きに行った、つまり彼のこの時代のレパートリーと私自身のその時期のマイブームが一致していたということで、自然に接する機会も多くなったのである。


 さて、彼の音楽は、、、まあ叙情的というよりどんな複雑な曲でも整理して分かりやすく聞かせるという音楽の教科書のような振りぶりといった指揮ぶりが特徴であった。そのためオケのメンバからは演奏しやすいとの評価だったようで、まあ残念ながらそれほど熱の入った熱い演奏というものも聴かれないが、マーラーのような複雑な音楽でも分かりやすく整えて聞かせてくれたので聴くほうも聴きやすかった。
確かに音楽に「熱さ」を求めてしまうと、彼の音楽は少々物足りないものもあるかもしれないが、実は彼の選曲のセンスが生きるというのも彼の妙で、そのセンスにオケがはまったときは、やはりいい演奏を聞かせてくれる。
 数々のオペラハウスの主要ポストを歴任したことからも分かるように、オペラのような複雑で巨大なたくさんの要素が同時進行で進むような世界で活躍するには視野の狭い人間では難しく、隅々に目が行き届く気配りが必要になる。つまり彼の場合は芸術性というよりプロデュース能力にも優れた人であり、それだけ頭のよい人物であったようだ。芸術の世界でこれだけ分析力の優れた人物はそう多くないように思う。
 

そんな彼が逝ってしまった。中国に来てから生の演奏に接する機会はほとんどなくなってしまったが、時々日本の演奏会情報を垣間見ると、その演奏会のためにだけ帰国したいと思えるような機会が目白押しである。そんな中に「若杉弘」も今まであったはずなのだが、もう日本に帰っても彼の音楽に接することができないと考えるとちょっとやはり寂しい。ご冥福をお祈りします。


2009年07月22日 日食の日の空は雨だった。
前日から雨の予想が出ていた上海。急遽、晴れの予報の出ている武漢や重慶に飛ぶことも模索したが準備不足のため安いチケットが確保できず予算不足のため断念。
何より体調もあまりよくなかった。
 もう持病となりつつある副鼻腔炎(蓄膿症)や、暑さゆえに尿の量が減少し、体全体の調子が狂っていて体の妙な臭いが気になる。
そうなるとフットワーが鈍る。
 ということで「世紀の大イベントは」厚い雲の向こうのまま上海で体験することになった。

まあ負け惜しみを言えば、皆既日食自体は実は毎年2回ほど世界中のどこかで起きている。多いときは3回の年もあるそうだ。月の公転軌道が地球の太陽に対する公道に対して水平ではないが故に起きるミステリーであるだけに、その気になればその2回のチャンスに日食を求めて旅行に行くこともできる。
とはいえ楽々見られるはずだった上海の日食を雨のためにフイにしてしまうのはちょっと残念である。
上海人の日ごろの心がけがそんなに悪かったということだろうか(笑)


さて、さて家にいても仕方ないので街にでて、様子をウォッチングしてみた。
強い雨が降り最悪の環境である。
9時以降からどんどん空が暗くなって、9時半くらいには完全に夜のように真っ暗になった。おそらくこれが日食効果だとは思われるが、先日の夕方の大雨の時も実はかなり真っ暗になったので、雨で暗くなったのか日食で暗くなったのかまったく区別がつかない。確かにこれで太陽に月が隠された姿が天空に浮かんでいたら、知識のない古代の人は何か天変地異の前触れだと感じるに違いない。しかし実際にはその現実は雲の向こうなので、こちらでは単に「ひどい雨と雨雲」でしかなかった。

中山公園付近午前10時ころの様子
 故に街の風景も日食の日といった特別な風景ではなく、雨の日の日常風景が流れていただけの上海であった。



2009年07月21日 海外保険更新リスクのジレンマ
海外にいる人の多くがお世話になっているのが海外旅行障害保険である。キャッシュレスで病院を利用できたりと病気の際には確かに頼りになる。
しかしながら、保険会社も民間会社で商売でやっているので利益が出ないお客はお断りすることもあるようだ。
つまりどういうことかというと、保険金請求の多すぎる人には更新させないという内規があるようで、実際更新拒否を受けた人の話などを時々聞く。
 風邪や軽い病気ならローカルの病院や市販の薬でも間に合うのだが、ちょっと原因不明な気にかかる症状の場合は、言葉の壁もあってどうしても日系の病院のほうが安心なので日系の病院に足が向き、さすれば保険を使わざるを得ない。
 しかし、そこで頭に浮かぶのはやはり更新拒否の言葉。これからも何年も中国にいるつもりなので、万が一の場合を考えると気軽に保険を使って、来年の更新時に更新拒否されて、来年以降が無保険状態になるのは極力避けたい。さりとて具合が悪くなれば、直さなければならず、薬で治しきれるのか病院へ行かなければならないのか判断を迫られる。そうなると、ちょっと具合悪いくらいだと気軽に病院に行きづらくなる。


 今すぐ命に危険がありそうだなと感じればもちろん、迷わず病院へ行くのだが、薬で治せるのかもしれない軽い病気かも知れないと思うと、病院へ通うことはちょっと二の足を踏んでしまう。保険の乱用による更新拒否が怖いのだ。
 さりとて自分自身の見立てが誤っていたり、迷いの時間が原因で病気を悪化させることだってある。今の健康が危ないのか将来の健康が危ういのか、そんな天秤を考えるようになった。
 最近具合が悪くなったとき、そんな迷いをいつも感じている。
 さて、病院へ行くべきか否か、、、。


2009年07月20日 日食当日雨の確率80%???
今朝の新聞によると、日食の発生する22日の午前中の上海の降水確率は80%だという。
多くの人が世紀の天体ショーを期待して日本などから訪れているが、どうもその意気込みは空振りに終わりそうな、文字通り"雲行き"である。北京五輪のときに使われた人口消雨の技術の再登場などもいわれているようだが、対象となるエリアが広すぎるのと、雨を止ませただけでは雲は消えてくれないので、とても雨対策だけで地上で日食の夢は実現されそうにない。
 これは日本全体も同様の状況のようで、地球上の気まぐれの天気にがっかりさせられる可能性が高いとされている。
もっとも新聞によると、上海の天文台の副所長は非常に楽観的な観測を示していて、晴れである前提で準備を進めているとの話である。
 あと、2日、さてさてどうなることやら??


2009年07月16日 日食の観測角度の誤解、「南」じゃない!
あと一週間あまりで上海でも日食が見られる。
あちらこちらの旅行会社では様々な企画が準備されていて、ほとんどのツアーは既に締め切っているが、そんな旅行会社の資料を見ていて、正確な日食発生位置を記したものがほとんどないことに気がついた。
はて、日食は本当はどの角度に見えるのだろう??

 各社、時間に関しては、場所によって何秒長いとか短いとか細かいデータが結構出されているが、こと方角と高さに関するデータはあまり書いていない。
 そこで気がついたのが、実は私の周りの多くの人が日食は上海の南側に見えると思っていた。
 このことは100%間違っているとも思えないが、あまり正確な事実を根拠にして言っているとは思えない気がしたので、自分で細かく調べてみることにした。
 いろいろ探しているうちに、かなり細かく日食位置を記しているデータを探し当てることができた。場所によって微妙に数値が変わってくるが上海近郊なら概ねこの数字にあわせて良いと思う。

 まず日食の始まりとされる月と太陽の(見かけ上の)第一接触は、7月22日午前8時23分55秒に、方位89.1度高度40.9度で月を太陽が追っかけるような形で起きるとされている。方位89.1度というのは真北を中心に東回りに測った角度なので、なんと若干北寄りのほぼ真東で日食は始まる。
 つまり南ではなくほぼ真東なのだ。
 ここから食がどんどん始まり、太陽がすっぽり覆われてしまう皆既日食の最大食は午前9時40分に方位100.5度高度57.2度で長いところで5分あまりの日食が見られるとされている。
 この時点でも方位は100度程度ということは真東から南へ若干ずれた程度で方位で言うと東南東で南へ傾いたとは言いがたい。
 そして接触が終わる第4接触が午前11時2分53秒で、方位127度高度73,5とされている。この時点で高度はかなり天頂に近づいているが、方角としてはほぼ南東に近づいたように見える。
 しかしこれは座標軸上のいたずらで、天頂に近づくほど方位線の間隔が密になることから南側に寄ったような数字になるが、垂直よりは若干の傾きがあるからこうなるだけであって、黄道(太陽の通り道)がそんなに南に傾いたわけではない。しかもそれとて結局半分までは行っていない。つまり日食はほぼ真東で始まって若干の南側への傾きを持ちながらもほぼ垂直に近い状態で上っていくというのが正確な印象であろう。これでは南側に見えるとはとても言えない。

 そう、結局日食はほぼ真東の方向で起きるというのが正しい認識となる。私も今回調べてみて初めて正確に把握することができた。しかし、熱心に調べないと分からないこの事実を、今回どれだけの人が正確に把握しているだろうかと心配になった。
 これだけ正確なデータが広まっていない状況を考えると、旅行会社が観測地として用意した場所が本当に観測に適した場所かどうか怪しくなってくる。つまり真東側が本当に開けた場所を用意しているのかという点である。
 まあどの旅行会社も広いグランドなどを用意しているようだから、南側だけが開けた観測地ということはないはずなので、例えその旅行会社が誤解をしていたとしても、当日まず観測できないことはないと思うが、観測地に用意された椅子の向きが東側ではなく南側に向いていることは大いに予想される。
 また、こちらに住めばよく分かることだが、上海の地図でも南北が正確な地図が意外と少なく、南側だと思っていた方向が南東だといこうとも有り得なくはない。地元の人の話を鵜呑みにして正確な方角を間違えて会場を設定しているような状況も考えられなくもない。 故に実際のその日食の見える方向は北東だと思っててそこにだけビルがあっても気にしていないと状況も考えられなくはない。

 だからツアーなどに参加する人は当日は自身で方位磁針を準備して、正確な「東」の方角を確認してから観測に臨んだほうがいい。日系の旅行会社だから心配ないだろうと安心してタカをくくっていると、実は中国系の会社が下請けで、彼らが正確な情報を何にも把握していないなどという予想外のことが起きて、高い金を払って日食を見に旅行に来たのに、うっかり日食を見逃してしまうなんてことになりかねない。そうならないためにも十分自己防衛が必要だ。

 まあこうやって準備万端整えれば日食がちゃんと見られる!といいたいところが、実はもうひとつの敵、天気が心配になってきた。しかも冷酷にも雨の予想も出始めた。
 加えて元より上海は空気が悪いので、東側のそんな低い角度の太陽がちゃんと観測できるのか非常に不安を感じるところではある。大気が厚くぼやけてしまうのではないかという心配である。
 と、皆さんが不安になることばかり書いてしまったが、とにかく皆さんの投資が無駄にならぬことを祈りたい。



プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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