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上海ワルツNEW


2009年03月26日 損をしても納期を守る日系企業
どんな仕事に納期はあるが、とりわけ日系企業同士との取引には納期に気を使う。
場合によっては、外注作業を頼んだりしてコスト的に合わないと思っても納期を守る。何故そうするのかというと日系企業にとって、納期厳守というのが信用を保つための一番の武器であるからである。
納期を守ることによって、目先で損が出たとしても先々に得られる信用で回収できるという考え方が、日系企業の基本的な考え方であるような気がするし、日系企業の会社としての品質という気がする。
 もちろん商品そのものの品質の問題も小さくないが、それは程度の差こそあれどどこにでも問題の発生する部分であり、納期が確実であれば、商品に問題があったとしてもリカバリ出来る可能性があるので品質よりやはり納期を守れることの信用度のほうが高いように思う。
 納期が安定しないとその他の作業や業務にも影響するので、どんなに優秀な製品を作れる会社であったとしても納期の守れない企業は信用に足りなくなってしまう。


 ところが、このあたりの考え方は中国企業となるとかなり考え方が違う。損をしてまで納期に間に合わせようという感覚はあまりないように思う。
 中国は商売の仕方が基本的にその場限りであり、長くつきあって信用を得ようという感覚はない。最近でこそ家電製品などアフターサービスはようやく充実してきたが、壊れていたものに対する保証ではあっても、長期の信頼を得ようという動きにはまだまだ足りないような気がする。
 少なくとも目先の損をとって信用を得るといった感覚ではない。あくまでも商品などの金額分の仕事を保証するだけである。
 従って納期に遅れたとしても、商品代金の保証をすればそれで全て処理できるというのが中国企業である。納期遅れから派生する二次的損害に関しては一切気にしないのが中国企業の基本のような気がする。
 もちろんそれすら保証しない中国企業も多いがそれは論外である。少なくとも損をしてまで納期を間に合わせようといった感覚はほとんどない気がするし、そこが日系企業と中国の企業の大きな違いのような気がする。


 もちろん日系企業の場合は、目先の損失が発生してしまうので、先々本当にそれが「信用」で回収できるのか未知数であり、結果的にどちらが利益をとれるのか、全く同じケースでそろばんをはじいてみないと分からない。
ただ、少なくとも日系企業はお互いにこのような損をしても納期を守ろうとする企業文化を保ち続けてきている。そういう日本人の文化を相手にするときはやはり中国の企業であっても納期は必死になって守ることが必要なように思える。
 中国にいると、中国企業文化に感化されがちになるが、そこは日本人として守りたい部分である。



2009年03月17日 上海にサクラサク
近所の通り沿いに桜の花を見付けた。
白いのでソメイヨシノではなさそうだが、確かに桜である。

でも私が最初に目に付いたのは桜の花というより、桜の花と花の間をせっせと動き回るミツバチである。
生まれて初めてミツバチが花の蜜を集めている姿を実際に見たような気がして、ちょっと新鮮であった。
 ミツバチって本当に蜜を集めているんだなぁと、当たり前の常識を実際見られたことにちょっと感動もした。

もう生き物の活動が活発になった季節になったのである。
気がつけば寒さは遠のきとても心地の良い気候になった。
上海はもう春である。

  (分かりづらいですが、上の写真の真ん中にミツバチがいます。)


2009年03月13日 東方明珠塔はカリン塔のパクリ?
今日、たまたま浦東のレストランで食事をしたので、その帰りにふと目の前の東方明珠塔を見上げたところ、どうも何かに似てるなぁと感じた。
高い支柱の先に球体の物体がのっており、そこから伸びた支柱の上にさらに球体が乗っている形。
天候が悪かった今晩は、その更に上の塔が見えず、球体の底が最上部のように見える。巨大な建物ということもあり、球体の部分は下から見上げると完全な球体ではなく、若干球体を押しつぶした饅頭型のような形に見える。さらにその球体の周囲に帯を巻いたように展望客用にガラス窓があってそこだけ色が違う。
 うーん、この見上げた角度とあの巨大な球体、、、なんであろう?

「あ、カリン塔だ」

そう、あのドラゴンボールに出てくるカリン塔のことである。
森の真ん中に天高く伸びる塔が聳え立ち、その上に猫の姿をしたカリン様の住む宮殿があり、さらにその遥か真上に神様の宮殿があるというあのカリン塔である。


この東方明珠塔も大地から天に向かって塔が伸び、その上にカリン様の宮殿のような球体の展望台がある。その上の柱の先にも神様の宮殿のような球体が見える。
 柱こそ3本あり、根元には斜めの支柱が存在してオリジナルとは違うが、球形の物体が柱によって重なる構図はまさにカリン塔を凝縮したような建物である。
 ま、まさかこの東方明珠塔のデザインはカリン塔をパクった?パクリ商品天国の中国だけに、冗談とも思えないような自分の推測にちょっとドキッとした。
 いま世界で一番勢いのある上海の風景を象徴するこの塔でさえ実はデザインはパクリなのか?世界に唯一無二の上海のシンボルとして、その独創的なデザインに今まで感心してきた自分だけに、どこかがっかりした発見である。
 ちなみにこの塔がオープンしたのが1994年10月1日で、ドラゴンボールが日本で登場したのがその約9年ほど前なので、東方明珠塔がデザインされる前にカリン塔は既に世の中に出ている。故にオリジナルが逆ということはまず有り得ず、東方明珠塔のデザイナーがドラゴンボールのカリン塔を事前に見ていたという可能性は十分有り得る。そこでデザインをパクッた可能性も否定し切れない。パクリというと失礼に当たるかもしれないが少なくとも大いに参考にした可能性は高そうだ。
 もっとも、ドラゴンボールそのものが元々中国的雰囲気を持った漫画であったため、カリン塔のオリジナルが更に中国のどこかにあるということもまた十分に考えられる。
そういった眼でこの建物を眺めると非常に興味深い。




2009年03月11日 もう日本に帰りたくない
先週の話になってしまうが、日本に帰国した途端に、忘れていた花粉症が再発してしまった。中国に来てから2年ほど花粉症知らずのシーズンを過ごしていた私にとっては花粉症の痒みなど既に過去の出来事であり、実はもう直ったんじゃないかとタカをくくってこの数年過ごしてきた。
しかし先週の帰国でそれが間違いであったことに気づかされた。
日本についた直後こそ天候が悪く、花粉の影響を受けなかったのだが天候の良い日を迎えた途端症状が再発した。まず眼が痒く、鼻がムズムズする。さらに耳まで痒い。くしゃみも連発である。これは明らかに忘れていた花粉症の症状である。

 この季節に日本に帰ったことを非常に後悔した。たった一週間程度の帰国とは言え日本で過ごす時間がとても苦しく辛かった。今回仕方ない事情で一時帰国したとは言え、この時期にはもう二度と帰りたくないと思った。
 中国での快適な春に慣れてしまうともう日本には住めない。ますます中国に根が生えてきたような気がする。私が日本に帰国する条件、それは花粉症の特効薬が開発されること、これに限る。笑い話ではなく深刻な悩みである。
 


2009年03月09日 営業時間外の電話は取るべきか取るべきでないか
 先日、定時以後にかかってきた電話に、会社のあるスタッフが出なかった。
何故出ないのかと尋ねると営業時間は終わっており、いつまでも出てしまうとお客さんが、営業時間後も繋がるものだと思われて、際限なく甘えられてしまうからだそうである。
 聞いてみて、確かに一理ある理屈である。

しかしながら、現在のように経済不況に陥った社会環境においては、ほんの僅かな利益でも欲しいはずであり、たった一本の電話さえ利益に繋がる可能性があり、それを見送っててミスミス利益を逃すかもしれないような対応は非常にもったいなく思える。
 そのセクションが余裕しゃくしゃくで回っているならともかく、業績の落ち込みに苦しんでいるなら尚更にそう思う。


 私自身に関して言えば、営業という職責ということもあるが、基本的に24時間いつでも電話には出るし、休日でも緊急の場合は動いて対応する場合がある。もちろん、休みは休みで大事なので緊急の用事以外は休日である旨を伝えて平日に対応するのだが、お客の状況によってはそうも言ってられない場合がある。 
 故に私は普段から基本的に営業時間云々の細かい区別無く動いて、それが最終的に会社や自分の利益に繋がると思って日々生活している。
 ただ私自身のスタンスとしてはこれで良いのだが、その考え方を同僚にも理解してもらい、上記の時間外の電話に出てもらうことを強要するのはなかなか難しい。いわば時間を区切ってその分の給料がもらえればよいと思っている社員にとっては、時間外の電話に出るということは単なるボランティアかタダ働きに他ならないからである。
 これはもう仕事に対する考え方と責任感の違いであり、例えば成績評価に違う要素を加えていかなければどうにも変わらないと思える。
 セクション全体の業績が給料に影響するということであれば、顧客印象を考えて時間外の電話にも出るようになるかもしれないが、そこまで自覚させることはなかなか難儀な作業であり、逆にそれが全体として本当にプラスなのかどうかは私にはまだわからない。でもやっぱり時間外の電話に出ないのはもったいないように思える。


2009年03月09日 SEOの苦しみ
この数ヶ月、SEO対策に非常に苦心して結構あれこれ工夫をしてきて、ある程度の成果は得られたが、ここにきてちょっと行き詰った。
もう少し順位が上げられるものと考えていたが、思ったより伸び悩んでいる。今時点でやれることはほぼやり尽したはずだが、まだ思ったような結果に結びついていない。
ただ、足りないところが分かっていないわけではない。これを努力すれば伸びるであろうという部分はおよそ察しがついている。
ならばそれを努力すればいいだろうと思われるかもしれないが、これはSEO対策という小手先の技で何とかなるような部分ではなく、サイトそのものの質を問われるような部分であり、ここを改善するには非常に時間がかかる。
それでも競争に打ち勝つにはやらなくちゃいけないが、その膨大な量を考えるとちょっと気が重い。



プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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