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2009年01月25日 今年はどこで花火を見るか?
 今年はどこで花火を見るか、すなわち新年の瞬間を迎えるということであるが、いわゆる旧正月である中国の春節は、新年を迎える本番である。
 世界の西暦という暦に流されず、きちっと太陰暦の春節という正月文化を守っている中国というのはある意味尊敬に値する。
 しかもその新年を迎える瞬間というのは、世界で言うカウントダウンなどという生易しいものではなく、町中で戦争とも思えるほどの爆竹と花火が鳴り響くのである。
 私はこれで3回目の春節超えとなるが、どうもこのリズムに慣れてきたようで、あの花火を聞かないと新年を迎えられないような気になっている。
 さてそんな自分は果たして今年はどこで花火をみる(聞く?)かと悩んでみたが、もう大体心は決まっている。
 去年友人が凄いといっていた古北の和平広場も気になるが、やはり今年も去年と同じ九江路の上海中福大酒店前の花火を見ようと考えている。
 去年もブログに書いたがここはこの上海中福大酒店が恐らくスポンサーとなって花火と爆竹を大量購入し怒涛のごとくビルの谷間で打ちあげる。その量は、宿泊客の荷物を載せるワゴンいっぱい分であり、小型トラック分くらいの量はあると思われる。とにかく、道路2社線幅程のそれほど広くないビルの谷間で打ち上げるので、轟音が響き、時には花火がビルにぶつかったりする。とにかくこれは体験したものでなければわからないすさまじさである。


 まあ、これらの花火は皆が勝手にやっているだけで、事前アナウンスされているわけではないので、景気低迷もあって果たして今年も同じように打ち上げられるのかどうか分からないのだが、やっぱり今年もあの衝撃を期待したくなる。だからやっぱり今年もあの場所へ行こうと思う。
 さて、今年もその瞬間まで24時間を切った。わくわくの瞬間の到来である。

上海中福大酒店はここ

去年のブログ「ビルの谷間の春節花火の衝撃」
blog.explore.ne.jp/shenyang/9946.php


2009年01月24日 人生で初めてモモヒキを買って穿いてみた。
昨日今日の余りの寒さにとうとう耐えかねて、人生で生まれて初めて股引(モモヒキ)を買ってみた。
日本だと、年寄り染みているとして股引は敬遠しがちであるが、中国は住居や乗り物の内部などかなり環境が違う。上海の冬はかなり寒いくせに、北京などの東北の家ほど保温環境が整っておらず、暖房をつけたとしても家の中はかなり寒い。
 以前、恐る恐る中国人の友人に股引を穿く人をどう思うかと尋ねてみたとき、あなたはもしかして穿かないのか?と穿かないことを不思議がったくらい、こちらでは冬に股引を買うのは男女とも当然の行為らしい。それを聞いていつか自分が穿くときも安心して穿けるなと思っていたのではあるが、やはり日本人の感覚として股引を穿くことは若くなくなったことを認めるようでちょっと悔しい。それで今年の冬になってても買うことをためらっていたのだが、この二日間の寒さがとうとうその引き金を引いてくれた。外を歩いているだけで足が冷えてつってしまったのである。
 もう格好云々を言ってられなくなった。まあ格好悪いと思えば、そう思うような人の前で穿いている部分を見られなければいいだけの話である。
 早速カルフールへ行って二組の上下の股引セットを買ってきた、値段は50元くらいから150元くらいまでマチマチだが、まあ初挑戦なので物の良し悪しも分からないず、とりあえず70元ほどの安いもので試してみることにした。

 色はいろいろあったが、どうもこの期に及んでも白っぽいものには抵抗があり、結局紺色と灰色のものを一着ずつ買った。
さてさて家に持ちかえって、いえよいよ穿いてみた。
袋をあけてみると意外と細い。ニット地なので伸び縮みするようである。足を恐る恐る入れる。長い靴下を穿く様でところどころ足が引っかかりながら足をくねくねといれた。
 両足をいれて穿き終えてみると確かに暖かいかもしれない。でもこれ、トイレのときは面倒くさいかもしれない。特に急を要するときなどはかなり脱ぎにくく焦ってしまいそうだ。
 そんなことを考えながら、この股引の上からジーパンを穿き、普段着の格好になった。確かにこれなら少々寒くても外を歩くのに抵抗は無いかも知れない。
そして、こうやって冬から厚着で過ごせば皮下脂肪を貯めることはないから、上海人は夏に汗だくになることも無いのかもしれないのかなと思った。
 とりあえず今回買ったのは2組だけなのでローテーションでまわすには少なくともあと2組くらい買わないと追いつかない。
それを考えると洗濯等々面倒くさいなと思う。
 はて上海人はこの股引も毎日取り替えているのであろうか?そんなことを思う股引初日であった。


2009年01月23日 今日のランチ「ロースかつ定食」会津まる家さん
ランチ写真の在庫整理第2弾ということで、今回は会津まる家さんです。
ここ数年、上海では以前のように通り一遍の何でもアリの日本料理屋だけではなかなか競争に打ち勝てなくなったようで、日本料理の専門店化が進んでいる。しかも日本で実績のあるチェーン店が上海に進出してくるケースが増えてきた。
 ここの会津まる家さんもそんなお店のひとつで、日本の会津地方を中心にしていたとんかつ専門店のチェーンで、昨年上海にこのお店を出されたようだ。
 店内はニューヨークの寿司バーを連想させるようなエグゼクティブな雰囲気で、店内の中心にコの字型にカウンターが並び、さらにその周囲に小さな個室が並んでいた。
さてランチメニューだが、カツ丼などのメニューなども並んでいたが、やはり、とんかつ屋の真価を問うにはとんかつであろうと、思い切って一番高い「ロースかつ定食」(98元)を注文した。
普段のランチの予算から言えばかなりの予算オーバーであるが仕方あるまい。
 で注文したあと、店の支配人らしき人が料理が出てくるまで退屈しないようにと丁寧に雑誌を持ってきてくれた。なかなか他のお店にはない細かい気配りである。ただこれは出てくるまでの時間が長いという裏返しでもあり、気ぜわしく動く人がランチを食べる店としてはこのお店はあまり向かないかもしれない。まあこの日は比較的自由に時間が使える日だったので、雑誌を読みながら気長に待つことにした。


 そして出てきたのが写真の料理である。
さすがとんかつ専門店だけあって、肉厚のロース肉である。口の中に入れてみるとじゅわっと美味しく食べ応えがある。ソースは比較的酸味の利いた上品なタイプの味つけである。ただ個人的にはもう少し濃い目の下品な味が好きで、この味だと、少し上品過ぎる気がする。日本にいたときはブルドッグ社の特濃を使っていた。今でこそとんかつは高級和食になってしまったが、日本の大衆食堂で食べる憧れの一品という位置づけで濃厚なソースをつけて食べるのが習慣になっていて、それから比べるとこのソースは少々物足りない。
 ご飯は美味しかった。とんかつ屋は何故かご飯が美味しいというイメージがあるし、ご飯が美味しくなければ何故かとんかつの評価も下がってしまう。実際にこのお店のご飯も期待を裏切らず美味しい。
 ソースの話は好みの問題として別に置いたとして、このお店は確かに肉もご飯も美味しいのだがやはり値段が高いという印象は拭えない。他のお店との値段の差ほど食べ物が美味しいと思わせるかどうかがこのお店の勝負の分かれ目である。
 ランチでこれだけ高級価格帯となると恐らく中国人富裕層へのアプローチが欠かせないと思うが、その辺りはどうなのであろうか?この価格を長く維持できるかどうか長く見守りたいお店ではある。
 次は是非カツ丼にチャレンジしようと考えている。

会津まる家
遵義南路88号協泰中心1階
(021)62199177
場所はここ


2009年01月22日 中国で売買される個人情報、落ちる在中日系企業のモラル
最近、某日系媒体に出ていた企業の広告を見て驚いたことがある。個人や企業のリストを使ってDMで商売をしませんかというものである。
企業リストだけならまだしも、堂々と個人リストまで使ってDM宣伝しませんかとまで書いてあった。
3000万人の基本情報及び所得、消費の情報が抽出できるとある。
 その3000万人の人間が個人情報の提供に同意して利用されているものとはとても思えず、明らかに本人の意思に反した情報の利用のように見受けられる。
 中国には個人情報保護の法律や精神がないのかもしれないが、これは明らかに個人情報の不正流用や不正使用にあたると思われ、それが日系企業によってどうどうと、広告宣伝されているところにモラルを失ってしまった企業の恐ろしさがある。
 これが日本であれば、情報を不正利用したり個人情報を漏らしたりするだけで損害賠償に値する行為で、億単位の賠償判決例が出ている行為であるので、企業としても利用を控えていると思うが、法律がないというだけで、ここまで手のひらを返したようにモラルを失ってしまうものなのか?
 これらの情報がどういった手段で集められたものか分からないが、こんな広告を見ると自分の情報が勝手に覗き見られているような気がして気持ち悪くて仕方ない。
モラルが高いといわれた日系企業も、中国に来ると目的のために手段を問わなくなりここまでモラルが低下するものなのか?同じ日本人として悲しくて仕方ない。
こんな内容の広告を許している媒体のモラルも是非問いたいものだ。


2009年01月22日 今日のランチ 豚上ロース鉄板焼き定食 二条さん
 最近忙しくてマメにブログを書いている暇がなくて、あんまりこのシリーズは書いてないのだが、決して食べ歩いていないわけではなく、むしろ最近の外食ランチラッシュは激しく、以前にも増しており写真ばかりが溜まっていく。ということで、在庫整理で時間が経過したものでも書くことにした。
 第一弾は新虹橋倶楽部にある二条さんで、豚上ロース鉄板焼き定食(50元)。メニュー名は大体あってると思うが時間が経ってるのであまり自信がない。この値段でのランチはこれだけだったはずなので、これを見て尋ねてくれたとしてもまあ間違えることはないだろう。
 さて、このお店は有名な高級鉄板焼き屋さんで、以前川禾という友誼商城の後ろにあった焼肉屋さんにいた前田さんという日本人料理長さんがプロデュースしたお店である。
 前から一度訪れたいとは思っていたものの、その高級感あふれる名前と場所柄から、私のような貧乏人には敷居が高く、実際夜は値段も安くないようなので近づけずにいた。
 で、このときはどうしてもおいしい肉料理が食べたく、意を決して訪れたのである。

 ランチメニューには、カツ丼などり肉の目利きの良い料理長のお店ならではのメニューが確か35元程度から並んでいたと思うが、やはりこのお店のウリは肉なので、肉の良さを味わうには鉄板焼きでしかないだろうということで今回のメニューを選択した。
 で出てきたのが写真の料理である。私はテーブル席に案内されたのでそこで待っていたのだが、鉄板前のカウンター席だと、大きな鉄板の上でその場で肉を焼く姿が見られたようである。
 まあ、そういったパフォーマンスの話はともかく、目の前で焼いてくれたのものを出してくれるというのはいろんな意味で安心があっていい。
 さてお味のほうはというと、表面をカリカリ気味に焼き上げたロース肉をしょうが焼きに使うような生姜醤油をつけて食べる。豚肉にしては非常に上品な食べ方であるがこれが実にうまい。うーんこれはご飯に合いそうだ!
実は、この定食チャーハンと白米飯を選べたのだが、私はなんとなくチャーハンを選んでしまった。そのことをここでちょっと後悔した。この肉であれば絶対白いご飯であろうという味なのである。

 もちろんチャーハンはそれなりにうまいのだが、やはり取り合わせは大事である。
反射的に白米でなくチャーハンを選んでしまう自分に、中国でローカライズされてしまっている自分の食生活に反省を感じた。中華料理の白米はあまり美味しいとはいえない場合が多く、チャーハンの方が無難であるという認識が染付いているようである。
 現地化された自分を発見するという皮肉な結果ではあるがこのお店の料理が非常においしいということを確認できただけでも幸せなランチであった。懐に余裕ができたら是非夜も挑戦してみたい。

二条
婁山関路35号新虹橋倶楽部1F
(021)62755880
お店の場所は>ここ



2009年01月21日 今日のランチ 「マクロビサンド」ギャラリー喫茶ひまわりさん
ガーデンプラザ在住の方から薦められて、仕事廻りのついでに立ち寄ったのがこちらのギャラリー喫茶ひまわりさん。
剣河路という海外の駐在員は多くすむ高級住宅エリアの中の一角で、このお店自体は少しばかりローカルのお店が並ぶところにあり、
目の前は路線バスのバス停となっている。
 ただローカルといっても、場所柄パン屋とか欧米系や外国人を相手に商売するような店であって、比較的品のよい商売のお店ばかりで入っていくのにそれほど抵抗はない。
 さてさて、このお店だが日本でイメージする小さな喫茶店という風情で、店の前には黒板なども出されちょっと好奇心をくすぐられる。
そんな雰囲気に誘われて、早速お店の中にはいってみた。
このお店、ギャラリー喫茶の名が示す通り、店内に絵が飾ってあり付近の住民やお店の方の知り合いのアーティストが描いたものらしく、直接購入もできるらしい。2階もあり、上がってみると手工芸品が並べられていた。
 で、肝心の食事のほうだが店員に薦められるまま「マクロビポテトサンド」(28元)とサラダ(+10元)を注文した。マグロビというのは食事法の一つの考え方で、肉類を食べない、植物を残さず根から花の先まで大事に食べるといった思想のようで、ベジタリアン的な考え方の言葉のようである。 

今回のサンドイッチを食べてみるとポテトが非常に味わい深く非常に丁寧に作られているのがわかり、何となく体によさそうだというのが伝わる味わいである。
サラダもおいしく、野菜一つ一つに臭みがなくとてもおいしい。
さらにこの日はメニューも見ていて気になった、オリジナルブレンドのハーブティーのうちHEALTHYというものを頼んでみた。
高脂血症、目の疲れ、運動不足に食生活の乱れている人にお勧めと書いてあり、まさに私にぴったりのお茶であった。
 さてこのお茶、飲んでみると若干クセがあるが、飲んでみると体全体が落ち着くというか疲れがほぐれて、体が楽になっていく感じがした。
まあ多分に暗示にかかっている部分は大きいと思うが健康について振り返るのはそれだけでも価値がある。
 ところで、ここのマスターだが2年ほど前にある会合でご挨拶させていただいたことがわかった。それをマスターに伝えると喜んでくれて、今回書いたようなことをいろいろ説明いただき、最近入ったばかりのケニアのコーヒーや蜂蜜でできたお酒まで試飲させてもらった。
 このお店、玄米を使ったランチなどもあるらしく今度伺ったときには食べてみようと思った。我が家からはちょっと遠いがたまに足を運びたくなる不思議な魅力をもったお店である。

ギャラリー喫茶 ひまわり
剣河路2000弄69号
(021)62622377
お店の場所はここ
お店のURLhttp://zhenchalin.jugem.jp/


2009年01月19日 インフルエンザワクチンを国際クリニックさんで接種しました。
もうシーズン半ばといえば半ばなのだが、それでも実際感染して苦しむよりマシなので、春節前の厄払いを兼ねてワクチンを打ってもらうことにした。
もう在庫切れになってしまっている病院はたくさんあるらしいのだが、こちらの病院にはまだ残っているとのことで行ってきました。
で、行ってきたのがガーデンプラザ近くの金浜路にある日系の国際クリニックさん。ビザを取るときに健康検査を受けにきた出入境検査検疫局の敷地内にある。
 門から入って正面奥右側の比較的小さな建物である。
 ここは小児科対応が多いようだが、当然大人の内科も受け付けてくれる。
 ワクチン接種に際し、特に予約というほどのものはいらないらしいが、一応医師に打ってもらう必要があり、タイミングによっては外来の予約が埋まって忙しい時もあるようなので、在庫の有無の確認も含めて予め電話で確かめてから伺ったほうが良い。
 さてさて病院を訪れると、ワクチン接種と言えども、立派な医療行為ということで、まずカルテデータ登録票を書かされ、さらに接種前の確認として問診表の記入と体温計測があった。当然のことながら免疫力が落ちて体力がないような時は接種を避けるべきなのである。


 で、熱も平熱で、問診票も特に問題もなかったようなので早速接種となった。ここのワクチンはイタリア製らしい。どこの国のものが良いのかわからないのであまり気にすることもないのだが、まあ中国製とかかれていない限りそうは心配はいらないであろう。
 さて日本人の医師に呼ばれ、左腕の二の腕を出しアルコール消毒をし、針をちくっ!と騒ぐほどもないまま、ほとんど痛くもなくあっという間に終わってしまった。
本当は接種の瞬間も写真を撮ろうと思ったがあまりにもスムーズかつ一瞬だったので忘れてしまった。で打った後に絆創膏をはってもらってからの撮影となってしまった。
 注射を打った直後に先生に「お風呂とかは問題ないですけど、今晩はお酒は避けたほうがいいですね」と今度は針ではなく釘を刺された。注射より健康に効く釘である。(笑)
確かに昨日も夜10時くらいまで居酒屋で騒いでいて、その後家で1時くらいまで仕事をしていたので、今日はちょっと眠い。

 で、注射を打ち終わったあと写真のような予防接種記録票を渡された。次回どこかの病院にかかるとき、投与薬に注意するための資料である。よく見ると恐らくワクチンのロットナンバーらしき番号も記載されている。こういう管理を見ると結構安心する。
 お代は全て込みで200元。まあ高いか安いかわからないが実際にインフルエンザにかかってしまったら治療費はこの金額では絶対収まらないので保険としては必要最小限度の額であるように思える。
これで今年の冬もとりあえず安泰である。と思っていたら、病院の壁には肝炎などさまざまなタイプのワクチンが案内してあり、それぞれを予防するにはそれぞれのワクチンを打たねばならないようだ。まあ全部打てればいいのかもしれないが、そうもいかないので今回とりあえずインフルエンザのワクチンだけにとどめた。
 ワクチンの数に限りがあるようなので、希望する人は早めに行って接種を受けてきたほうがよい。

上海国際クリニック
金浜路15号4号楼
(021)6268-6651
場所はここ
バスだと中山公園駅から88番バスで終点間近の金浜路で下車。



2009年01月16日 生活防衛のための結婚という選択
 先日ラジオの中で、某結婚紹介会社の行った新成人に対するアンケートで将来世の中が悪くなると考えている人が50%以上もいて、日本の若者が将来に不安を抱いているという結果がでたという話がニュースになっていた。
 まあ現在の経済状況や、今後の人口動態の推測を見ても新成人が将来を不安を抱くのは無理もなく当然のように思える。
 ただ、このアンケートに設問のひとつに結婚についての回答傾向でひとつ気になったものがあった。<結婚への意識は80%が「したい」と回答したものの「経済不安などから結婚を先延ばしにする傾向が強まると思う」とした人が66%に上った。【共同通信】>という内容である。
 当たり前の回答ようにも聞こえるが、実はこの考え方は日本独特の考え方であるとラジオの出演者がコメントしていた。
 いつの頃からか、「結婚」とはお金がかかるものであり、お金をたくさん稼いでなければ結婚できないという考え方が蔓延しつつあるが、実は結婚とは生活防衛手段の一つの選択肢であり、一人で生きていくのは大変だが二人で協力すれば何とかなるというのが、世界的な結婚に対する意識の傾向だという。日本は特に男性が生活の全てを支えなければならないという考え方が支配的で、実際の社会構造もそれを前提に出来上がっている。


 しかしながら確かに結婚式を挙げればそれなりの費用を必要とするが、生活に関する限り日常のランニングコストを考えれば一人より二人で生活したほうが生活費は抑えられる。
 にも関わらず、お金を理由に結婚をしないというのは実は本末転倒で、実質上の問題ではないように思える。
 この考え方の裏には結婚=盛大な結婚式のイメージや結婚後の豊かな家庭生活に対する過剰な期待など他人に対する見栄の部分が非常に見え隠れする。
 当然結婚を打算で考えれば、相手によって男も女も結婚後のそろばん勘定が違ってくるのでその点で相手選びに慎重になるということはわからなくないが、タイミングの問題で言えば世の中の経済の回復を待っても、実は一人あたりの生活の苦労は少なくならない。
 もちろん一人なら身軽にどんな状況でも耐えられるという考え方もあると思うが、実際上人間一人ではそんなに強くない。昨今自殺者が増えているのは、家族の結び付が生きる延びるという目的で結びついていなかったり、孤独であることからおきている社会現象のようにも思える。自尊心や虚栄心ばかりが強すぎて「生きる」という目的に繋がってないのである。

 上海で暮らしていて感じるのは、上海人や中国人の結婚観は、まあ虚栄心も多分にありそうだがその根底には「生きる」貪欲さがあり、日本人の見栄で支えられている結婚観とは根本的に違うような気がする。
 今回の経済危機を機に日本人の結婚に対する意識が今後変わって行く可能性があるのではないかと、ラジオの出演者がコメントしていた。さてさてどうであろうか?



2009年01月15日 喫茶店風の韓国料理店「COTTAGE」さん
今日、会社の人に教えられて行ったのがこちらの「COTTAGE」さん。
私も何度もこの場所を通っているはずだが見逃していたのがこのお店である。
最近開店したばかりらしく、外観はとても綺麗だ。韓国料理のお店とは見えないような外観であり、白い壁とレンガ風の装飾が喫茶店のような印象を与える。しかしながら確かにハングル文字で看板が出ており韓国料理を提供するお店である。店内に入るとピンクや水色のパステルカラーを基調とした壁で、中国ではあまり見ないタイプのお洒落な内装である。
 ここは東華大学のすぐそばでどうやら大学生を主なターゲットとしてオープンしたようで、こんな雰囲気になったものと思われる。メニューもどのメニューも20元前後からと非常にリーズナブルである。当然石焼ビビンパやチゲスープなどの韓国料理のオリジナルメニューが並ぶが、今日は隣のテーブルで食べていたメニューがおいしそうだったので、私も同じ猪肉蓋飯(豚肉炒めライス:22元)を注文した。
 で出てきたのが写真の料理で結構ボリュームがある。
そして非常に辛い。韓国料理大好きの私ではあるがコチジャンのこれだけ効いた辛さ久しぶりのような気がする。でもうまい。
 ぱかぱかとあっという間に平らげてしまった。最後にコーヒーも出してもらって満足である。


片言の日本語のマスターの気遣いも大変うれしい。尋ねはしなかったが日本語ができるということは朝鮮族の可能性が高いかもしれない。
 まあ会社から遠くなく値段も高くないので、是非行きつけとしてキープしたいお店である。ただ大学生以外にとっては必ずしも便利な場所にあるとはいえなく、この店が経営的にうまくいって、ずーっとこの場所に存在することを切に願うばかりである。
(私が食べた猪肉蓋飯は下の写真。上は同僚が食べた海鮮炸醤面32元2人前)

COTTAGE
中山西路827号(延安西路口)
(021)62373827
場所は>ここ



2009年01月10日 社内キャパの見極めの難しさ
私は営業なので日々大小いろんな仕事の話を引き受けてくるが、その話を引き受けるとき一番難しいのが、その相手の要求を社内で果たしてこなせるかどうかという判断である。
まず第一に技術的な能力の問題。相手が要求する仕様レベルが果たして社内でこなせるのか?これは会社の作業スキルをよく把握しておかなければならない。よって日常から社内の技術者とよくコミュニケーションをとっておく必要があり、また自分もその技術の概要や難易度程度はある程度は把握しておかなければならない。これを怠るとお客からのとっさの質問には答えられない。もちろん会社に帰ってSEと相談しますという回答もありにはありだが、スピード優先の上海のビジネス社会、とりわけ中国人客相手の場合はその遅さが致命傷になりかねない。余程技術的な細かい点でない限り、やはり大まかに把握しておく必要がある。

次に作業量と納期の問題。技術的な問題が解決したとして、果たして引き受ける仕事量が自社で相手の要求する納期に間に合うのかどうかを判断することが大事になってくる。実はこの見極めが大変難しい。
 当然、社内の日常の作業効率や現時点で抱えている仕事の量を見極めておかなければならないのだが、一緒のオフィスで働いている人間の事情はともかく、遠隔地で働いている者に作業を振らなければならないときは、今現在相手がどの程度作業を抱えているのかを把握するのは非常に困難だからである。

故にお客から日程的に厳しい要求があったとき、その場で電話で確認するようにしているのだが、その時気をつけなければならないのはその問い合わせをする相手の性格をよく把握しておかなければならないということである。どういうことかというと、人によって同じ「できます」の言葉の信頼性に幅があるのである。
 日常から細かく本人自身の作業キャパを把握している相手ならともかく、懐が深いというか普段からざっくりのドンブリ勘定で動いている人の作業キャパに対する言葉は割り引いて受け取る必要がある。
私自身、最近その状況がわかってきて、相手によって言葉の信頼の幅を考慮して作業を振るようになったが、やはり時々読み間違えて痛い目にあう場合もある。顧客の要求を満たせなかったときは泣く泣く追加サービスを提供してご容赦していただくことになる。そのサービスも、社内キャパに拠らない自分の責任に範囲でやらないと、また同じ失敗を繰り返す可能性もある。
 ただ痛い目にあいたくないからと、いって受注量をセーブするのは営業の仕事として本末転倒である。やはりその社内キャパギリギリのところをうまくさじ加減して仕事を請けてくるのが営業の仕事なのだが、これがなかなか難しい。
 何とか社内キャパを定量化して、キャパを把握しやすい体制をとれないかと思案中なのだが、なかなかうまくいかないのが仕事というものでである。




プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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