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上海ワルツNEW


2009年01月09日 何故日本人を日本へ返す?
 もうすぐ春節だが、この春節を機に日本人が日本に大量帰国するという噂がある。一説によると4000人もの日本人が帰るらしい。
一つは景気の落ち込みによる駐在員のコスト削減と、一つは鳥インフルエンザの流行に対する懸念。
 まあ、鳥インフルエンザに関しては、病気のことなので、情報的に孤立する日本人が帰国させられる事情もわからなくはない。
 しかしながら、単に経済的な問題からこういう選択をするのであれば、この経営判断は間違いのような気がする。
 中長期的な経営戦略的な意味からすれば、現在のこの金融危機の状況において、中国から投資を引きあげたり一時撤退するような判断はちょっと首をひねってしまう。
 まあ確かに日本人駐在員のコストは高く、日本人一人のコストで優秀な中国人技術者が10人雇えるといわれている。なのでコストダウンという意味では日本人駐在員を帰国させるという判断は間違いないように思える。
 しかし、日本の現時点の経済環境や、未来予測を考えると、彼らを日本に帰らせて果たしてどうするのかという疑問が沸いてくる。 

 実は本日そういった日本の状況予測を、人材会社のインテリジェンス様主催の講演の中で聞いてきた。
 その予測によると、日本の人口は既に減少カーブに入っており、2100年までに半減し6000万人になり、またGDPは7年後の2015年には中国に追い抜かれるといったような予測が出ているとのことだ。どこまで予測が当たるかわからないが余程のことが無い限り状況は当たらずとも遠からじとのことで、日本の経済の未来に明るい話はどこにもない。一時的な好景気の波が来たとしても、ダウン傾向は止まらないとのことである。
 それに対して中国に対する経済予測をみると、今回の経済危機の影響が多少出るとは言え、上昇傾向にあることには変わりなく、一人っ子政策を始めた今でも中国の人口は2035年ころまでは増え続けるといわれている。
 それに比例してGDPなどもどんどん伸び続ける。少なくともあと2~30年後くらいの間は、日本と中国の国力の勢いの差は雲泥の差がある。
 このような状況を考えた場合、今回の日本企業の中国市場進出の勢いが弱まるような経営判断は実は判断が逆なのではないかと考える。


 日本企業にとって、もはや未来100年に渡って国内内需が期待できない今、もっと中国市場に乗り込むべきではないか?中国市場にもっと人と資源を投入し、生き残りを図るべきではないか?今回の話を聞いて実にそう感じずにはいられない今の社会状況である。日本の経営者はちゃんと未来が見えているのか?日本の未来がかなり心配になった一日であった。


2009年01月05日 韓国料理食べ歩き 「狗肉湯」久光8階の梨花園さん
お昼に静安寺付近を回ったので、今日は兼ねてから狙っていた久光百貨店さんの梨花園さんを訪れることにした。
 狙っていたのに何故訪れていなかったのかというと、久光百貨店全体が「高い」という固定観念があったため、地下の食堂街はともかく、階の上のほうのレストランは敷居が高い気がしてたからである。
 そうは言っても所詮韓国料理、ランチならべらぼうに高いこともあるめぇと、新年の縁起担ぎ(何の?)を兼ねて本日初挑戦とあいなった。
 さてさてお店の前のまで、行って値段を確かめるつもりでメニューをぱらぱらめくって(←まだちょっとびびってます)値段とメニューを確かめて、今日は何を食べようかなぁと見ていたら、何と見つけました「狗肉湯」(50元)!
 上海に来る前から結構好んで食べていたのに、最近韓国料理店でも取り扱う店が減ってきてちょっとがっかりし始めた矢先である。
 「おお、ここにはまだあった!」その瞬間に即決で入店した。(笑)
 服務員からメニューを渡される間もなく、即「「狗肉湯」コール。
でも「今日は無い」って言われたらどうしようとちょっとドキドキのコールだ。
中国人店員が「好的:(わかりました)」といってくれたので一安心。
 さてさてここの内装はいかにも韓国料理の店らしく、内装も韓国的な趣である。どこが何であれば韓国的な内装ということは不勉強な自分にとっては説明しずらいのだが、とにかく韓国的である。

、まず先に出てきたミッパンチャン(副菜)の量がこのお店は多く驚いた。9皿もあった。どうもこのミッパンチャンの数は店のグレードに比例している気がする。このお店はどれも美味しいし、無茶苦茶辛い唐辛子系が存在しなかったのもうれしい。
 でそれらをパクついているうちに、いよいよ主役の登場である。石鍋でぐつぐつ煮てあり、いかにも熱そうだ。しかも何か粒粒のようなものが沢山浮いている。
 あちこちで、いろんな韓国系のスープを食べてきたが、初めて見るタイプだ。
 これは胡麻だろうか?食べてみたが、胡麻かな?と思うだけで正確なところわからなかった。
 また一緒に来たご飯に不思議な黄色の穀物が入っていた。なんだかんだ、体によさそうなものが沢山入っている感じである。
 さて肝心の「狗肉湯」、狗肉はあっさりしていて癖が無く非常に食べやすかった。スープは熱々なのでさすがに冷まさなければ口に入れられないが、程よい辛さがとても美味である。具の量はそれほど多くないが、韮などの野菜が旨みをいっそう引き立てて不足は感じない。


「狗肉湯」はもともと体を温めるので冬によく好まれて食べられる料理で、韓国では「補身湯」「栄養湯」なとも呼ばれるようである。非常に栄養価が高く強壮料理でもあるので、風邪などで体調が弱っているときにはぴったりの料理だ。
 さてさて食べ終えてからだがポカポカになった。
 最後に甘い漢方薬のお茶のようなスジョンガも出てきた。このお店、さすが場所柄もあってサービス的に至れり尽くせりという感じで大満足である。
 今まで敷居の高かったこのお店だが。今回値段もわかって「狗肉湯」もあるので、近いうちまた来てしまいそうだ。
さてさて、体も温まったところでまた一年頑張りましょうかね。

梨花園(静安寺店)
南京西路1618号上海久光城市広場S809
021-6288-3655
お店の場所はここ



2009年01月01日 元旦の朝から電気が止まった!
朝、起きた瞬間には気がつかなかったが、トイレへたったときに電気がつかなかった。あれ、変だな電球が切れたのかなと思い、ベッドに戻ってみると部屋の電気もつかない。あれれ?もしや料金未払いで止められた?先日の水道代騒ぎが頭をよぎった。自慢じゃないがこの辺のルーズさは自信があるので払い忘れてないとは100%言い切れない。
 慌ててカーテンを開け光を取り込んで、電気代の請求書を確認した。
12月の請求の期限は1月3日になっておりまだ期限は過ぎてない。しかもその請求書に11月分のご入金ありがとうございましたと丁寧に印刷してある。
 少なくとも料金の上で止められる理由はどうやらなさそうである。とりあえず電力会社の窓口へかけこんで確認してみた。やはり11月分の料金は払ってあったので止められる理由は存在しない。
 うーん?何故だろう大家に相談すべきか?気落ちした状態で自宅に帰ってきて、ふと配電盤の存在に気がついた。開けてみると案の定、私の部屋のブレーカーが落ちていた。
どうして落ちたのだろうか?恐る恐るブレーカーを上げてみた。特に漏電などの問題はないようである。
部屋に入ってみると冷蔵庫など全ての電気機器に通電していた。

 うーん、ブレーカーが落ちた原因は不明だがとりあえず一安心である。元旦から電気のない一夜を過ごすなんて想像しただけでも寒々しく、回避できてよかったなと思う1年の始まりの出来事でした。

 ご挨拶遅れましたが、あけましておめでとうございます。
今年もよろしく御願いします。
                    上海ワルツ



プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

音響さんのこだわり復刻版
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