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上海ワルツNEW


2013年06月27日 いつまでもしつこいネットによる宣伝
 中国のニュースサイトを開くと、しつこいネット宣伝広告に出くわす時がある。

 まずページを開いた途端にポップ広告が差し込まれる。

 まあこれも日本的尺度で言えば腹立たしいが、WEBサイトも商売であることを考えると多少の広告は致し方ない面があり、1回目のポップ広告は目立たせるための手段として大目に見るほかないという気がしている。

 しかしである。

 「1回目は大目にみる」と書いたのは、2回目、3回目としつこい時があるからである。

 これらのポップ広告には必ず閉じるためのクリックポイントが広告の角に用意されており、これをクリックすると広告を閉じることができるが、問題はその一回目の画面を閉じた後である。

 クリックしてポップ画面を閉じた後に、なんと今度は小さいポップ画面が登場し、画面上に何とか居残ろうとするのである。

 恐らく、本来見たかった画面を邪魔するのを止めて、小さく縮こまってユーザーが本ページを読み終わるのを待つと言った姿勢なのかも知れない。

 こちらは広告内容に興味がなく画面をクリックする気が無いので、その小さなポップ画面を閉じるための×マークをクリックしようとするのだが、うっかり×マーク以外の場所にポインタを触れてしまうと、再び大きなポップ画面が登場してきてしまう。

 言っておくが、クリックではなくポインタで触れてしまうだけで大きなポップ画面が再登場するのである。

 もちろんクリックすれば、さらに別の画面が開かれ広告の内容が紹介されるが、そうでなくてもこの大きなポップ画面が再登場してくるので非常にうざく、まるでしつこい中国人そのものの如く中々退散してくれない。

 きちんと2回連続で×印をクリック出来ない限り、完全にポップ画面を閉じることが出来ないのでまるでゲームに参加させられている気分になる。

 そこまでして興味が無い広告のクリック率を上げさせたいのかと思うと、中国のネット広告業社の姿勢に非常に腹が立つ。

 ポップ広告を使って広告を目立たせることには多少の意味は有るかもしれないが、それが許されるのは1回目までであって拒否したあとの2回目以降は迷惑以外の何ものでもない。
 
 広告提供側にしてもこんなやり方で無理やりクリック数を上げてクライアントに数字を渡しても商品の売上げに繋がるわけがないから意味はないはずなのに、恐らくその相手のクライアントの広報担当者も上司に報告するのにクリック数によって効果を喧伝したいという思惑があってユーザーが犠牲になるしつこい広告を容認しているのだと思われ、中身の無いPRの負の連鎖が続いているのかと思われる。

 こんな意味の無い広告を続けたら、広告効果どころかマイナスの宣伝にしかならないと思うのだが、中国企業の広告業界にそういった自覚は無いというのが実情のようで、いつまでもしつこい宣伝を続けているようだ。


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2013年06月15日 オランダ代表のユニフォームが漢字表記
 先日、日本の男子サッカー代表がイラクと戦っていたあの日、その裏?では中国ではオランダ代表を迎えてフレンドリーマッチをやっていたようである。

 そういえばニュースでも、ロッベンがサインをねだろうとしたファンを警備員が止めたのを見て警備員を怒鳴りつけただの、オランダ代表チームが現地政府から要望された故宮の観光を拒否したのだと、幾つかトピックスが話題になっており、まあ試合をやるのだろうということは知っていたが、何よりも日本代表の試合の裏試合だったので、興味が無かった。

 故に、その試合の存在を知ったのは翌日テレビをつけた時に、試合中継の再放送をやっていたからである。

 この試合、最終的にオランダが2-0で勝ったようなのだが、興味深かったのはオラン代表のユニフォームと、その名前の表記である。

 なんと選手の名前が背中に漢字表記されていたのである。

 ロッベンが「羅本」、スナイデルが「斯内德」となっており、一人一人の名前を説明しているような印象で、親善試合と言うよりまるでスター揃いのオランダ代表の見本市のような状態だった。

 しかもそのくせ自国の代表選手のユニフォームは番号だけで名前が無く、オランダ代表を見るための当て馬感は否めない状態だったのである。

 まあ一部にはオランダ代表にとっても金目当ての顔見世興行という報道もあり、オランダ代表もそれを認めたという報道もあったようで、この漢字ユニフォームもOKしたのだろう。

 以前、プレミアの試合で「嘉士伯」というカールスバーグのビールの中国語表記の広告が胸に着いたこともあったが、それだけ中国から欧米サッカーを見ている人が多いと言う事かもしれない。

 まあそれにしても、他国の代表に自分の国の言葉をつけさせてしまうなんて、相手がオランダであるかどうかを抜きにしても、一国を代表してくる対戦相手に対するリスペクトが足りないという印象がしており、サッカー観戦を単なるエンターティメント商品の一つとしてしか見ていない状況を、この漢字ユニフォームに見てしまう気がする。

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2013年06月14日 ロケット発射で飛べなくなった飛行機
 先日、中国のロケット神舟10号が打ち上げられたことがニュースになっていたが、その陰でちょっとだけ気になるニュースを見つけた。

 11日の神舟10号のロケット発射時刻の前後に、発射場近くの山東省済南空港では離発着禁止の措置が取られたというのである。

 もちろん念のための安全確保という理由であった。

 報道によればロケット打ち上げ予定時刻の17時38分に合せて、済南空港では16時30分から同空港からの出発はもちろんのこと、到着便の着陸も受け付けない状況になったようで、18機の機体が空港で待機させられていたという。

 そして17時38分に無事打ちあげられ、大気圏突破後の18時5分にこの飛行禁止令は解除されたとあり、その後航空ダイヤは正常運行に復帰したと報道されている。

 まあ、トラブルもなくたわいもないニュースと言えばたわいもないニュースだが、有人ロケット打ち上げと言う国家プロジェクトのためならば、95分間も民間航空機を飛行させなくてもいいという状況になっている。

 もちろん、これがかなり早い時点で告知されているなら特に問題もないと思うが、通知されたのが発射2日前の6月9日であり、これにより予定が狂わされた人も大勢いるだろうと思うが、そんな個人の要求は国家プロジェクトの看板の前では一蹴されてしまうに違いない。

 日本だと、緊急時の臨時の特別措置を除いて、こういった大イベントが2日前の告知と言うことも有り得ず、民間航空便の運航禁止時間設定などということはほとんど考えにくい状況なのだが、この国ではそれが通じてしまう。

 たかが95分の飛行禁止であるが、この国の状況を垣間見るようなニュースである。
 


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2013年06月13日 職業プライドの薄い中国人
 中国人達と仕事について話していると、各自が今やっている職業に対して彼ら達自身はそれ程執着心がないのが分かる。

 つまり「この仕事で儲ける」ではなく、「この仕事なら儲かる」という利益基準で仕事に取り組んでいて、もっと儲かりそうな仕事が他に転がっているなら、そちらへすぐにでも替わるスタンスなのだ。

 故に、今の仕事を極めたり練り上げたりして、収入を増やそうというスタンスで仕事に取り組んでいる人をあまり見たことが無く、上手くいかなかったら修正するではなく、取り替えるという発想で仕事をしている。

 まあ一平社員ならそういう状況も理解できなくはなく、日本人にもそういう意識の人は多いかもしれないが、中国人の場合は経営者もそういうスタンスで仕事に取り組んでいる人が多いようなのである。

 つまり「この仕事を軸にして発展させる」ではなく、もっと儲かりそうな仕事があれば「すぐに乗り換える」という業務スタンスになっている。

 それ故に例えばブランド物のコピー商品売買など、違法性のあるものでも抵抗なく隙間を狙って商売している人が多いという気がするのである。

 また新規の研究開発などはとても煩わしく面倒くさいと感じているらしく、どこかで上手くいっている事例にそのまま乗れば良いという認識でいる。

 極端な話、例えばサービス業の新しいビジネススタイルの開拓は日本や欧米に任せ、自分たちはそれを真似て中国国内に持って来れば良いと言った他人任せ主義にも感じられる面があり、自分たちでサービススタイルを開発しようという職業プライドに基づく姿勢を感じる人は余り見かけない。

 そういう人たちのビジネスは、結局まんまスタイルでやるから、オリジナリティがなく、たいていは大きな成功が無いのである。

 もちろんそうでない中国人だって探せばいるとは思うが、今のところそれを感じられる中国人には会っていないという気がする。

 まあこういったプライドの薄いスタンスがいいかどうかは物の考え方なので、良いとか悪いとかは言えないのだが、私から見るともう少し仕事にプライドを持ってほしいと思う面を少なからず感じる時が時々あるのである。


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2013年06月12日 夜中の大ショッピング街
寒い時期に撮影したので服も分厚い
昼間だけこの道を歩いている人はもしかすると全く知らない出来事かもしれないが、上海市の長寧区水城路には夜中に大ショッピング街が登場する。

 水城路を延安西路から北の虹古路方面へ向かって少し奥に入り、かつて和平広場があった場所より先の仙霞路との交差点付近までのわずか200mほどの歩道に、みっしりと露店が立ち並ぶのだ。

 ラックに洋服のハンガーをかけただけの簡易なお店から、テントまで用意した本格的な構えで売る店までたくさんのお店一斉に集結する。

 売っているものも様々で、洋服や靴、本、時計、カバン、巨大ぬいぐるみ、女性向けアクセサリーなど品数だけならそこらへんのデパートにも負けないくらい多い。

 そしてここの主な客層は、周辺の築20年程度のアパートに住んでいる庶民であり、この辺りの住人はクラブや一般飲食店で働いている女性などが多く、そういう人たちが沢山集まってくる。

 そして人が集まればお腹も空くということで、屋台の食堂もどこからともなく集まってきて、路上のテーブルで焼きそばや串焼きなどを食べている姿を沢山見かける。

 まるで台北で見た夜市を思い出すが、あそこまで公式に認められたものではなく、当局も存在は知っていると思うが、元締めがいるのか目をつぶってもらっているような雰囲気である。


 大体、夜9時過ぎからぞろぞろとお店が集まり始め、およそ3時4時までこの真夜中の臨時ショッピング街は続き、朝になって夜が明けるころにはほとんどが撤収し、ちょうどその頃から清掃員のおばちゃんたちが掃除して回るので通勤時間帯には綺麗になっている。

 もちろん多少ゴミが残っているところもあるかもしれないが、ここは中国であり、元からそんなに綺麗な状況でもないので、そのゴミが夜中のショッピング街のゴミであるかどうかは分からないかも知れない。

 故に、この水城路を昼間にしか歩かない人は、この夜中の大ショッピング街の存在は知らないかも知れない。

 中国には昼と夜で違う表情を見せる街が沢山あり、昼だけでは分からない顔がある。
 


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2013年06月11日 マックにご飯メニューが登場していた
 昨日、夕方にふらっと出歩いていたときに、マクドナルドでちょっと驚くべきポスターを発見した。


 なんと、マックでご飯メニューを登場させたというのである。

 「えーっ@@!」
 これは結構なショックだった。

 マックと言えば国際的ハンバーガーチェーンの代表格であり、ホットドッグなどのパン類はまあ許容範囲だとしても、ご飯メニューには手を出さないと思っていたからである。

 まあKFCケンタッキーにはご飯メニューが既に数年前から登場していたが、まさかマックはやるまいと思っていた。

 しかし、ここは中国であり背に腹は代えられぬと言う事なのか、あっちがやるならこっちもという対抗意識でマックにもご飯メニューが登場することになったのかもしれない。

 このポスターを見た私は、もう確認してみたくて堪らなくなって、本来予定にはなかった食事だったが、そのままお店に入って注文してみることにした。
(この衝動性が肥満の元なのであるが、、、)
 

 さて出て来たのが写真のような状態で、お店のポスターの皿に盛りつけされたとイメージとはかなり違う。(笑)

 で、開けてみると何となく弁当屋のメニューのような印象である。

 「こんなのマックじゃない!」と叫んでみたくなったが取りあえず試食する。

 小さなスプーンが付いており、肉もライスも掬って食べるような感じである。

 味は、、ちょっとガーリックが利いたような照り焼き風のソースがかかっており、味としては結構いけている気がする。
 ただ、量が少し少なめでこれでお腹いっぱいにするにはちょっと難があり、やはり何と言ってもマックのイメージからはかけ離れ過ぎている。

 更に、このメニューは調理方法にも難がありそうで、注文時に調理場方面の方を覗いていたのだが、調理担当のお兄さんが苦労して盛り付けしていたのが気になった。
 当然のことながら、パンのように手袋をして手づかみというわけにはいかないのである。
 故に通常のバーガーメニューより時間がかかっていた。

 「ああ、これではきっとうまくいかないな」

 短期メニューとしては面白くても、運営に手間どってては長続きしないだろう。
 それにしても本家のマクドナルドはこのメニューを許可したのだろうか?

 マックのイメージを覆してしまうようなマクドナルド中国のこのご飯メニューへの挑戦は、マック好きとしては出来れば止めて欲しく、ハンバーガーの範囲内でもっとうまい中国的メニューを追及して欲しいというのが本音のところである。

 どうも中国ビジネスマンたちには職業的プライドが無いような気がする。


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2013年06月10日 夜中の大捕物
 昨夜の夜中、外が何か騒がしかったので窓の外を見てみると、2人の人が大通りに沿って走って行くのが見えた。

 何だろうとと注視していると、今度は凄い勢いで2台のパトカーが追いかけて行く。

 どうやら走っていた2人は逃げていた人間で、何かをやって警察に追われていたのだということが理解できた。

 走っていた2人は茂みの中に逃げ込んで行ったが、警察はそれを見つけ懐中電灯で照らして追い詰め、口論だか格闘があったのか分からないが暫く木の陰で大きな声でのやり取りがあった後に、数分後に警察とその逃亡者と思しき人たちが茂みから出てきてパトカーに乗って去って行った。

 現場でどんなやりとりがあったのかは、遠すぎて声がはっきり聞こえなかったため、内容に関しては伺い知ることが出来なかった。

 どうしてこの2人が警察に追いかけられるハメになったのかを色々想像してみたが、何とも想像が付かない。

 付近には銀行が一軒立っているが、どうやら銀行強盗でもなさそうだし、夜中の屋外屋台も出ていたが、確かにそれも取り締まられる可能性はあるものの、恐らくそれは城管警察の担当で、今回の事件はどう見てもそれとは違うような印象だ。

 そのほかにはトラブルのネタになりそうなものが現場には見当たら無かったが、タクシーが一台停まっており、ひょっとすると無賃乗車の類か何かだったのかもしれない。

 どちらかと言うと平和な印象の強い今の自宅周辺だが、トラブルの種はどこにでも転がっているということらしい。

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2013年06月03日 ビリヤードはスポーツチャンネルで見る?
 中国のテレビチャンネルは人口が多いということもあって、日本のように色んな番組を一つのチャンネルに詰め込んだ総合チャンネルではなく、ドラマならドラマ、経済なら経済といった風にどのチャンネルも専門チャンネル化されている。

 そんな中で最近私が比較的見る回数の多いのがスポーツチャンネルで中国語を理解するのに疲れたときなどには、言葉の壁なく見られるのでサッカーの試合などを見ている。

 といっても、中国で放映される試合はイギリスのプレミアリーグと、中国のスーパーリーグくらいなもので、プレミアはともかく中国のチームに贔屓などないので、気分転換程度に時々流し見する程度である。

 最近のこのような習慣の中、スポーツチャンネルに合せたときに何故か時々ビリヤードやトランプの大会が中継されているのを見かける時がある。

 「ビリヤード?カードゲーム?」

 確かにスポーツ同様に娯楽性があり、スポーツもビリヤードもゲームと言えばゲームだが、これらをいっしょくたに放映する感覚にどうも違和感を覚える。

 中国語では体育となっているスポーツだが、スポーツと言えば息が上がるくらい体を動かすものといったイメージがあり、ビリヤードも確かに体を動かすが、どうも私のイメージするスポーツ像からは程遠い。ましてやカードゲームなどは動かすのは指だけで、スポーツとは言えないだろう。


 こんな種目が何故スポーツチャンネルで放映されているのかちょっと不思議である。

 これらの種目について他に整理するチャンネル先がないということなのかも知れないが、個人的には娯楽チャンネルあたりに押し込んでもいいような気がする。

 そしてスポーツチャンネルではもっとスポーツらしいスポーツの放送を期待したいというのが個人的な希望であり、野球とか陸上とか水泳とか埋もれているスポーツがあるだろうにと思ってしまう。

 しかし残念ながら、これらの中継種目の選択は国内の人気に左右されるものであるから、外国人である私が満足しないのは仕方ない事なのかもしれない。

 しかしやはりビリヤードの分類だけはどうも合点がいかないのである。


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2013年05月20日 520は網絡情人節=ネットワークバレンタインズデー?
 ここ数日微信の中で、知り合いの中国人女性たちが何か騒がしくなっていたので、彼女らの発信をよく読んでみると、5月20日は「網絡情人節」つまりネットワークバレンタインズデーという日のようだ。

 そんな日は今まで聞いたことが無かったので、インターネットでちょっと調べてみた。

 百度百科によれば、この記念日は5月20日と21日の連続した2日間が設定されていて、5月20日が男性の為の日、21日が女性の日だとのこと。

 で、5月20日にメールや微博、微信などネット上のコミュニケーションツールを使って520(我愛你:愛している)と恋人や奥さんに向かって発信し、5月21日に521(我愿意:望みます)と返信するのがパターンとされている。

 これらは歌手の呉玉龍さんの歌う「網絡情人(ネットの恋人)」という歌の中の数字を使った言葉遊びの中から520、521という数字が使われていたところから端を発したようで、特に「我愛你一生一世」を示す5201314と言う数字から、5月20日の13時14分に告白を待っているとネット上に書き込んでいた女性も沢山いるとのこと。

 確かに私の知り合いの中にもそういった書き込みをしている人を何人か見かけ、最初は意味が分からず、みんなこの日が誕生日だったのかと勘違いしていたが、この解説を読んで納得した。

 さらに百度百科の解説によると同じ情人節である2月14日との違いは、2月14日はある程度決まった相手に対しての愛の確認の日であるのに対して、5月20日は曖昧な関係をはっきりさせたいが、恥ずかしいために数字を使って気持ちを表す告白のためのような意味の日だとされていた。

 まあいずれにしてもこの日1日は中国の若い男女、いや既婚者も含め老若男女の愛を確認する人たちで大忙しの1日になるようで、当然この日に結婚の手続きや見合いをする男女も多いらしいとのこと。

 こうなってしまうと聖バレンタインズデーの最初の意味であるバレンタイン司教が処刑された日と言う意味はどこかに飛んでしまい、「愛」だけが独り歩きしている印象だが、とにかく5月20日は中国人たちにとって新しい愛の日になっているらしい。

 このように昨日初めて知ったこの情報だが、中国人たちの騒ぎをヨソにこちらはどうもこの記念日?にピンと来ないため、今のところは蚊帳の外に置かれているといった印象である。


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2013年05月04日 娘の誕生報告をブログで済ます親
 数年前になるが、同僚に娘が生まれた。

 当然、生まれる前からそのことは知らされており、周りでは本人に対する仕事の配慮も行い、多少の仕事の遅れや粗相は目をつぶっていた。
 
 ところがである。

 生まれると聞いていた当日に、仕事の用事があって何度も電話したのに一向に繋がらない。

 頼んでおいた仕事について、大元の依頼主から催促の連絡があって進捗状況を教えてくれとのことなので、本人に電話しても繋がらなかったのである。

 もちろん、こちらは本人が迎えている状況は知っているわけだから、気を使って外出先から2時間おきくらいに何度かに渡って電話を入れたがやはり繋がらない。

 まあよほど大変な状況になっている可能性もあるのだろうと想像し、落ち着けば連絡があるだろうと思い結局電話はあきらめた。

 故に、仕方なく仕事の依頼元に詫びの電話を入れて会社に戻ってみると、なんと別の同僚からどうやら生まれたらしいということが伝えられた。

 不思議に思って、本人から連絡があったのかとその同僚に尋ねると、連絡はなかったがブログに書かれていたとのこと。

 それを見ると、確かに出産のことが感動美に書かれていた。

 「なんだよ、それ」

 私はその行為に非常に腹が立った。
 結局本人は仕事の電話にも出ず、一生懸命に個人のブログをアップしていたのである。

 「そんなブログを書く暇があったなら、何故電話に出ない?」
 「本人が感動して自己陶酔ばかりしていて、周りに何の配慮も出来てないじゃないか?」
 「そんな社会的な礼儀のない奴は、人の親としてどうなのか?」

 そんな言葉が次々に浮かんだ。

 子供が生まれる事情で仕事が遅れていること自体は仕方なく、そのことは周りも理解しているが、少なくともその代わりとしての状況報告は本人からあってしかるべきで、もし実際生まれたらそれに気を使った周囲に誕生報告くらいはあるべきではないか?

 結局、本人からはそのブログの発表以外に娘の誕生に関する何の報告もなかった。

 随分と非礼な話である。

 最近は芸能人を真似てか、ブログやフェイスブックで物事の報告をする人も増えてきたが、今の時代になっても迷惑をかけたり世話になった人には可能な限り挨拶に行ったりすることが必要だと思うし、仕方なくメールで済ますことがあっても、最低でも1対多数ではなく、1対1のコミュニケーションを取ることが礼儀なのではないかと思う。

 私からすれば娘の誕生報告をブログで済ます親の下に生まれた娘が非常に可哀そうに思う。


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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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