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2013年06月18日 未解決なのに消えた原発デモ
 トルコの反政府デモやG8会場付近でのデモ活動が日本も報道されてるが、昨日聞いていたラジオの中であるジャーナリストがこんなことを言っていた。

 日本の原発デモは解決してもいないのにいつの間に無くなったというのである。

 確かに言われてみればその通りで、昨夏にあれだけ騒がれていたにも関わらず、
恐らく昨年の衆議院議員総選挙辺りを境に報道を聞かなくなったような印象がある。

 確か彼らは原発政策に反対しており、それが選挙でも争点の一つになったはずだが、選挙を終えてみて自民党の圧勝となり、原発反対派にとっては前に進むどころか後退した感のある状況になっているにも関わらず原発デモのニュースは聞かなくなった。

 実際、新政権のその後の政策の中身は原発廃止どころか輸出までするという話も出ており、「原発反対」と言う主義の人からすれば、憂慮すべき状況で、さらにデモはヒートアップしていて然るべきなのに、現実的には消えてしまっている。

 これは果たしてどういう事なのだろうかとちょっと考えてみた。

 まあ飽きっぽい国民性という片付け方も出来るが、そういうことではないという気がしている。

 私が思うに「原発反対デモ」を支えた意識は「原発反対ではない」と思え、つまり原発反対デモは表面的な現象でしかなく、根源的な不満はもっと別のところにあるだという気がするのである。


 そこで思い出したのが、私が昨年書いた原発デモに苦言を呈するブログにコメントをくれた人の文章である。

 今思うとその人の文章には「既得権益」と言う言葉が何度も出てて、原発そのものの危険性に反対するというより、社会への不安が強く、その象徴的なターゲットとして原発に反対するといった姿勢の文章だったように思える。

 つまり経済的困窮などによる社会不安への不満が自分たちと違った場所にいるように見える既得権益者(のように見える)人たちに向けられており、その経済社会の象徴として電力を生み出す原発が結びつけられ、原発が自分たちの生活を脅かす社会不安の根源として原発を廃止しろというデモの形になったのではないかと思えるのである。

 それが昨年の選挙によって政権が交代し、まあ今のところ中身が伴わない表面的な雰囲気であっても、実際円安や株高が進んで経済に対する将来への期待が頭をもたげてきたため、生活に対する不安感がやや解消されつつあるためにデモも無くなったのではないかと私は分析してみた。

 もちろん今でも原発反対の声は無くなっていないが、生活への不安を基準にした場合は、原発の危険性より経済回復への期待の方が勝っているのが、現在の社会の雰囲気がと言う気がする。

 もちろん、この現在の景気期待感が裏切られればデモが再燃する可能性もあり、その時の状況は前政権の時より逼迫するのはないかと私は感じている。

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原発デモの規模が小さく
投稿者:上海ワルツ 2013年06月22日 投稿番号:53939

報道されなくなっているということは、もちろん意図的な選別という推測も出来ますが、社会的潮流として大きな状態になっていないということで、コアな人たちが踏ん張っているだけと判断をされているのでしょうね。 
 原発に対する不安は否定しませんが、経済的不満を持つ人たちがはけ口として自己アピールする場合、本当は富裕層から最下層の人までほぼ均一に不満を持っているはずなのに、中流以上の人は自尊心もあって経済的不満は表に出しにくく、原発不安ならほぼ誰でも同意でき、一般アンケートで言う「ややそう思う」レベルの意識の人でもデモに乗ることが出来て政府にPRできたため、去年はあれだけ大きな規模になったのではないかと推測します。

脱原発デモはなくなっていません
投稿者:脱原発系デモ情報拡散・管理人 2013年06月21日 投稿番号:53932

脱原発デモはなくなるどころか、増えてると言ってもいいくらいです。報道も特別大きなデモだけは少し流します。
今日も、毎週の全国金曜アクションがありまして、100箇所以上で行われております。うちのサイトを見てみてください。 http://demojhks.seesaa.net/

人に不安を与える
投稿者:上海ワルツ 2013年06月18日 投稿番号:53900

社会不安リスクは原発だけじゃないということです。
 確かに原発が事故を起せば影響範囲と社会範囲は多大ですが、個人の生活から見たら原発が自分の生活を脅かす可能性と、経済的不安やその他病気などが自分の生活を脅かす可能性は相対的に同等でしかなく、そのどちらが今現実に自分の生活に差し迫った問題かを考えてしまうので、差し迫った不安に意識が行ってしまうのは仕方ない事なのだと思います。
 故に原発反対を訴える人の中には、その危険性に本当に怯えている人と、社会への不満のはけ口の一つとして乗っていた人がいたのだと思います。 

原発の危険は幻か?
投稿者:雪 2013年06月18日 投稿番号:53899

原発反対デモがなくなったからといって、原発の危険が消え去ったわけはありません。人々が日々の生活に忙殺され、その危険を見過ごすようになっただけの話です。その意味で、危険はむしろ、増加しているとさえいえるのではないでしょうか。
人間にとって原発以外にも危険なものはたくさんあります。人は交通事故に遭うかもしれないし、たばこの吸いすぎで癌になるかもしれないし、食事のとり方次第で糖尿病になったりもします。電力不足が発生すれば、熱中症でなくなったり、必要な手術ができなくなってしまう人もいるでしょう。

しかし、原発で、大きな問題が起これば、日本は人が住めない国になってしまう可能性があります。これほどの危険をはらんだものが他にあるでしょうか。これほどまでのリスクを犯すのにふさわしい何があるというのでしょう。どれほど立派な建物も、砂の上に立てたのでは全く意味がありません。幻となって消え去ったのは、原発反対デモだけではなく、日本の未来なのかもしれません。




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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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