先週、インド料理店に行ってきたばかりなのだが、先週一緒に行った友達の同僚にインド人がいるらしく、その同僚が言うには上海一うまいインド料理が上海動物園の近くにあるというのだ。
上海一と聞いていてもたってもいられなくなってしまったので、2週連続ではあるが再度インド料理に挑戦することにした。
お店の場所は虹橋マリオットホテルのそばの剣河路を北に折れ、さらに平渓路という通りに入ったところにあった。もともと虹橋空港に近いこともあって、周囲は立派な門と入り口のある外国人の多い高級住宅街であり、この季節は派手なクリスマス用の電飾の飾りつけが目立つような環境である。上海の日本人高級住宅街として有名なガーデンプラザもこの近くである。しかしこの平渓路という通りは、周囲の高級住宅街の環境からすぽっと抜け落ちてしまったようなドローカルな街並みであり、饅頭屋や蘭州ラーメンのようなお店が数多く並んでおり、こんなところに果たして「上海一」と呼ばれる、しかも「インド料理」店があるのかと疑いたくなる環境だ。
しかし、この環境の中にあっては、ちょっと異色を放つインド料理店が確かにあった。
さてさて中に入ってみるとカウンターとフロアスペースにテーブルが並んでいる、BARスタイルのつくりだ。確かに店の看板にはBARと書いてあった気がする。テーブルの上にはナプキンとインド料理の店によくある銅製のコップが伏せて置かれている。
でメニューを見るとカレーの種類は先週の店より多い。値段は先週の店より1~2割高い。店員からいきなりタンドリーチキンを薦められたので、薦められるままに注文してみた。今回頼んだカレーは羊肉とほうれん草のカレーと、北インド料理というチーズ鍋である。ナンにもいくつか種類があるらしく、薦められるままにガーリックナンを注文し、ライスはタイ米とインド米があり、インド米のほうが2元高く20元だったが、インド料理だったのでインドライスを注文した。
で、最初にタンドリーチキンが出てきた。このタンドリーチキン、確かに美味しいのだが少々辛い。あとからこれがちょっと失敗だったと気が付く。
なぜならば続いて出てきたカレーを食べようと思ったときに、舌が馬鹿になっていて、カレーそのものの風味を味わえないのだ。
しばらく食べ進んでいくうちに、辛味から舌が解放されていくにつれ、このカレーのルーのうまさに驚かされたからである。舌が馬鹿になっていなければ最初からこの味を感じ取れたのにというほど残念であった。
日本やそこらへんの薄っぺらい味とは違って、スパイスと素材が深く交じり合って、とても味わい深い。ああ、これが上海一と言われる由縁だなと非常に納得した。
惜しむらくは繰り返しになるがタンドリーチキンの誘惑に負けて、このカレーのうまさを最初から味わえなかったことである。
さて最後にデザートを注文した。インド式チーズケーキとでもいうべきもので、見かけはころころして白玉のような丸っこいデザートである。
まさにアジアとヨーロッパの中間に位置するような食感と味であり、心がすっとした締めの味わいである。
このお店、パーティー用のデリバリーもやっているようで2km以内なら送料無料とのことである。一人当たりの予算目安は100~200元といったところ。
次回はタンドリーチキン無しでカレーのみで味わいたいなぁと思うが、ちょっと場所が遠いのと値段が高めなのが難点。割安なランチセットもあるようなので、今度はそのタイミングを見つけてこようと思う。
上海一のインド料理をみなさんも是非お試しください。
Delhi Zaika
上海市平渓路26号(剣河路)
(021)6261-0282
中国語は通じにくく英語のほうがよい
お店の場所は
ここ