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2008年12月11日 晩秋に聴きたい音楽「弦楽セレナーデ」(チャイコフスキー)
今朝、上海の街を歩いていて、曇り空と紅葉した銀杏などの樹々のコントラストに非常に感銘した。
恐らく、私は一年のうちでこの季節が一番好きである。日本ではこういった風景は11月の終わり頃であったような気がするが、上海では12月のこの時期にこのような風景が訪れるようである。
淡いグレーとも、セピア色ともつかぬ空に、僅かに散らばる黄色になった街路樹。掃除される前の散らばる落ち葉。ひんやりと冷え切る前の、ちょっと湿り加減の空気。こんな朝を散歩するととても気持ちいい。
ヨーロッパかどこかの公園を歩いているような気分になる。札幌の中島公園もこんな風景を持っている。
 こういった季節になると必ず聞きたくなる曲がある。
それが今回紹介するチャイコフスキー作曲の「弦楽セレナーデ」(作品48)である。チャイコフスキーの代表作ともいえるべき曲だが、「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」などに比べると、クラシック好き以外の方にとっての知名度はそれほど高くないように思う。
 一時、某人材会社のTVコマーシャルにBGMとして使われたことがあり、聴けばわかる人も大勢いると思うが、そのコマーシャル内ではこの曲が非常に滑稽に扱われていて、この曲を大事にする私としては非常に心外な扱われ方であったので、あの時のイメージでこの曲を聴いて欲しくないのが本音である。


 さてこの曲はタイトル通りヴァイオリンなどの弦楽だけの音楽でモーツァルトへの敬愛から書かれたといわれる。チャイコフスキーの真骨頂ともいえる叙情的で流麗かつメランコリック(物思いに沈み憂鬱なさま)な旋律が非常に印象的な曲である。この曲のユニゾン(違う楽器が同時に同じ旋律を奏でること)の部分や絡み合うハーモニーが美しく、特に第3楽章は「エレジー(哀歌)」と作曲者自身に名付けられとも言われ、聴いているこちらも非常に強い哀愁に駆られ感銘深い。
 この曲の演奏で私が好きな版はカラヤンとベルリンフィル」で演奏された版で、普段小編成の弦楽合奏で演奏されるこの曲が、オーケストラ編成で演奏される音の深さと厚みはまた格別の味わいである。
次々とCDのミリオンセラーを世に送り出し、美しさを売り物にして儲けている娼婦だとまで揶揄されたカラヤンの真髄を見せるようなこの演奏は一聴の価値がある。

晩秋を迎えた上海の風景の中、是非この曲を聴いていただきたいと思う。

ここで試聴出来ます。









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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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