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2008年12月04日 新聞・雑誌が破壊する日本語
あるライターをしている友人から聞いた話だが、新聞・雑誌の世界には編集基準として、読みにくい言葉や読み方に迷うような言葉はどんどん平仮名化するのが基本方針があるという。
これを業界用語で「ヒラく」という。或いは読みにくい言葉にはルビを振る。
 まあルビというのは理解する面もあるが、この読むという点を主眼として、漢字を平仮名化していくという傾向には非常に抵抗を感じる。
漢字であるが故に文章が読みやすい、理解しやすいという点もあるにも関わらず、平仮名化していく。
 このように本来読み物として、文章の手本であるべき本や雑誌が、日本語能力の低い読者にあわせてどんどん迎合していっては、本来文章として表現したかった伝えたい内容がきちんと表現できなくなる。
 また、知識の窓口としての文章が平易化されては、文章を読んで高められる知識レベルが低く抑えられ、高い素養を得ることが出来なくなってしまう。
結局読むということが学ぶということに繋がらない文章ではあまり読む意味がなくなってしまうのだ。その結果逆に読書離れがおきてしまう。
 また漢字の平仮名化によって発音だけが一人歩きして、言葉が本来の意味から離れてしまっていっては漢字を読めない人がさらに増え、言葉の意味もわからず知ったかぶりで言葉を羅列する人が増えてくる。

もちろん全ての文章で平易化してはいけないということではないが、こういった平易化するという基準をスタンダードとして振りかざしているところに業界への疑問を感じる。
 
 「読み易い本が売れる本」という経済論理の偏った認識が大きく影響してるのかもしれないが、この雑誌の世界にはびこるスタンダードが、文化としての日本語の質を落としており、結果として活字文化の牽引役を担っているように見える雑誌・書籍文化が、実は自ら日本語文化を破壊し、その地位を貶めていると私は思う。

 その結果、今では首相でさえまともに漢字が読めないという顕著な実例が起きてしまっている。

 中国に来て漢字文化の凄さを感じ、漢字と仮名のバランスが取れている日本語の凄さを改めて感じているが故にこの雑誌業界の傾向には悲しみを感じる。








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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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