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上海ワルツNEW



2008年12月01日 隠れ家的インド料理店「Masala art」




上海は各国の外国料理が揃っていて、かつ東京に比べると比較的割安でいろんな国の料理を食べることが出来る。インド料理もその一つであるが、 印中戦争の影響もあるのか、日本料理や韓国料理ほど上海のインド料理店の数は多くない。
 しかし、インドは中国とともに現在世界の経済の牽引役になりつつあり、そんな状況もあって上海にもインド人が多く住み始めているようであり、そんな彼らが集う店として今回のような本場そのもののインド料理店がぽつらぽつら増えてきており、今日行ったお店もそんなお店の一つのようである。
定西路近くの武夷路の通りから門をくぐって、住宅小区の中に入ったところにこのお店「Masala art」はある。周囲が暗く、ここに本当にレストランがあるのか不安になるほどの雰囲気だ。色の黒いインド人にここで会っても見つけられないのではないかと思うほど。
 さて、木で出来た扉を押し開くとなかなかインドっぽい雰囲気を漂わせている。先客はインド人と東洋人のカップルしかおらず、極めて静かだが店内にはリズミカルなインド音楽が流れ、外の上海の街とはまるっきり違う空気がここにはある。室内装飾はそれほど凝っているわけではないが、壁の棚に置かれた像の置物や、インドの人形たちがある意味怪しさを演出している。





 支配人は中国人のようだが、その他の店員は全てインド人であった。
 さてメニューをみると、種類はそれほど多くないが基本的なカレーのメニューは揃っている。今回頼んだのは、チキンカリーとほうれん草とチーズのカレー。
一人ずつ大きな平皿を用意され、カレーが冷めない工夫なのか、皿が温めてあった。店員がどんどん取り分けてくれるのであまり写真が取れなかったのが残念だが、どちらのカレーもうまい。ライスは日本の米と同列に米と呼んでいいのか戸惑うほど雰囲気が違う。インド人はこれを手で食うと言うがぼそぼそして食べにくい。どんなに真似したくとも日本人はスプーンが必須であろう。
 一緒に頼んだ野菜スープもカレーのようなスパイスが効いていてなかなかうまいが、慣れない人間には若干抵抗があるかもしれない。ヨーグルト味のラッシもなかなか甘く美味しかった。
 これにあと羊の肉を焼いたものを食べて、二人で238元。まあまあの値段であろうか?少なくとも東京ではこの値段で同じ料理が食べられるとは思えない。某ネットグルメサイトには予算50元と書いてあったが、ちょっとその金額ではナンとカレー一つくらいしか食べられない。100元は見ておいたほうが無難である。
友人同士の食事の時に、さらっとこのお店を紹介できたら上海通のレッテルを貼られてしまうくらいひっそりした隠れた名店である。




Masala art
上海市武夷路418弄3-5号
021-62116479
お店の場所はここ







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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で営業職に日々悪戦苦闘中。


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