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2013年07月20日 韓国の嫉妬
 最近日本国内でのヘイトスピーチが社会問題になっている。

 まあ私は上海にいてニュース上でしか情報を拾えず具体的な状況は見ていないが、現場では在日韓国人などに向けての抗議やデモのレベルをはるかに超えてメディアに載せられないような酷い言葉をぶつけていると言われており、人権を無視したような状況が続いていると言われている。

 同じ人間として恥ずかしい限りではあるが、ただ一般的にこうったヘイトスピーカーというのは、発言者側が汚い言葉を発することで自分より下の立場を作り、自分がそれより上であることを誇示しようとする自己肯定行為であると言われており、スピーチ者と対象との関係に実質的意味があるわけではないと言われる。

 つまり対象者がどうであるかと言う事より、発言者側を鬱屈させている何かを取り除かない限り、解決しない問題のようだ。

 ところで、このことは最近の韓国政府の行動にも同様なことが言えるような気がする。

 韓国では以前から従軍慰安婦など歴史問題を盾に日本側の歴史認識がおかしいと主張してきたが、私もこの点まではお互いの国の歴史認識の違いがあるのは致し方ないと理解する面もある。

 しかし、その問題点の主張方法が最近いささか常軌を逸している。

 アメリカに慰安婦問題の広告を出し銅像を建てたり、中国に対してハルビンに伊藤博文を暗殺した安重根の銅像を建てましょうと提案するなど、第三国にどんどん問題を大きくしようとしているのである。

 二国間で解決しない問題を第三国に理解を求めようとする気持ちはわからないでもないが、それにしたってちょっと異常な主張方法だという気がしている。

 こういった韓国の行動を見ていると、実は二国間の歴史問題を解決するのが目的ではなく、単に日本の評判を落とそうとしているネガティブキャンペーンなのではないかと見えてしまうのである。

 テレビドラマなどでは、嫉妬深い女性が昔に別れた彼氏或いは女友達が幸せに暮らしていたり出世したりしている姿を見て面白くないと感じ、悪口を触れ回るような設定が時々あるが、今の韓国の行動はどうもそれに似ている気がする。

 こういった女性は「あの人は今はエリートの顔をしているけど、過去は○×な酷いことをした人なのよ」などと悪い評判を触れまわって一生懸命評判を下げようとするのだが、実は悪口を他人に触れ回るという行動は自分の生活の不満への裏返しから来る妬みであることが多く、相手の足を引っ張って自分と同じ境遇に引き込みたいという欲求に基づく行動である場合が多いような気がする。

 つまり、現在の韓国が要求する「正しい歴史認識」という要求は、実はそこに本質的要求はなく、自分の国は苦しんでいるのに、日本の芝生は青いように見える嫉妬から来る劣等感の心理の下に、日本の良い評判をひっくり返したいという目的があるように見えてしまうのである。

 まあ過去の慰安婦問題などは、私が生まれる前の事であり、手元に資料もない為どちらが正しいとか正しくないとかの判断は今の私にはできないが、原則としてはこれらの戦中問題は1965年の日韓基本条約で解決させたはずであり、賠償金は払ってはいないが韓国の発展のため円借款・ODAなど多額の資金協力を行なっているはずである。

 また慰安婦問題についても、国からの直接の補償ではないが、女性のためのアジア平和国民基金などでそれなりの補償事業が行われ誠意を示してきており、十分とは言えるかどうかは別にして、少なくとも第三国に悪口を触れて回られるほど非礼な対応はしてきていないと思える。

 にも関わらず、相変わらず第三国に対して今の日本の評判を落とさせるような働きかけを行なっているのは、もはや日本に対する何らかの妬みのような感情を抱いているとしか思えないのである。

 金銭的なタカリだという人もいるが、今のレベルはそれを超えているような気がする。

 故に、もし今後例えば今後日本政府が慰安婦問題などに今までの何倍もの十分すぎるくらいの補償を行なって、さらに村山談話など以上にはっきりした謝罪を行なって誠意を示したとしても、彼らの気持ちが満足するような状態になるとは到底思えないのである。

 寧ろそれはそれで日本の対応に対する第三国の評価が高くなるだけで、更なる韓国の嫉妬を買ってしまう、そんな気がする。

 要するに、韓国の主張するこの歴史認識問題は対日本の問題と言うよりは韓国自身のアイデンティティや日本に対するコンプレックスの問題であるような気がしており、そのために歴史問題などを持ちだしてやたら日本に絡んできたり、ウリジナルと呼ばれるほどの「何でもかんでも自国起源説」の主張が行われているように思える。

 故に、今後韓国自身が他国との関係に依存しない自立したアイデンティティを確立しない限り、現時点では日本側が今後どんなに手厚い対応をしようとも、日本への非難姿勢などは解決しないのではという気がしている。

 歴史認識その他の問題から逃げようという事ではないが、相手の主張行動の本質はそこではないような気がするのである。


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投稿者:TOMO 2013年07月21日 投稿番号:54281

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はじめまして。
私は、ロサンゼルスにあるUCLAという大学に通うTOMOと申します。

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私自身、2012年8月にLAに移住したのですが、現地に住まれる日本人の方から
色々とアドバイスをいただいたことで、より充実した生活を過ごせていると実感しています。
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筆者様は、ブログを通じ、現地の情報を丁寧に発信されていらっしゃいます。
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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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